SCP-1484
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アイテム番号: SCP-1484

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1484はストレージサイト23のロッカー58-Cに保管してください。レベル2以上のスタッフは、研究副所長の判断で承認された研究を行うためにSCP-1484を利用することが可能です。実験はすべて研究記録-1484に記録しなければなりません。

説明: SCP-1484は長さ30.2cm、幅23.1cm、厚さ4.7cmの革張りの日記帳です。SCP-1484は326枚の空白ページが含まれます。しかしながら、SCP-1484の125~142ページはおよそ5cm2の領域すなわち「パネル」(1ページにつき約20の)のセットになっていることが特徴で、人間の皮膚に接触した場合、「読者」は身体全体に及ぶ様々な触覚を体験します。個々のパネルは異なる、通常は複雑な一連の触覚刺激に対応します。この感覚は対象がSCP-1484に触れてから約10秒間持続します。研究の結果、SCP-1484の用紙には既知の化学的不純物やその他の異常性は含まれておらず、SCP-1484の製造時と推定される同時期に市販された用紙とあらゆる点で同一ということが示されました。SCP‐1484がどのようにして対象に触覚を発生させるのかは現在のところ不明です。

SCP-1484はFBIのViCAPプログラムによって、説明不可能な失踪事件の「要注意人物」として特定されたある人物たちの個人的な所有物の確保に関する議定書████-A5の一環として、19██年に██████████ ██████████████氏の遺品から回収されました。公的記録によると、██████████████氏は自然死したとされています。

研究記録-1484-4: 特筆すべき物理現象の一覧表

  • 125ページ: パネル13 - 対象は試験チャンバー内の温度に関係なく、約22~24°Cの環境下に存在するような感覚を経験します。被験者はまた常に左方向から3~5km/hと推定される軽いそよ風のような感覚を経験します。
  • 125ページ: パネル18 - リズミカルに揺れるような感覚で、あるDクラスの実験対象は「運動場のブランコ」のような感覚であると表現しました。
  • 127ページ: パネル3 - 軽い運動時に見られる、四頭筋の緊張感と軽度の息切れを引き起こします。
  • 128ページ: パネル5 - 胃の部分で傾斜に沿った急速な下方移動を思わせる軽度の転位が感じられます。
  • 130ページ: パネル11 - 対象の右二頭筋をしっかりと握る手の感覚。実験対象は手が特に大きく、対象の身体的な大きさに関係なく、その握られている箇所に上腕の大部分が含まれると説明していることは特筆すべき点である。
  • 132ページ: パネル8 - 対象は四頭筋およびふくらはぎの筋肉に重度のけいれんと顕著な息切れを経験します。また喉頭と声帯に関連する急性疼痛も経験します。
  • 132ページ: パネル20 - 対象の背中、臀部、脚を押す感覚がある一方で、首と頭を左方向に伸ばすような感覚。対象は呼吸している感覚はないと報告しますが、窒息感やそれに伴う胸や肺の痛みはありません。
  • 133ページ: パネル17 - 両手が対象の両腕を激しくつかみます。
  • 133ページ: パネル19 - 手が対象の喉を掴んで布片と思われる物体を対象の口と鼻に強く当てます。被験者の59%がこのパネルに触れて意識を失いましたが、それ以外の被験者は極度の疲労や眠気を訴えます。
  • 137ページ: パネル1 - 対象は50km/h以上相当で移動する感覚とともに、手首と足首が固定されている感覚を経験します。
  • 139ページ: パネル9 - 対象はその時点でどの椅子に座っているかにかかわらず、固定されている感覚を経験します。以前の観察では対象は立ち上がることができましたが、動けないという感覚を報告し続けたと記録されています。

[データ削除済]

  • 142ページ: パネル3 - 対象は140~141ページで見られたような広範囲にわたる身的外傷に関連した高レベルの疼痛を経験し続けます。パネル3が作用している間、対象は事実上失明します。
  • 142ページ: パネル8 - 対象は左こめかみに著しい鈍的外傷の感覚を直ちに経験します。
  • 142ページ: パネル20 - 外部環境の認識の完全な欠如がパネル20の効果の最中に対象を襲います。対象は後に痺れのみ感じたと主張します。

研究記録-1484-12: 20██/11/12に、████████████研究員によってSCP-1484の321~326ページに関連する異常現象が報告されました。この日付より前にこれらのページで実施されたすべての実験では、顕著な特性は示されていませんでした。

321~326ページは125~142ページと同様の特徴を示し、ページと接触すると対象の現在の環境とは無関係に触覚が生じます。しかし、ページごとに異なる感覚を引き起こすパネルが複数並ぶわけではなく、各ページに含まれる効果は1つだけです。これらの効果は125~142ページで明らかにされたものよりはるかに弱い強度であり、温度の知覚のわずかな変化または軽い運動感覚から成り立ちます。326ページは例外として、全身に湿った土の感触とともに5秒ほど息苦しさを覚えます。

その後の全ての実験では上記の日付以降、321~326ページまたはSCP-1484の他の部分に対するいかなる変更も明らかになっていません。

補遺1484-1: インシデント1484-3を受け、リスクおよび戦略的価値の評価1484-1が██████████主任研究員によって実施されました。報告書の勧告に従い、これまでに得られた知見の価値が、文書化された心理的トラウマおよびそれによるスタッフに対する対象の暴力沙汰に比べて相対的に低いことを考慮し、140~141に関する実験は無期限に中断されます。

上級研究員の注: 我々はすでに何が起こるかを判断しサイト-23の調査ユニットにデータを譲渡した。不穏なスナッフフィルムを再び視聴するのと同じことに資源を浪費し続ける理由は全くない。

補遺1484-2: ████████州の記録および地元の法執行機関の記録を調査したところ、記録されている██████████ ██████████████の居住地から100km圏内においてSCP-1484で描写されている事件に該当する犯罪行為は確認されませんでした。これには ████████ ███████女史が誘拐され、その後に殺害された事件が含まれます。この事件は██████████████氏が連邦当局の注意を引いた最初の例です。SCP-1484が何らかの過去の出来事の記録であるという研究員の仮説は未だに証明されていません。██████████████氏の過去の住居および活動、ならびにSCP-1484との関係の性質および範囲に関する調査は現在も継続中です。

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