SCP-1497-JP
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sumaho

撮影用に容器から取り出されたSCP-1497-JP

アイテム番号: SCP-1497-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1497-JPは透明な容器に収納された状態で、パスワード付きのロッカーに保管されます。SCP-1497-JPを写真や映像に残す行為は、クリアランスレベル3以上の職員を同伴する場合のみ許可されます。Dクラスの職員以外による物理的な接触は承認されません。

説明: SCP-1497-JPは縦12.5cm、横6cm、厚さが0.8cmの一般的な形状をしたスマートフォンです。画面にはヒビが入っており、常に電源が入っています。SCP-1497-JPは、元所有者であった██氏が自殺を行った際に発生した異常な現象が財団の注目を惹いた為、██氏の所持品の検査や実験を行い、結果として収容されるに至りました。

SCP-1497-JPに接触した人物は、重度の鬱病と自殺願望を抱くようになります。接触した対象の周囲に複数の人間が存在していた場合、対象は直ちに自傷を行い、多くの場合死に至ります。周囲に人気が無いと判断した場合には、3時間程度周囲の捜索を行った後に、異常性から解放されます。また、この異常性は手袋等を着用する事により回避する事が可能です。

SCP-1497-JPの影響により死亡した人物(以下SCP-1497-JP-aと呼称)をカメラ等を使用し撮影した場合、撮影を行った人物は高い確率で自殺願望を抱き、また死亡した際にはSCP-1497-JP-aと同様の異常性を発生させます。この異常性により、収容時点で██名の一般人の死亡が確認されています。

SCP-1497-JP-aを撮影し死亡した人物には学生や未成年者が多い事から、SCP-1497-JPは撮影を行った人物の年齢を判断基準にしていると考えられますが、撮影を行い生存した未成年者や、成人している状態で死亡した人物も複数存在する為、一貫性は存在せず、明確な判断基準は判明していません。
SCP-1497-JP-aの影響を受ける人物の特徴については補遺1497-JP-2を参照してください。

実験記録001 - 日付2016/03/05

対象: D-11295

実施方法: SCP-1497-JPの影響により死亡したD-24123を、カメラを使い撮影させる

結果: 対象は問題なく撮影を完了。撮影完了後に誤って画像の保存されたカメラを破損させた

分析: 対象に異常な点が見受けられなかった為、有用なデータは得られませんでした

実験記録002 - 日付2016/03/05

対象: D-5672

実施方法: 実験記録001と同様であるが、周囲に総勢50名のDクラスを配置している

結果: 対象は問題なく撮影を完了

分析: 有用な情報は得られませんでした

実験記録003 - 日付2016/03/06

対象: D-35672

付記: 対象は様々な理由により、17歳という年で異例のDクラスとして雇用されています

実施方法: 実験記録002と同様

結果: 対象は問題なく撮影を完了。この実験は繰り返し行われたが、異常性は確認されなかった

分析: 成人していなくても駄目なようです。異常性が消失した可能性を考慮し、オブジェクトクラスの変更用にもう一度だけ実験を行います

実験記録004 - 日付2016/03/08

対象: D-15656

実施方法: 対象をSCP-1497-JPに接触させる

結果: 対象は約2分の間絶叫した後に、自身の舌を噛み切り死亡した。検死の結果、失血が主な死因と思われる

分析: 異常性の現存が確認されましたが、脅威となる異常性が消失している可能性が高い為、現在Anomalousアイテムへの格下げが検討されています。特別収容プロトコル及び説明はアーカイブされます。Anomalousへの格下げは保留されました。詳細については補遺1497-JP-2を参照してください

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