アイテム番号: SCP-1537
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-1537に関する公的な知識は限りなく最小限に保たなければなりません。これはSCP-1537が書かれている、または言及されている文章全てに割り当てられ、世界のインターネット通信を監視し、SCP-1537に関した事件の報道は遮断する必要があります。SCP-1537および"The Brothers of Akul'hil"(TBOA)に関連した事件は即座に調査されることとなっています。SCP-1537-1に曝された対象はクラスA記憶処理を施すこととなっています。TBOAのメンバーまたはSCP-1537-Bと直接接触する職員は聴覚保護とSCP-1537-1の2次汚染を保護できる装備を着用することとなっています。
SCP-1537-Aの完全体は区切られた8m×4m×8mのコンクリート室に収容されます。どのような状況下でもSCP-1537-AをSCP-1537-BまたはTBOAのメンバーと接触させてはいけません。SCP-1537-Aとの契約が必要である場合、実体の生贄が優先されます。
SCP-1537-BとTBOAのメンバーは防音されている人型収容室に収容されることになっています。これらの対象は毎日非音声の監視ビデオで監視することになっています。
SCP-1537-██に対する取扱方へのアクセスは4/1537クリアランスの認証が必要になります。
SCP-1537-██は現在エリア-███に収容されています。SCP-1537-██はいくつかの仕様でSCP-1537-Bと同様の収容がされています。部屋は線量計が取り付けられた鉛で造られています。線量計がガンマ線を10Gy/h以上のレベルで感知した場合、SCP-1537-██は[削除済]の特性を持った異次元を示すと仮定されています。10Gy/h以上が検知された場合、事件が無効化するまで部屋に亜酸化窒素を充満させてください。SCP-1537-██は睡眠、歩行、瞑想、自身(おそらくは未知の実体との)との会話が確認されています。これら以外の活動が確認された場合、Levl5監督官に即座に報告してください。亜酸化窒素飽和でSCP-1537-██を鎮圧できなかった場合は、Contingency-Hadraniel-Alphaを実行しなければなりません(確保-資料-1537-██を参照)。Hadraniel-Alphaが失敗した場合はエリア-███の熱核反応装置によって即座に爆破します。
説明: SCP-1537は"The Brothers of Akul'hil"(TBOA)を名乗るグループと関連した言語です。SCP-1537は既知の地球上の言語との繋がりまたは類似点が示されませんでした。TBOAが起源で使用しているかどうかは現在不明です。SCP-1537が関わったとされる最初の事案は1982年に発生し、多くのグループ、特に世界オカルト連合の興味を引きました。SCP-1537の発見に関する詳細情報は文書-SCP-1537-サンダルフォンで発見されるかもしれません。
SCP-1537-1はSCP-1537の成句で、声に出して話すとそれを認知した人間に対して異常反応を示します。反応は2種類あらわれます(SCP-1537-AとSCP-1537-B)。SCP-1537-1を大まかに翻訳すると[削除済]
SCP-1537-Aは共通の反応です(99%以上が対象)。SCP-1537-Aの影響を受けた対象は以下の症状に発達します:
- 最初の露出:無症状
- 1~2日:金属味、発熱(摂氏39℃)
- 2日~1週:疲労、息切れ、軽い黄疸
- 1~2週:内出血、扁桃炎
- 2週:死と死後変質
曝されてから2週間後、対象の体は素早く崩壊し、多量の偽液体物質を生成します。この物質の構成物は判明していません:多少のヒト由来の有機物質は存在しますが、大部分の構成物は不明です。これらの実体は自立し、感覚があり、運動と質量/形状を変化することが可能です(200%の質量増加が確認されました)。SCP-1537-A実体が取ることのできる形状の種類は実質的に無限で、かつ耐久性を鋼の強度まで強めることができます。不定形であり変形できるという特性によりSCP-1537は物理的損害に対して非常に打たれ強いです;生贄が現在唯一の処分方法です。戦闘において、SCP-1537-Aは様々な付属物、構造物を生成し、そのほとんどは様々な長さの蔓状の物体でした。SCP-1537-Aは非常に機敏で81km/hまで速度を速めることができます。不活性状態の間、敵対行動またはSCP-1537-BおよびTBOAのメンバーからの指示によってSCP-1537-Aは攻撃的になる可能性があります。
SCP-1537-Bは希少反応(1%未満が対象)で身体症状または影響はありません。SCP-1537-Bの影響を受けた対象は次第にSCP-1537を流暢に話せるようになることを認識し、言語の発声や文章の音読ができるようになります。SCP-1537-1は通常SCP-1537-Bが最初に理解する成句です。SCP-1537-Bは心理的変化や以前の精神状態からの異常は示されず、SCP-1537の理解に対して驚きの反応を示します。しかし、SCP-1537-BはTBOAからの提案、説得を受けやすいように見られます。
SCP-1537-BはSCP-1537-Aに対してSCP-1537と地球の言語で指示をすることができます。この指示は単純な雑用から攻撃命令まで含まれている可能性があります。更に、SCP-1537-AはSCP-1537-Bに対して忠誠心が非常に高く、とても保護的で、自らの身体で盾の役割を果たします。
データは削除:SCP-1537-██に関する情報は確保-資料-1537-██に移動されました(要クリアランス5/1537)。
補遺[1537-001]: 回収資料
以下の資料は1982年に世界オカルト連合から回収されました。
資料0423-7B
調査報告
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関係者二名(白人:25-35、茶/緑;中東系:30-40、黒/茶)は"Akul'hil代表"を主張。地球上、地球外および異次元の実体においてこの身元と合致する報告は無い。暫定的ではあるが、他組織の我々の関係者からの情報も同様に不明。このペアの初期観察において不規則性は見られず、捕獲においても問題は無い(敵対反応や抵抗は無かった)。[編集済]検査は陰性。
(GOCで勤務しているアントン・ワイスの個人ログから抜粋)
1982/██/██
あいつら気味悪く嗄れ声で言葉を言い続けてる。俺も皆も全く理解できない。1つのフレーズの繰り返しだ:[削除済]誰も何なのか思いもつかないようだが、俺には聞こえるたびにあの言葉は頭のなかで[編集済]だと聞こえる。一体何なんだ?気味が悪い。
資料0423-8A
事案報告
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0423-アルファと0423-ベータと接触した複数の職員が未知の病気に罹った。クラスⅣバイオ-ハザード・プロトコルを即座に実行され、患者は全員隔離した。症状は発熱、疲労感、金属味である。
無力化命令はケロッグ司令官によって却下された。実体に対する尋問は彼ら組織の性質が確認できるまで続行。0423-アルファと0423-ベータの差し迫った脅威を上回る副次脅威の存在の可能性が現在検討されている。
(職員ワイスのログから抜粋)
1982/██/██
クソ。あいつらが何らかの疫病に感染していたとしたら、わざと俺達に捕まったんだとしても驚くことじゃない。今、あいつらを俺達全員を感染させることのできるこの場所に連れてきた。俺の提案は上の頭から吹き飛んでいき、お馬鹿なケロッグは非難されずこの問題に対しても優柔不断だ。運が良い事に、俺は今アホ面を見て行き詰まっている内の1人だ、なぜなら俺が提案しちまったから、バカどもは俺に監視室でさえ携帯武器を持たせねえ。だから今はのろまが戯言のたまいながらほっつき歩いてるのを座って聞くしかねえ。
これは本当にまずい。あいつらの会話が、俺の頭のなかで別の2人の男が離れて話しているかのように聞こえる。俺の心が満たされていく。こんな言語今まで聞いたことがない、なのに英語のように感じる。俺は疫病にかかってない、じゃあこれは何だ?汚染されたのか?これがあのケロッグの失敗が原因なら俺の手であいつを縊り殺してやる。
資料0423-8B
事案報告
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0423-アルファ、0423-ベータに感染した職員の人数は現在十一名;病気の次段階は内出血が症状である。現在セクター-G7を閉鎖。ケロッグ司令官による0423-アルファおよび0423-ベータに対する待機命令は現在も継続中。尋問は現在効果なし。待機命令は現在地域監督官エスペランザを通じて職員アントン・ワイスが異議を申し立てている。
(職員ワイスのログから抜粋)
1982/██/██
あいつらの言葉は俺の頭を貫いている。完全に会話を理解することができるようになった。繰り返し"彼"について会話しているようだ。Akul'hilだ。彼は"他人"に対して苛ついているようだ。明らかに彼は彼らの"鐘職人"に対抗力に対して怒っている。あいつらは彼を山師と呼んでいる。"彼は私達の時間を無駄に費やしている。"[削除済]"娘は何処だ?"[削除済]"召使が準備する間でどれだけ掛かるんだ?"
[削除済]
(職員ワイスのログから抜粋)
1982/██/██
これは俺の周りを這いまわっている。もしこいつらが目を持っていたら、確実に俺のことを見ているだろう。こいつらは俺のために何ができるのか知りたがっている。2週間前こいつら全員が俺の友になった;今やこいつらヘドロの山だ。
娘とその支持者が来た。彼らは皆を殺すと皆の細胞を汚染した。彼女は生きてる俺を無視した、なぜなら俺が"立派"だからだそうだ。ふう、助かった。彼らはケロッグも殺した。なんてこった、俺は今誰かを殺す必要がある、それはあんただと思う、Akul'hil。そうあんたがくれた"贈り物"の皆は、あんたの言葉を理解できるみたいだな、この事を命じることができる、なぜなら俺は立派なんだろ?すごいな。俺はこいつらを利用してあんたを殺してやる。
レミーは…倒れたか、おそらく、次は俺の脚だ。彼が俺を認めるかどうかわからない。彼は今副次脅威になった、俺は完全に彼を終わらせることができる。俺はこれら全てに火に飛び込むよう単純な命令をすることができた。何のことだって?俺は今や副次脅威だ。Akul'hilの破壊を再び考えるにはこれでは不十分だが、今の俺の人生には他に目的はない。俺にはもう選択肢はないんだ。