アイテム番号: SCP-1482
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: サイト-178がSCP-1482の周りに構築され、認知症を患った高齢者のための介護施設というカバーストーリーが適用されています。境界上にはCCTV監視を備えた金網フェンスが維持されます。サイト-178へのアクセスを試みる認可されていない人物は拘留後にインタビューし ― 明白な脅威を提示していない場合は ― クラスC記憶処理を施して解放します。
説明: SCP-1482は、スコットランド、シェトランド諸島の██████にある住宅に似た構造物です。
SCP-1482は全体的に、糸・ロープ・接着剤・従来型ステープルを用いて貼り合わせられた、典型的には建築に用いられない数百点の物品(集合的にSCP-1482-1と呼称する)から構成されているように見えます。これらの物品には以下が含まれます ― ナイフ・フォーク・金属板などの金属製物品。木製家具。そしてBos primigenius(家畜ウシ)・Salmo salar(タイセイヨウサケ)・Giraffa camelopardalis(キリン)・Orcinus orca(シャチ)および様々な種のOrders Anura(カエル)とLophiiformes(アンコウ)の健康な、幾つかの例においては部分的に解剖されている生体標本。SCP-1482の生きている構成素材は全体の10%を占めると断定されており、残りの部分は生きていない/人工的な物品で構成されています。これらの生体標本群は栄養摂取や排泄の必要性を見せません。
SCP-1482内の既知の3ヶ所では、人間の声帯に似た器官がSCP-1482-1動物実体にステープルで直接留められています。これらの声帯をSCP-1482-2と指定します。定期的にSCP-1482-2は、明瞭ながらも極めて呂律の回らない口調でスコットランド方言訛りの英語を発声します。これらの発声の具体的な内容は幅広いものの、通常は次のいずれかが含まれます。
- 見ること/聞くことができないことに関しての苦情。多くの場合、SCP-1482は詳細な点まで感じ取る/嗅ぎ取ることは可能だという言及を伴う。
- SCP-1482の内装の感覚が“冷たい(cold)”、“寒い(cald)”、また幾つかのケースでは“バルトっぽい(baltic)”という苦情。
- 非特定の聴取者に対する、SCP-1482に入って中を暖め、仲間を連れてくるようにという要請。
- SCP-1482に入った人物への、無期限に滞在すること・SCP-1482の有機部品に長時間接触して彼らの存在を確認すること・構造物を保護することを承知させるための説得の試み。
- SCP-1482を出ようとする人物を引き留める要請。この類の呼びかけは緊急性が高まるにつれて大声または絶叫となる傾向がある。
- SCP-1482を最近退出した人物が再入場しなかった場合に発生する、苦悩と主張の性質を帯びる歪んだ叫び声。内容は“悪い奴ら”または“狂人ども”が“空のお家で大騒ぎ1”しに来るだろうというもの。
SCP-1482は、要注意団体3BA-アルファ-C(“カオス・インサージェンシー”)が当該オブジェクトの異常性質を操作してヒトの寿命延長と栄養依存からの脱却を試みていることが明らかになった後、同団体の保有下から回収されました。財団が関与した時点で、カオス・インサージェンシーはSCP-1482関連プロジェクトの大部分を既に放棄していました。
CIから回収されたファイルの分析で得られたSCP-1482に関する情報はごく限られています。これらの文書と目撃者らの証言を基に、SCP-1482は著名な動物学者である█████ K███████の旧家であり、かつて住居内の声帯は様々な動物種に関する情報を提供する形で機能していたことが判明しています。K███████女史はまだ発見されていません。
更なる調査は、CIが関与する以前、この構造物が動物のパーツのみで構築されていたことを明らかにしました。