SCP-154-KO
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アイテム番号: SCP-154-KO

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: まず、最優先に心に刻んでおかなければならないことは、当該文書は自然発生した異常オブジェクトではないということ、そしてSCP-154-KOとして登録された、SCP-153-KOの文書が本物の異常オブジェクトであることを認識し、下の収容プロトコルに従うことです。[以後内容廃棄]

SCP-154-KOのオンライン上の収容は保留されました。当該文書とSCP-154-KOの両方を異常オブジェクトとして扱います。

説明: SCP-154-KOは財団データベースの文書SCP-153-KOです。SCP-154-KOは2008年9月2日、財団データベース上で突然出現しました。当時は意味を持たない数字と特殊文字で構成されており、如何なる方法でも削除・修正することができませんでした。これにより、同年の9月20日に異常オブジェクトとして公認され、データーベースの文書SCP-154-KO(以下、「当該文書」という)に異常オブジェクトSCP-154-KOに関する内容が記述されていました。

しかし当該文書が作成された直後、SCP-154-KOは自らの内容を変更、当該文書を模倣して逆に、当該文書が異常オブジェクトであると主張しました。加えて、SCP-154-KOは自らの文書作成時間もまた改変して、当該文書よりも先に書かれた文書として装いました。これにより、担当の異常オブジェクト管理部で相当な混乱が発生しました。

以後、当該文書もまた度重なる改修を経て、SCP-154-KOが本物の異常オブジェクトであると記述する内容に修正されました。SCP-154-KOもまたこの都度、自らの内容を修正して、逆に当該文書が異常オブジェクトであると記述しました。この事態により、オンラインでのみ作業を行っている多くの財団職員は、SCP-154-KOと当該文書のうち、どちらが本物の異常オブジェクトかの区別が不能になりました。

SCP-154-KOの影響を解消するため、数々の対策が提案されて実際に特別収容プロトコルに追加されました。しかし追加の措置を行う度にSCP-154-KOの異常性は文書SCP-153-KOに限らず、財団データベース全域1とその他の部分へ拡散していきました。次は財団が現在まで試みた、SCP-154-KOと当該文書をオンラインで比較する為に取られた措置とその措置にSCP-154-KOが示した対応の内容です。

措置実行日 措置内容 SCP-154-KOの対応
2008/10/01 SCP-154-KOが削除・修正されないことを逆手に取り、一時的に当該の文書を削除して、復元する。 SCP-154-KOは一時的に削除された場合、実際に自らを削除することが可能であった。削除から一定時間後、自ら復元した。
2008/10/25 当該文書以外に、SCP-154-KOに関して記述する新しい文書を作る。 文書を作ると同時に、SCP-154-KOと類似の新しい文書型異常オブジェクトが財団データベースに登録された。この異常文書は、財団が新しい文書を削除すると同時に消えた。
2008/12/10 特別収容プロトコルに記述された、SCP-154-KOの担当者のEメールで内容を確認する。 担当者のEメールの内容が伝送途中で変更された。
2009/01/09 特別収容プロトコルに記述された、ビデオ通話装置の呼び出し番号で担当者と直接通信する。 伝送される映像も通信途中で改変された。担当者の口の形と音声が巧みに改変された映像が受信された。
2009/02/21 当該文書のリンクを他のページに複数挿入する。 相当数が改変された。一部、改変されていない文書が発見され研究が進められた。しかしこれは既にSCP-154-KOの異常性を知っている財団職員を撹乱させるため、故意に改変をしなかったとして扱われた。
2009/04/02 財団が補助として用いる非常データベース上にSCP-154-KOに関する文書を作成する。当該データベースは、既存の財団データベースと繋がっていない。 非常データベース上のSCP-154-KOは作成後、即座に削除された。SCP-154-KOの異常性の影響範囲が財団データベース内に限られないことが確認された。
2009/07/20 全財団に、関する内容をオフラインから告知した後、当該文書を削除する。唯一残っている文書が異常オブジェクトであるとの事実を把握するため。 SCP-154-KOが自らを削除。当初は異常性が消滅したと判断された。しかし事態発生の█時間後、財団データベース上に存在していた全てのオブジェクト報告書が削除された。資料は、当該文書を復元した後、SCP-154-KOが再び発生すると同時に復元された。
2009/08/30 オンライン上での区別を諦め、特別収容プロトコルに「████博士を直接対面し、事実を聞かせて貰う」との内容を含む。 ████博士は、財団内のメールで受信したミーム殺害エージェントにより死亡した。当該メールの発信者はO5-█となっていた。
2009/10/08 SCP-154-KOの収容担当であった██████ ████博士が直接、所属サイトの研究員に事実を知らせる。 2009年末の財団職員定期精神検査から、██████ ████博士が1年前にあるミーム災害エージェントに曝露していたことが遅れて確認。既に██████ ████博士は、上に記述された数回の収容プロトコルの手順で5回以上、最高責任者の地位にあった。以後、SCP-154-KOに関するアンケート結果によると、既に財団サイトごとに二つの文書の中でどちらが本物であるかの意見が分かれていることが確認された。

このような一連の事態の発生により、2010年にセキュリティクリアランスレベル5職員の会議の結果に沿って、SCP-154-KOのこれ以上のオンライン上の収容を保留するとの内容の提案書が通過しました。既存の収容プロトコルは廃棄され、事実上、SCP-154-KOと当該文書の両方をオブジェクトとして見なすとの指示が下されました。

SCP-154-KOのデータベースリンク

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