SCP-1503
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アイテム番号: SCP-1503

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1503を取り巻く半径100mの領域はサイト-75に指定されています。サイト-75の境界線には鉄条網付きの鎖フェンスを備え付けます。サイト-75の内部領域は人感センサーと保安カメラを介して監視されます。民間人による侵入または破壊行為の兆候は速やかに報告されなければいけません。SCP-1503がフェンスの10m以内に接近した場合、サイト-75全体がSCP-1503を中心に改めて再構築されます。

説明: SCP-1503はインドネシアの中部ジャワ州、アンガラン山の南の山腹に位置する、全身が石で構成された知的実体です。SCP-1503の外見は漠然とした人間型であり、表面には風化とコケ/地衣類の成長の兆しが見られます。更なる検査により、SCP-1503の左の人差し指は、右手のそれに比べて著しく摩損していることが判明しています。低速度撮影写真を用いて、SCP-1503は1年あたり最大1mの速度で移動可能であると断定されました。

SCP-1503の移動とその方向を基に、SCP-1503は本来の所在地から総計656m移動したものと推定されています。SCP-1503の最初の出発点は、より高い標高にある洞窟まで遡ることができます。この洞窟の内部には、古代ブラーフミー文字で記された碑文が壁に刻まれています。内部の侵食パターンに基づき、それぞれの碑文が記されるまでの間に推定200~300年が経過していると見積もられています。碑文の大部分は判読不可能でしたが、解読できる5つの碑文は最も新しい物であり、紀元前100年から西暦1200年の間に彫り込まれたものと考えられます。

アーカイブ文書R-1503-2

注記: 碑文は凡その日付順にリストアップされています。

翻訳碑文 その1

今日、僕は歩いている時に、青い[海/水]から[陸地/岩]が浮かび上がるのを[見/感じ]ました。その[歌声/誕生]は家から[判読不能]美しかったです。[でも]僕の[肌/表面]が[?燃え?]始めたので帰らないといけなくなりました。僕は家にいられて[幸せ/満足]です。

翻訳碑文 その2

僕は[?森?]を歩いている時に[倒れて/転んで]しまいました。僕が横になっていると、木々が僕を[襲い/捕まえ]ました。これが[?起こってから?]彼らが[僕を解放する]まではほんの短い間でした。彼らは僕を傷付けて、深い[痕/傷]を残しました。[判読不能]僕の[避難所/部屋]に留まって、[?暫くの間?]散歩を控えようと思いました。

翻訳碑文 その3

今日は家の[中に留まって]いました。僕の傷は[判読不能]ほどに[?負担?]になって僕を[刺し/痛めつけ]ます。眠るのは[難しい/面倒になる]でしょう。でも僕の精神は[?明るい?]です。

翻訳碑文 その4

[昨晩]、僕は炎と[?暗闇?]のことで[もっと酷い/恐ろしい]不安を抱きました。僕は危険に曝されるかもしれないと、[?山が僕に言いました?]。僕はこの事をもっとよく[?考え?][る必要がある/ないといけない]。僕は彼女が[正確]かもしれないと思うと[恐ろしい/怖い]です。

翻訳碑文 その5

これは僕の最後の書き付けになる[でしょう/かもしれない]。僕は今はもう確信しています。[?凄まじい?]危険がもう間もなく来ます。僕は[素早く/急速に]去ることを[?強いられ?]ています。[逃げる]時間は少ししかない。

補遺-1503-001: SCP-1503が言及しているのは火山噴火である可能性が理論上想定されています。アンガラン山の地質学的評価が実施され、当山は過去60年間に顕著な地震活動の兆候を見せていない休火山だと結論付けられました。アンガラン山の最後の噴火は西暦およそ1400年頃だと推定されています。アンガラン山における追加の地震活動観測が必要とされています。また、サイト-75の内部で最近掘り出された露頭の裏面からは6番目の碑文が発見されました。これは上記の他の碑文よりも後の、西暦1700年頃に記されたと考えられています。翻訳は以下の通りです。

翻訳碑文 その6

僕は[外/世界]に出るのが不安です。[そこは]戻っても安全だろうか?

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