SCP-1532
評価: +3+x

アイテム番号: SCP-1532

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1532の正確な位置が不明であるため、現在の封じ込め手順は異常性が一般に知られる事を防ぐことに重点を置いています。機動部隊ガンマ-5(“あれは味方であります、サー!”) は、SCP-1532は郵便詐欺行為を働く違法企業であり、SCP-1532-bはできるだけ早く適切な当局に引き渡すべきである事を市民に知らせるメディアキャンペーンを作成しています。SCP-1532-bの実例は発見・破壊し、目撃者にはクラスC記憶処理を施します。財団の勾留外で発見されたSCP-1532-aの疑いがある個体は捕獲し、SCP-1532-aであることを確定または否定するために実験を行います。SCP-1532-aと確定した個体は実験のために収容、あるいは必要に応じて終了します。レベル5クリアランスの職員は、SCP-1532-a個体を他のSCPオブジェクトに関連する試験に運用できます。

説明: SCP-1532は人工的に人間を作成・販売している未知の施設です。SCP-1532は、アメリカ合衆国およびカナダの住宅に設置された郵便受けにカタログ(まとめてSCP-1532-bと呼称)を自然発生的に生成して宣伝を行っています。これらカタログへの実験は、通常の印刷用インクで通常のロートグラビア印刷用紙に印刷された異常性の無いものであると示しています。SCP-1532-bは、利用可能な数多くの形質を選択し、カタログの後ろにある注文用紙に記入し、同封のプリペイド封筒で郵送する事によって人間を作成するよう読者に指示しています。SCP-1532-bに見られる形質は個別に価格がかかるもので、人間1体あたりの平均価格は[編集済]。購入は注文書と共に現金を送るか、注文書にクレジットカードの番号を記入する事によって支払われ、後者の場合は適切な額の現金が銀行口座から引き落としされて未知の宛先へ転送されます。実験により、SCP-1532は現金払いの場合は米ドルまたはカナダドルのみを、大手のクレジットカードは全て受け入れることが示されました。

SCP-1532-bの注文書が適切に記入され、郵便ポストに投函されると、投函から6時間以内に自然消滅します。3-5週間後、注文内容と同一の人間(まとめてSCP-1532-aと呼称)が、側面に”ゲイル博士の人間エンポリアム©”と書かれた青いバンで注文者の住所まで配送されます。バンは目的地から8km離れた地点に自然発生的に出現し、SCP-1532-a個体を降ろすと、再び8km走行してから消失します。バンに追従する、あるいは足跡を追う試みは全て失敗しています。

SCP-1532-a個体は通常の人間と肉体的には区別できません。しかしながら、全個体は特定・発見することを可能とする一定の特性を持っています。SCP-1532-aの全個体は同一の指紋パターンを有しており、これは行方不明者のものという口実の下に米国本土の警察に通知されています。SCP-1532-aの全個体は完全な無精子症/不妊であり、生殖が不可能です。SCP-1532-a個体のDNA検査は、全個体が自然界では発見されていない非コード配列を第19番染色体に有している事を示しています。

- これらの個体は人間と生物学的に区別が付かないし、そう高価でもない。大量に購入して利用出来るなら、Dクラスの必要性をまとめて排除できます。 – E█████博士

- 却下。SCP-1532の場所を発見して、これがどのように行われているかを把握するまでは、我々はこれらを潜在的な敵性存在として考慮し、適切に対処しなければならない。 – O5-██

- 何故SCP-1532の発見の試みにこれほど財団のリソースを費やす必要があるのですか? それが我々に理解可能な方法で存在しているかどうかすらわからないというのに。我々が知っている全ての情報はSCP-1532-aと-bから得たものです。配送バンが往復する、現実とも言えないような領域の中にしか存在しないとしたら? – O5-█

- 財団が得るであろう潜在的な利益を考えれば、更なる調査の価値はある。加えて、”ゲイル博士”と呼ばれる実体はC████博士の名を知っていたし、SCP財団の存在すら把握していたように思える。これは追求すべき重大なセキュリティ侵害を表しているのだ。 – O5-██

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