
武装サイト-245と滑走路。
アイテム番号: SCP-1527
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-1527は武装サイト-245南部のゾーン-245内に収容されています。周囲の壁は1.1m×7mのコンクリートで造られています。前哨地245-A、BおよびCはそれぞれ西部、北部、東部に割り当てられています。最低50人以上の武装職員をゾーン-245の施設と周囲の壁に毎日配備し、2300から0500の間の時間帯は特に警戒してください。ゾーン-245と前哨地の空中巡回は毎夜実施されることになっています。
ゾーン-245域内はカモフラージュされた監視設備が備えられ、SCP-1527-1起動イベント後に必要なら即座に修理、再配置されることになっています。ゾーン-245の地面には圧力センサーを配備し、SCP-1527-Aの地下からの脱出を阻止しなければなりません。常時無線干渉を維持し、その設備は武装サイト-245の地下ケーブルと接続していなければなりません。
現場の武装職員はSCP-1527-1起動イベントで発生したSCP-1527-Aをすべて処分しなければなりません。無線干渉のため、すべての現場職員は起動イベントと戦闘期間に備えてストロボ・メッセージの扱いに慣れる必要があります。
説明: SCP-1527は[編集済]の僻地の村落です。発見時、人の気配はありませんでしたが、最近まで生活していた跡がありました。SCP-1527の構造は主に未確認で現在破壊不可能の白い石で出来ています。村落から回収された人工品は人間のデザインと一致しているが、いくつかは未知の現在判読不能の言語があります。SCP-1527は蛇の手と提携し居住していたと推測されます。
SCP-1527-1は村落のおよそ中心地にある協会または寺院です。建物の様式と工芸品はいくつかの異なる宗教団体または習俗に関連していると思われます。時計台が建物の南面の壁からそびえており、未知の構成物の金属の鐘があります。鐘と周辺の建築物は同様に破壊できません。
24時間に1回(AM12:25)、SCP-1527-1内の鐘は自動的に様々な回数鐘を鳴らします(これはSCP-1527-1の起動だと推測されています)。この出来事を妨ぐすべての方法は失敗しました。鐘が止むと、SCP-1527-Aと指定された実体が様々な数でSCP-1527内に現れます。
SCP-1527-Aは甲殻類に似ており、甲羅を持ち、手足が別れ、"頭部"に当たる部位がありません。半透明で、発光し、様々な色の光沢が見られます。実体の平均の大きさはおよそ1.5m×2.7m×2.9mで、通常4~5本の手足を持ちます。SCP-1527は完全に機能する翼、引っ掻くための手と腕(掘るために使用)、目的不明の、給餌時に使用させると推測される開口部などの付属物を自動的に生成します。
SCP-1527-Aはある程度のテレパシー能力を備えており、約50m圏内の知性のある目標に対して誘導、混乱、強制を暗示させることができます。[編集済]の事前実験により、このテレパシーは無線干渉による妨害に対して脆弱であることが発見されました。これらプロトコルの実行後、テレパシー特性による事案が78%減少しました。
SCP-1527-Aはゾーン-245からあらゆる手段で脱走しようと試みますが、SCP-1527-Aの防衛本能や刺激に従ったものではありません。正確な知性レベルは不明ですが、以前職員が実行した工作に対する反応を鑑みるに適応力があり敵対的であると推測されます。SCP-1527-Aの甲羅は硬いものの、通常兵器に対してまでは堅固ではありません。更に詳細な終了プロトコルは文書-SCP-1527-A4を参照してください。
補遺[1527-001]: 観察記録
発見時、SCP-1527-1が鳴らす鐘の音は5回でしたが、ゾーン-245を収容すると8回までに増えました。さらに、SCP-1527-1起動イベントによって生成されるSCP-1527-Aの数はイベント毎に平均で█体から██体に増加しました。
補遺[1527-002]: 事案報告
20██/██/██の起動イベントにおいて、周囲壁南部の詰め所にいた職員はSCP-1527-Aのテレパシー攻撃を受け、武装サイト-245の隔離医療室へ運ばれました。医療室へと運ばれた職員はおよそ23分後、以下の発言をしました:
見える…見える、送られてくる(以下の言葉は既存の言語と一致しませんでした)…殻じゃない、殻はただ…ただ目目目目目は見るためのものだと思う食べるためじゃない食べるためじゃない-
残りの話は不明瞭な声です。職員は4時間後回復しましたが、攻撃後の出来事は記憶していないと主張しました。
補遺[1527-003]: 回収資料
以下の手紙はSCP-1527で発見された蛇の手のメンバーの死体(おそらくは自殺)から発見されました。
君等が来るのを見た、君等はこの扉をしばらくは通り抜けできないだろう、そしてあれが起こる前に長い旅路へ出るとしよう:君等のペットになることに興味はないんだ。
しかし君等が出来る良い事は未だある。
死する心の全ての創造者(私にはこれ以上大げさには表現できない)には好奇心が必要、そのためには、刺激する何かが必要となる。我等の鐘職人は混沌の広場の全ての世界に思うがままに筆を走らせた。彼の鐘が鳴り響くと、我等の街の空はほとんど理解できないぐらいに素晴らしい場所へ変化した。鐘は1日に12回鳴り響き、それぞれ異なる場所に道を拓いた。鐘の道を歩まなかった人々さえ空の景色に惹かれ、彼等の威厳をその一身に浴びた。
君等が知っているように、手はこれまで届かなかった場所へと到達するために鐘職人の助けを求めた。当然、彼は同意した:誰のためでもなく彼は道を閉じていなかった。彼等が来た時、彼等は私に君等について教えた。彼等は君等が彼と彼の鐘をしまい込むであろうと話すと、我等のために道を閉じた。私にはそんなことが起きるのは許せず、空を守るべく彼等に加わった。
しかし、今思うに別の選択があったのではないかと思う。
長い間、我等の鐘職人は空に思うがままに筆を走らせていたが、彼は今まで求めていた、これまでにない未知の発想を。遂に、彼は世界の端へと向かった。勿論、彼は心を奪われた。[編集済]、[編集済]、君等は別の名で知っている、勿論、私の筆がその場所を書こうとするとなぜ揺れるのかについても正確にわかっているのだろう。向こうで彼に何が起きたかは分からないが、彼が戻って何を求めたのかは知っている。
感情は宇宙のように広く、変化を富むが、我等の感情は我等が知るすべての中で最も力強い宇宙を見た:恐怖。抽象的で理解できない恐怖、彼が見たもの、そして彼の発想はその恐怖に依存するようになった。彼は向こうで見た恐怖を持ち込み始め、我等の街の人々の恐怖が彼の発想になった。
だから我等は彼を彼が執着し始めた世界の端へと追いやったが、彼が立ち去る姿に心を痛めた、彼が歪んでしまったのと同じぐらいに。しかし、彼が居なくなったことに悲しんでいると、鐘が再び鳴り響き、再び崇高な恐怖が我等の戸口に現れた。世界の端から、鐘職人は未だ鐘の力に命じ、毎晩鐘を鳴らした。我等には鐘も、塔自体も壊すことはできず、彼が何をしたのかも分からないが、彼は自身の追放と我々が鐘の破壊を試みることを予見し手を打っていたのだろう。そう、我等にはあれが来るのを止めることはできない…オパールの殻、我等はそう呼んでいる。ありふれた化け物だが、あれ自体が恐ろしい。あれがただの化け物であったことは幸運であった。鐘職人がなぜあの化け物を世界の端から連れてきたのかはわからない、そこにいたからだろうか、我等には彼が化け物の道を作れないことを望むのみである。
我等は皆を街から避難させた、諸君、化け物には注意するのだ。私は君等が確実にここを訪れ、この知識を手に入れるために残ることにした。全てを語った、さあ、番人等よ、今度は君等が最善をつくす番だ。
-████ ███████
レベル5権限を持つ職員は更なる情報のためセキュアファイル-タナトス-1527を参照できます。
補遺[1527-004]: 事案報告
20██/██/██、SCP-1527-1起動イベントでSCP-1527-1は以前記録された合計を凌ぐ、11回も鐘を鳴らしました。この時、SCP-1527-Aは生成されませんでした;理由は判明していません。