SCP-1493
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アイテム番号: SCP-1493

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1493は鉛製の防音壁の厚さ10cmのダイヤル錠付き金庫の中に収容してください。金庫はSCP-1493を中心にしっかりと固定するために高品質の防音断熱材および梱包用発泡材で裏打ちしてください。収容エリアの温度は270K以下に保ち、音センサー、温度計、地震計、および耐震安定装置を設置してください。110dBを超える音、278Kを超える温度、あるいは11Hzを超える振動が検出された場合、研究員に警告を通知し、120dB定格の耳防具を着用した警備員を派遣してSCP-1493-ウプシロンイベントが発生するまで待機させてください。

SCP-1493-1実体がSCP-1493から出現した場合、指向性の冷強風で鎮圧してSCP-1493と同じ環境条件下で保管してください。SCP-1493-1実体を覆う布膜は必要な実験中以外は穴を開けたり、その他の方法で開いたりしてはなりません。

説明: SCP-1493は電子オーディオスピーカーに似た機器で、錫、アルミニウム、真鍮、プラスチック、および未知の組成でできた布膜によって構成されています。布膜は赤と黒の模様が繰り返し織られており、4つの真鍮のリベットによって装置前面のプラスの形をした開口部の内側にピン留めされています。SCP-1493の重さは140gで、大きさは5cm×4cm×7cmです。SCP-1493の上部は錫製で、1950年代から1960年代の家電製品と電子機器の生産で一般的に使用されていた█████████塗料で青色に塗られています。SCP-1493の下部はアルミニウム製で、19██年に設立された日本の電子機器製造会社である██████のロゴが打ち出されています。19██年に休業する前に、 ██████でSCP-1493に似た製品を製造した記録はありません。SCP-1493の内部を調査することはできません。さらに入出力ポートもなく、目に見える電源供給手段もありません。

大きな振動力を受けるとSCP-1493はスピーカーとして作用し、未知の手段によって布膜に内圧を加えることによってノイズを発生させます。このノイズの音量は振動の周波数に比例しており、6Hzの振動を加えた場合は90dB以上の音量が測定されています。しかし、この比率の公式は不確定かつ非線形です。SCP-1493は無音状態であっても、低レベルのノイズが連続的に発生します。ノイズは調子はずれかつ一見してランダムであり、ノイズが発生している間、布膜に織り込まれた模様はテレビの砂嵐のように変化します。

ときとして、ヒトの声の特徴と一致した潜在的な音がノイズの中から検出されることもあります。これらの音はSCP-1493が5Hz以上で振動して初めて検出されるため、実際に声なのか、あるいは何か発言しているのどうかを判断するのは困難であるとされています。声のような音は全体のノイズと同じ割合で音量が増加します。

██████は世界的に流通した電子機器の普及メーカーであったため、SCP-1493実例がより多く製造された可能性があります。財団はSCP-1493のより多くの実例の発見につながる可能性のある報告のためメディアを追跡しています。

補遺-1493-A: 20██-██-██、実験中にSCP-1493が意図せず発音し、そのノイズ出力は10秒間で5dB増加しました。空気圧と温度の微小変化を含むこの事象の要因を断定するために実験を行い、SCP-1493が熱力学的エネルギーを可聴ランダムノイズに変換しているようであることを発見しました。このことから、温度が騒音発生の要因であると結論付けられたため、高温に曝露させることは避けなければなりません。しかし、巨視的な規模の物理的な波の方がはるかに影響力を持つ因子です。

補遺-1493-B: 20██-██-██、SCP-1493が不意に収容エリアの床に落とされました。ノイズレベルは150dBを超え、研究員たちの聴力を奪いました。この騒音の約5秒後に装置の布膜は外側に広がり始め、SCP-1493-1と指定された先端が尖った中空の管状の外観となりました。SCP-1493-1は最大直径3cm、長さ230cmに達し、そして先端が細くなり完全に布膜から離れました。最初のものと同じSCP-1493-1の3実体実例がさらにSCP-1493から出現し、全ての実体は積極的に研究員に向かって行きました。SCP-1493-1実体が出現した後、SCP-1493が声のような音を発することはなくなりました。

████研究員は果敢にも、SCP-1493-1の4実体を消火器で制圧することに成功しましたが、彼女および他の研究員たちはこの出来事により内部出血と神経学的損傷を受けました。4実例すべてを鎮圧した後、SCP-1493によって発生されたノイズは基準レベルに戻りました。この出来事はインシデント-1493-ウプシロン-01と指定されており、これに類似した将来の出来事に対しても同様の指定がなされます。インシデント-1493-ウプシロンイベントおよびSCP-1493-1のヒトへの影響の全容は不明です。

補遺-1493-C: SCP-1493-1は広範囲試験により、無形で目に見えないワームのような実体の形態であることが確認されました。通常の状況下では、監視映像からSCP-1493-1が278K以上の熱力学的温度に曝露した場合に120dBを超える数種の声のような音を連続的に放出することが示されました。SCP-1493-1実体は我々の生きる領域の現在の物理的条件下1では生存できず、そのため布膜を保護膜の一形態として使用します。布膜は局所的物理条件の静的空洞を分離することができると判明しました。SCP-1493-1実体は布膜が取り除かれるか開かれた場合、一般的には0.2秒間持続する190dBの金切り声を放出し、その後自然燃焼して消滅します。布膜は直ちにしぼみ、SCP-1493-1実体は検出できなくなります。

声のような音の一部転写

…ukba, ukba, ukba…
…foom foom foom foom…
…ababababa… …awawawawa…
…leeeeeeeeeeeegh…
…hoh, hoh, hoh, hoh, hoh…
…rrrreeohm…

研究員注: これはインシデント-1493-ウプシロン-01の監視映像で確認されました。音量を下げるとSCP-1493-1実体によって生成された声のような音は、単純な何度も繰り返される音素やフレーズで構成されていました。それらは同時に発生しておりピッチは可変でした。全体の印象としてアカペラソングのようではありませんでした。

補遺-1493-D: インシデント-1493-ウプシロン-01終結後、研究員はSCP-1493の上部と下部の間の継ぎ目に挟まっていた小さな紙片が、そのイベントによって装置の内部から外れていることに気づきました。回収したところ、上記の紙片は英語の文章で "STASIS is NOMINAL PASSENGERS are HUNGRY but RESTED TIME to INTERCEPT ST-IDEAL is UNKNOWN THANK YOU TRAVEL is COURTESY of SUPER GOOD SHIP"2と印刷され、続けて"MLIMA"と印字されたティッカーテープであることが判明しました。肉眼ではこれらの文字は紙の上で激しく震えているように見えます。SCP財団は現在、"SUPER GOOD SHIP MLIMA"に関連するもの、および██████会社との関係についてメディアの追跡調査を行っています。

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