SCP-1506
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アイテム番号: SCP-1506

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-1506-1が発生する可能性のある場合、高解像度の衛星画像をコンピュータ処理してください。発生が確認された場合、SCP-1506-1の位置を監視して風のパターンをコンピューターでモデリングして行き先をチェックしてください。SCP-1506-1が人口密集地域を通過すると予測される気流内へ急速に下降または上昇する場合、機動部隊ファイ-17(別名「クモ恐怖症」)がプロトコル1506-A、1506-Bおよび1506-Cのために配備されます。

プロトコル1506-A: 機動部隊ファイ-17は移動式の対スモッグ用ファンを使用して、SCP-1506-1を大型哺乳類が生息する地域の自然保護区に向かうと予測される気流への誘導を試みてください。大衆へのプロトコル偽装の必要性がある場合、農村部では最先端の工業的農業実験として、都市部では大気物質の専門家としてカバーストーリーが提供されます。

プロトコル1506-B: 1506-AによってSCP-1506-1を人口密集地域から遠ざけることに失敗した場合、機動部隊ファイ-17は捕食の目撃者に対し必要に応じてクラスB記憶処理の施策を開始してください。

プロトコル1506-C: 機動部隊ファイ-17はSCP-1506-1の周辺エリアを収容するために可動式の滞留ロックを使用すると同時に、SCP-1506-1を分散させるために火炎放射器およびアラクノサイドarachnocide-7を使用してください。アラクノサイド-7の沸点は1500°C以上であるため従来の火炎放射器で使用しても安全です。後遺症を抑えるため、いかなる状況下においても有効な滞留ロックなしにアラクノサイド-7を使用してはいけません。アラクノサイド-7を生物棲息圏に入れてはいけません。

プロトコル1506-D: インシデント1506-シグマを受け、商業飛行経路における200m3以上のいかなるSCP-1506-1実体も、可動式滞留ロックを介して装填された燃料気化爆弾を使用し即時の大気圧爆縮によって一掃してください。

SCP-1506-1-14はサイト9において圧力制御された大型動物収容セル内に収容されています。SCP-1506-1-14が収容セルのほぼ中央に収まるように大気圧を維持してください。SCP-1506-1-14が人工高度500m以下まで降下した場合、生きた被食動物をセル内に投入してください。███kg以上の食物がコロニーを4週間以上、現在の大きさに保つために必要であると計算されています。収容違反発生時はアラクノサイド-7を収容セル内の圧力を██気圧まで上昇させることに合わせて配備してください。アラクノサイド-7を生物棲息圏に入れてはいけません。

説明: SCP-1506はSCP-1506-1実体を自発的に生成する広域的現象の呼称です。

SCP-1506-1は少なくとも約900種の混合種のクモからなる異常コロニーの呼称です。SCP-1506-1は多様なクモの糸を利用することで、大気より密度が低くとも棲息可能で複雑なクモの巣構造を作ることができます。SCP-1506-1の顕著な挙動として、個々のクモが協調して働く姿はほとんど見られず、種を超えた協力は全く見られない点があります。またSCP‐1506‐1には捕食行動や、クモの巣の張力強度および粘着力の変化が見られます。SCP-1506-1は最高高度18km地点で発見されています。高度を変化させる目的でSCP‐1506‐1の体積は増加または減少し、クモの巣構造が一貫して維持されていることが示唆されました。

SCP-1506-1が500m以下まで下降すると、コロニーはすぐに捕食行動を始めると考えられています。これまでのところ、クモがどのようにしてこの高度から獲物を見つけることが可能なのかは判明しておりません。SCP-1506-1が好んで行う捕食方法は、高所から地面に向かって巣をかける方法です。動物が触れたクモの巣は即座に粘着し、取り除くことができません。生きている動物種にのみこの効果が表れます。十分な量の獲物が捕まった場合、SCP-1506-1は██km/hの速さでクモの巣を巻き取ります。SCP-1506-1が獲物を完全に巻き込むと、クモの巣構造は獲物を飲み込みます。餌の消費は数日かけて行われ、餌の大きさとコロニーの大きさの両方に依存します。平均的な大きさのコロニーはヒトを消化するのに約5日かかります。記録されている最大の被食動物はヘラジカで、消化に11日かかります。排泄物は自由落下し、排出される皮は乾燥しており衝撃で砕けることもあります。

SCP-1506-1は複数実体の存在が実際に確認されるまで、最初はSCP-1506と同一視されていました。SCP-1506-1は20██/██/██に、タイムスタンプによると現地時間の02:47に[編集済]通りを歩いている男性がが映っているチリ発祥とされるバイラル動画1によって最初に財団の注意を惹きました。2分間で彼は8台の監視カメラに追跡され、その映像はシームレス編集がされ、彼がとても驚いた様子で突然立ち止まった様子が映されています。ビデオに映った対象は自身の顔や腕をこすり始め、そして画面から消滅します。ハイスピード解析によると彼は垂直方向に画面から引きずり出されています。セキュリティ映像の解像度が低いために実際の速度を特定することは不可能ですが、推定██km/hと見られています。映像から3フレームを削除加工し、█████エナジードリンクのバイラルキャンペーンの一部であると公表しました。

SCP-1506-1-14は20██/██/██に捕獲されたコロニーです。被食動物に取り付けられたカメラによると、内部構造は非常に複雑であることが示されました。コロニーは居住室と浮力室に分けられ、クモの巣の維持を特に活発に行うクモ類はいません。当コロニーに持ち込まれたすべての外来クモは問題なく受け入れられました。SCP-1506-1-14への新種のクモの投入は現在禁止されています。世界中から200種類のクモがこのコロニーに投入されており、この研究から得られるデータはこれ以上ないと考えられるためです。SCP-1506-1-14はコロニーの寿命を測定するために研究されています。これまでのところコロニーは高地を模した環境で健康状態を維持し、必要に応じて摂食を行います。

遠隔カメラを使って構造を調査することは、すべての試みにおいてドローンがクモの巣によって固定され、通常の方法で排出されていたため、失敗に終わりました。クモに搭載するカメラにおいても同様に失敗しました。内部映像を得る唯一の成功した方法は、静止映像のみ送信可能な被食者装着カメラを介することです。実験では居住室中の酸素濃度と気圧が正常であることが示されています。

SCP-1506の伝播様式の研究に関してはほとんど進展がありませんが、最も有力な理論は学習行動の伝達です。クモがどのように情報を伝達するかについては調査中です。Mallos gregalis(ムレハグモ)や他の社会性を持つクモの研究が有望視されていますが、現在のところ進展はありません。これまでのところ、SCP‐1506‐1は南極大陸以外のすべての大陸に出現しており、いずれかのクモ種の一員も選好性、孤立性または社会性を示しません。

補遺:
イベント1501アルファ:
以下、20██/██/██に現場から回収されたエージェントの音声記録からの抜粋

エージェントR: 気象観測気球を真似ているんだと思うんですが、気象観測気球はここまで低くは浮上しませんよね。なるほど、殺人低高度気象観測気球を発見しました。撃った方がいいんじゃないでしょうか?

エージェントF: そいつらは特別収容プロトコルと呼ぶんだ…

両エージェント: 特別駆除プロトコルじゃなくてな。

エージェントR: 手間が省けましたね…もっと近づいて見てみましょう。

エージェントF: 気を抜くなよ。

エージェントRが現場に接近する3:42時点まで無音

エージェントR: 双眼鏡で確認しました。脈打っているのが見えます、布ででできているのか?

エージェントF: どう思う、大きな虫取り網か?投げ縄か?

エージェントR: 我々が持ち込んでる訳ないじゃないですか。オタクが必要のようですね。うっ。

エージェントF: おいやめろ、それが我々の仕事の理由だからな。

エージェントR: 違いますよ。クモの巣に入っ…

エージェントRの無線機からは16秒間悲鳴が送信され、続いて激しい呼吸とむせび泣きが聞こえる

エージェントR: [解読不能]…あぁ奴らが這ってくる、動けない…[解読不能]…熱くてたまらない….[解読不能]

エージェントRはさらに18時間7分間無線で交信を行った。この間、エージェントRからはSCP-1506の性質についてより有用な情報は提供されなかった。

イベント1506-シグマ: 20██/██/██にSCP1506-1-9は民間航空機[編集済]便と衝突しました。SCP‐1506‐1‐9は、その著しい体積のために特別な観察下にありました。SCP‐1506‐1‐9は█百万以上もの個体数のクモを含むとされています。[編集済]便との衝突によりSCP‐1506‐1‐9が破裂するのが観察されました。クモの巣構造が機体パネル間の割れ目の損傷に入り込む前に、40秒間航空機にまとわりついていたのが観察されました。ブラックボックスのフライトレコーダーより、クモが客室に侵入し無線機器を含む航空機の電子機器に重大な損傷を与えたことが示されています。飛行はさらに78分間続いた後に墜落しました。以下はその抜粋です:

操縦士: ありゃ一体何だ?!?

副操縦士: クソッ、分かりません。マイク貸してください。本日の副操縦士B█████です。後方の乱気流によりご迷惑をおかけします。できるだけスムーズに飛行できるよう最善を尽くしますが、多少の問題が出ることもあります。今後とも███████航空をご利用いただきますようお願い申し上げます。よし、J███、一体何が起きたんですか?

操縦士: ありゃあ雲だよな?!

副操縦士: 雲にぶつかっても音なんかしませんよ!私は休憩中だったんですよ、真面目な話、J███、どうしちゃったんですか?

操縦士: あれが雲以外の何かだと思ってたって言うなよ!見ただろう!

副操縦士: 私は30分仮眠をとろうとしたんですけど今心臓がドキドキしてますよ。おかげ様で。

操縦士: うるさいぞ!

金属音が聞こえ、客室乗務員L███ がコクピットのドア付近にいるようである。

副操縦士: 仮眠しようとしたのに!畜生、私が何をしたっていうんだ?なんだL███?内線を使えよ!

ドンドンたたく音が続く。

操縦士: ちょっと見てみる。あぁクソあぁクソあぁクソ!!

副操縦士: 何ですか?

操縦士: メーデーメーデーメーデー!こちら[編集済]便、緊急事態だ。クモの侵入に対する緊急支援を要請する。どうぞ。

副操縦士: 何ですって?ドアから入ってきたんですか?バカげてる!

操縦士: こちら[編集済]便、客室はクモによって危機にさらされており、奴らはそこら中にいる、誰か来てくれ、パン-パン!2メーデー!誰か!

転記は60秒間省略。完全な音声ファイルは1506-1-9-BB.mp3を参照

操縦士: 補助翼、よし。方向舵、よし。昇降舵、よし。

副操縦士: 無線、クソッ。あぁ少なくともデッドスティック3じゃあないみたいですね。

30秒間沈黙。

操縦士: これが俺たちがすべきことだと受け入れるぞ。

副操縦士: 私は死にたくないですよJ███。

操縦士: 俺もだB██████。L███もな。

副操縦士: そうするなら今しかないですよ。███ █████に近づきすぎています。

操縦士: 早くしてくれ。

副操縦士: 私たちが最初に衝突し、機体を後に残します。岩場で険しい場所です。本当に燃えちゃわないですかね?

操縦士: すべての燃料安全オプションをオフにした。そうだといいがな。

副操縦士: あと数マイルの命です。いきます。

衝突するまでの4分間無音で録音され続ける

[編集済]便は無人の地域に墜落しさらなる犠牲者が出ることを防ぎました。この衝突と分散がSCP-1506-1-9を構成するクモによるSCP-1506-1の発生率増加の原因であると考えられています。

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