SCP-152-VN
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3/152-VN LEVEL 3/152-VN
CLASSIFIED
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Item #: SCP-152-VN
Euclid

特別収容プロトコル: SCP-152-VNはサイト-██の異常品保管室の透明なガラスケースに保管されます。SCP-152-VNとの接触にはレベル3以上の職員の許可が必要であり、直接の接触は禁止されています。

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ラム博士にインタビューを受けるSCP-152-VN

説明: SCP-152-VNは龍のような外見を持つ、会話によって人間と直接意思疎通が可能な実体です。SCP-152-VNの正確な外見と使用言語は、相手の経歴、宗教、嗜好によって異なります。

SCP-152-VNは現在、2×3×3cmのガラス製ブロックの中に収容されており、同素材製の台座の上に設置されています。この物質は、破壊耐性を保持している以外は非異常性のガラスと化学的組成は同一です。ガラスの固体結晶構造により不可能であるにも関わらず、SCP-152-VNはガラスの内部で限定的な活動をすることが可能です。

SCP-152-VNは世界中の文化についての様々な歴史的、社会的、人類学的、神学的知識を提供する能力を有しています1が、そのほとんどは相手と共有する伝説2や民間伝承に関する知識によって間接的に示されているに過ぎません。

発見経緯: SCP-152-VNは、アリシア博士が以前居住していたベトナム██ ████省郊外の住宅で、彼女が財団人事部の命令により書類を取りに戻っていた際に発見されました。アリシア博士はSCP-152-VNの存在や、SCP-152-VNと交わした可能性のあるやり取りに関する記憶がないと報告しています。

アンソン・フェルトン博士による当実体の起源を調査する試みが数回失敗した後、サイト管理官の命令によってアリシア・ラム博士がプロジェクトリーダーに再割り当てされました。

補遺152.1: アリシア・ラム博士がプロジェクトリーダーに就任して最初のSCP-152-VNとのインタビュー

インタビュー152-7


日時: 2021/07/16 AM9:30

インタビュアー: SCP-152-VNプロジェクトリーダー アリシア・ラム博士

インタビュー対象: SCP-152-VN(ベトナム語を使用しており、アジアの龍のような外見である)


[ログ開始]

ラム博士: おはようございます、SCP-152-VN。

SCP-152-VN: 久しぶりだな、もうどれくらいになるのだ?ふむ…以前はそのようには呼んでいなかっただろう。

ラム博士: SCP-152-VN、以前にお話ししたことがありましたか?

SCP-152-VN: なんということだ、忘れてしまったのか?私が誰なのか思い出してくれ。難しいことではない、ただ集中すればよいのだ。

ラム博士: (長い沈黙) リュウ… リュウ、よね? 私はあなたのことをリュウと呼んでいたわ。

SCP-152-VN: では、我々が経験してきたことについてだが…

ラム博士: (動揺する) ごめんなさい、実は私…

SCP-152-VN: 愚かな友よ、謝る必要はない。すぐに思い出すだろうから待っているさ。では教えてくれ、君は今の人生に満足しているか?

ラム博士: ええ、そう思うわ。でもそれがどうしたの?

SCP-152-VN: 心無い答えだ!時がいかに君のことを蝕んできたか。初めて学校に行った日、君が自分の見たものをどんなに興奮した口調で何時間も話してくれたかを覚えているぞ。だが大丈夫だ、君に時間をあげよう、しかしこの質問に答えてくれ。親愛なる友よ、君が眠る時、夢はまだ君とともにいるか?彼らは何を伝えようとしている?そして彼らの声に耳を傾けるのをやめてからどれほど経つ?

ラム博士: SCP-152… ごめんなさい、リュウ、私はまだ…

SCP-152-VN: (遮って)親愛なる友よ、他のことは考えるな。ただ私の言葉に耳を傾ければ、君の必要とする答えは全て手に入るだろう。

SCP-152-VNがラム博士の質問に答えなくなる。


[ログ終了]


補遺152.2: SCP-152-VNとの関係を理解するために、アリシア・ラム博士は自身がインタビューで言及した期間における経験について自己申告するよう要請されました。以下は無関係な内容を削除した彼女の報告書です。

報告書152-5


報告者: アリシア・ラム

提出日: 2021/7/18


財団就職時に履歴書に書いたように、私は幼少期のほとんどの時間をアメリカで過ごしましたが、生まれたのはベトナムです。正直なところ、この時期のことはあまり思い出せません。私が住んでいた村は当時子供が少なく、私は在宅教育を受けていました。おそらく、それが私に多くの友達がいなかった理由でしょう。両親は仕事で忙しいわけではなかったので、いつも一緒にいてくれました。そのため、私はほとんど寂しいと思うことはありませんでした。私は自分が熱心に勉強したのを覚えています。[…]しかし、SCP-152-VNが学校や名前について言及したことには驚きました。私はそれらのこと全てが同時に起きたように感じましたが、それが真実であるはずがありません。

もしそれがミーム汚染によるものだったのなら、フェルトンが私よりずっと前に気づいていたはずです。


補遺152.3 数日後に予定されていた次回のインタビュー

インタビュー152-8


日時: 2021/7/20 10:30 AM

インタビュアー: アリシア・ラム博士

インタビュー対象: SCP-152-VN


[ログ開始]

SCP-152-VN: おはよう、かわいい子よ。調子はどうだ?

ラム博士: 大丈夫です、ご親切にありがとうございます。では、始めてよいですか?

SCP-152-VN: おや、他に話すことは無いのかね?君恥ずかしがり屋だな。

ラム博士: この間のあなたの質問について、考えていたんです。

SCP-152-VN: 辛い時間ではなかったらいいのだが。

ラム博士: はい、全く辛くはありませんでした。しかしあなたは正しかった、私はまだ夢を見ますが、それらを理解することはできません。意味のない走り書きのようで… (沈黙) リュウ、あなたは私の夢について何を知ってるの?

SCP-152-VN: 自分では分かっていないようだな… この世界の腐食は、私が考えていたより酷いようだ。(複雑なパターンで身動きをする)だから… 集中するのだ、親愛なる友よ、そして私の物語に耳を傾けてくれ。かつて存在した中で最も荒唐無稽な野望、そして夜明けの光を食い尽くし、人類の偉大な王朝を滅ぼそうとした恐怖にまつわる太古の日々の物語を。だが友よ、心に留めておくのだ。そのような不確かな希望は、永遠に続くものではないということを。星月夜が曙光に包まれ、風と霧が窓の外から囁きかけるのを聞き…

ラム博士: …そして、それらが世界の本質を教えてくれるように。

SCP-152-VN: 君はこの類似に既に気づいているのか?ふむ… これはまだ最適な方法ではないな… すまない、私が間違っていたようだ。かわいい子よ、今日はこのくらいにしておこう。前みたいに自分を追い込みすぎないことだ。

ラム博士: またね、リュウ。ありがとう。(立ち上がろうとしてよろめく)

SCP-152-VN: 気分が良くなるまではそれらに時間を費やさないことだ、友よ。


[ログ終了]


事故報告152.α: 2021/07/27 AM2:17、アリシア博士は突如部屋を退出し、数分後にSCP-152-VNの収容室に到着しました。以下の対話は、収容室への入室後に博士自身が録音したものです3

音声記録152-3


録音対象: アリシア・ラム博士、SCP-152-VN

時刻: AM2:51


[ログ開始]

ラム博士: お邪魔してごめんなさい、もう寝るべきなのだけど。

SCP-152-VN: 心配ないさ、かわいい子よ。時間が君を子供でなくしたんだ。では、君がここに来た理由が私の予想通りか教えてくれ。

ラム博士: じゃあ、私の過ちを許してくれるの?

SCP-152-VN: 何度でも許すさ、かわいい子よ。

ラム博士: それなら… リュウ、今も昔も、私の話を聞いてくれてありがとう。前みたいにあなたに触ってもいい?

SCP-152-VN: 喜んで。

(ラム博士が手を伸ばし、SCP-152-VNに触れる)

(短時間の沈黙)

ラム博士: 自らの現実に目を背け、あなたの忠告から逃げ出してから、ここにある全てのものは私が思っていたようなものではないって気づいたの。時々は、あなたが与えてくれた特権や試験や人間関係、キャンペーンを楽しむこともあって、何もかもがとても容易いように思えた。でも、その代償として財団の暗い片隅に隠された秘密を見れば見るほど、私の心は張り裂けそうになるの。

SCP-152-VN: では、最後にもう一度尋ねよう… 正直に答えてくれ。君は今までの人生に満足しているか?

ラム博士: 間違いなく、イエスとは言えないわ。

SCP-152-VN: それならば… 戻るときが来た。

ラム博士: 一緒に来てくれるの?

SCP-152-VN: まだやらなければならないことがたくさんあるからな、我が友よ。

ラム博士: (長いため息)あなたがいなかったら、本当に悲しくなるわ。両親は元気かしら?本当に歓迎してくれるかしら?

SCP-152-VN: 彼らは元気にしているぞ、かわいい子よ。悲しむことはない、君の周りにはいつも誰かがいて、君が望めばいつでもハグやキスをしてくれるのだから。

ラム博士: じゃあ、私はずっと間違っていたのね。

SCP-152-VN: 友よ、そんな言葉を口にするのはよせ。何の役にも立たないのだから。

ラム博士: 正にあなたが教えてくれたようにね、リュウ。

(色とりどりの光の波が収容室に広がる。数分後、ラム博士の姿は再び暗くなった室内のどこにもなく、SCP-152-VNのみが残されている。)


[ログ終了]


付記: アリシア・ラム博士の所在は現在までのどの調査でも確認できておらず、一時的に死亡したと見なされています。関連する部門により、彼女の個人的な記録及び隠蔽プロトコルの編集が行われました。

補遺152.4: アリシア・ラム博士の研究室が別の用途に再利用される過程で、博士の私物から注目すべき内容の手紙が発見されました。

これは非難などではなく、むしろ全く別のことであり、私が皆さんに感謝すべきことです。あなた方は、私の身に起こった素晴らしい奇跡なのですから。風と霧が外から囁きかけるのを聞きながら、私がその後を追うと、彼らは私の夢について話してくれました。

ある幼い少女が毛布にくるまっていました。青春の無駄遣いとしか思えない試験を前にして、眠れずにいたのです。

彼女は幼い頃からお金を稼ぐこと、空想に耽って時間を無駄にしないこと、そしてただひたすらに両親の機嫌を取ることを教えられてきました。

他の子供が野原を駆け回って真の自由を謳歌している間、彼女は言葉の数々や、解き明かそうとする者を破滅させる数字の群れの間に沈んでいました。

彼女はただ、真夜中にひとりぼっちで泣くことしかできませんでした。

絶望の日々が続いていたある夜のことでした。銀色のお月様が彼女を憐れんで手を差し伸べ、彼女のたった一人の友達になったのです。

彼女は日々夜が訪れるのを今か今かと待ち望み、自らの全てを表現し、長い間失われていた物語を聞くことを切望するようになりました。

ある夜、彼女はお月様にこう尋ねました。なぜ私の人生は悲劇に満ちているの?どうして青い空は埃で灰色に染まっているの?人間が自分を見下しながらも前に進み続けるのはなぜなの?

彼女は冒険が現実であることを望み、凶暴な獣たちと戦うための不思議な道具を欲していました。

次に彼女が目を覚ますと、あらゆるものが変わっていました。彼女はただ友達のこと、そして意味を失うであろう約束のことを考え続けました。

その約束は、ただ言うことを聞いてそれに従いさえすれば、彼女を理想郷に連れていってくれるというものでした。

気が付くと彼女は全く新しい家族に囲まれており、大人になるまでアメリカで豊かな生活を送ることになりました。

新しい日々に魅了された彼女はこれまでのことを忘れ、過去を捨て、自分の夢が叶ったのだと信じました。

彼女の全ての友達や兄弟姉妹たちが爆弾と銃と燃え盛る灰の中に沈みゆく、あの終わりなき戦いに出会うまでは。

未知の世界に足を踏み入れる一兵卒、一銭の価値もない人生。

幸運なことに、そんな暗黒の時代であっても、あの幼き日々から手を振り、呼び掛けてくる声があったのです。

それは彼女を嘲笑うかのように、かつては当たり前に存在していた平穏を与えました。

静寂の中を歩き、未知の世界へと向かって行きます。

彼女のいるべき場所へ戻って行くのです…

アリシア・ラム

あなたの優しさに応えることができなくてごめんなさい、フェルトン。


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