SCP-148-KO
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アイテム番号: SCP-148-KO

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-148-KOはサイト-22物品保管庫内の1m3サイズの鉄箱に収容します。SCP-148-KOに関する情報はクリアランスレベル2管理者が管理します。オブジェクトの物理破壊を防ぐため、鉄箱の内部にポリエチレンフォームのパッドを設置します。

人間がSCP-148-KOに曝露した場合、視覚を奪わなければなりません。SCP-148-KOを回収または移動する際は、SCP-148-KOの曝露を防ぐためにサングラスを着用します。

Dクラス職員を管理する職員は、SCP-148-KO関連実験に直接関与することはできません。当該職員は、Dクラス職員をSCP-148-KOの実験室に移動させる業務のみを担当し、その後は通常業務に戻ります。実験は使用されるDクラス職員の情報を明かさずに行われなければなりません。実験後の処分は、SCP-148-KOの管理後任者が別途行います。

SCP-148-KOに曝露した場合、Dクラス職員を除き、本人と関係するすべての人物に記憶処理を施します。

説明: SCP-148-KOは21X30cmの額縁であり、枠は素朴な黒色の木材で作られています。また、額縁の上部には横長の黒い帯が装飾されています。この特徴から、遺影を入れるための額縁として使われていたと推測されます。額縁の内部には、写真の代わりに鏡が内蔵されています。

人間がSCP-148-KOに内蔵された鏡を継続的に観察した場合、異常性が発現します。SCP-148-KOを正面から認識した人物(SCP-148-KO-A)は以下の現象を経験します。

  • 鏡に写った姿が時間が経つにつれて徐々に老いていく姿が映し出される。
  • 時折、老化過程によってできたと思われる大きな損傷が見られる場合がある。
  • 老化過程が進んでいくと、背景が白黒写真のような変化を見せる。
  • その後、死亡した姿が映し出される。

現象の途中でSCP-148-KOから離れた場合でも現象は維持され、変化する様子は被験者の想像の中で進行されます。この場合でもオブジェクトは被験者を認識しており、被験者が離れても鏡の中の姿は維持されます。

現象は致命傷を負う、自然死する、身体が腐敗して骨のみが残存する状態のいずれかになるまで継続されます。最終的に骨のみが残存し、黒い粉と化して消失します。その後、鏡全面が黒く覆われ、再び正常な状態に戻ります。

以降、SCP-148-KO-Aの特徴、性格、過去の情報を知っている人物はSCP-148-KO-Bと呼称されます。

SCP-148-KO-BがSCP-148-KO-Aについて言及した場合、記憶にない人物、あるいは死人として話されます。しかし、SCP-148-KO-Aの死亡過程ついて説明することはできません。また、お互いが直接接触した場合も、SCP-148-KO-BはSCP-148-KO-Aを自分と関係のない人物として認識します。

SCP-148-KO-AはSCP-148-KO-Bに直接接触することはできません。物理的接触はできず、接触は身体をすり抜けます。SCP-148-KO-AがSCP-148-KO-Bに自分の情報を伝える試みはすべて失敗しました1。なお、被験者以外の人物は物理的接触が可能です。

SCP-148-KO-AはSCP-148-KO-Bが自分を認識していないことに対して、心理的に不安定な状態に陥ります。この状態は人によって程度が異なりますが、一般的に寒気、うつ病、対人恐怖症から始まり、最終的には自殺未遂に至ります。

SCP-148-KO-Aと関係しない人物がSCP-148-KO-Aを視認して同情を示す、または感情的になった場合、SCP-148-KO-Bとなります。このSCP-148-KO-Bは、10分以内にSCP-148-KO-Aの姿や情報を忘却します。

SCP-148-KO-BがSCP-148-KO-Aに関連する記憶を失った状態で接触した場合、追加の現象が発生します。SCP-148-KO-BにSCP-148-KO-Aの心理的に不安定な状態が伝染し、その代わりにSCP-148-KO-Aは通常の状態に戻ります。

SCP-148-KO-AおよびSCP-148-KO-Bに記憶処理を施した場合、双方の現象が消失します。

SCP-148-KOは物理的に破壊することが可能だと推測されていますが、額縁の黒い帯は外す、または引き裂くことはできません。

補遺

補遺KO-201█0█1█
実験記録中、Dクラス職員であるD-█2███-KOがSCP-148-KOに接触して影響を受けました。その後、D-█2███-KOの管理担当エージェント・█チョン█は実験が終了して処分を行う際、D-█2███-KOの身体に接触することができませんでした。SCP-148-KOの影響は被験者の情報を少しでも知っていれば対象となることが判明しました。D-█2███-KOは、クリアランスレベル█の別のエージェントにより処分されました。この事件により、関連実験の記録をいくつか破棄しました。また、█ジュン█管理担当者の提案により、Dクラス職員の管理者はSCP-148-KO関連実験から除外されました。

補遺KO-20100428-1
SCP-148-KOは2010年4月28日、██大橋にて男性が投身自殺したと観光客が通報し、警察が出動した際に発見されました。投身自殺した場所から一足の靴とSCP-148-KOが手すりの下から発見されました。もう一足は橋の下にある自転車道で発見されましたが、遺体は自殺から██日が経過した現在も発見されていません。遺体が発見された場合は、直ちに回収して剖検を行う予定です。

補遺KO-20100428-2
以下は、SCP-148-KOに関連した資料の回収中に発見された録音ファイルです。内容は、「██大橋投身自殺事件」の自殺者が電話で送った音声メッセージだと推測されます。音声分析により、自殺者は30代だと推定されています。

<再生>
ある日、(雑音)が俺を知らんぷりした時、何が起きたか理解できなかった。そして、俺が(雑音)の前にいても見向きもしなかったし、近くにいても触ることすらできなかった。俺は死んだのか?(雑音)は俺を見ていなかったし、(雑音)が目を背けたとき、俺は死んだも同然だった。 俺はただ元に戻りたいだけなんだ。
(約3分間、男性のすすり泣く声が録音されている)
(雑音)….
(以下の内容は雑音が激しいため、正確に解読できない)
寒いよ
2010/04/28, 23:11 送信
<停止>

この資料から記憶していた人物への言及が音声メッセージに記録されないことが判明しました。そして、音声メッセージを受け取った受信者は音声を認識し、過去の記憶も正確に把握していました。(しかし、どのように消失・死亡したかは認知していなかった)このことから、すでに消失した者が残した記録は影響を受けないことが確認されました。

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