SCP-1564
評価: +13+x

アイテム番号: SCP-1564

オブジェクトクラス: Euclid-numen

特別収容プロトコル: SCP-1564の全実例はサイト-23にて2mm以上の厚さの低黄銅の裏地のついた2.5m x 5m x 5m のセルに収容します。SCP-1564-2のみは医療サイト-04の同様のセルに収容します。各実例ごとの特異な規定は以下になります:

  • SCP-1564-1は最低1年の戦闘経験を含む軍事または準軍事組織に所属した経験のある職員のみに扱わせてください。
  • SCP-1564-2は医療サイト-04の06病棟に隣接して保管します。06病棟はラオスにおいて財団の保護下にあるすべての非異常性の昏睡状態の患者を収容しています。もし医療サイト-04の昏睡患者が6人より少なくなるようなら、必要に応じて医療サイト-07から追加の患者が移送されます。
  • SCP-1564-3を研究する研究者達は、財団の標準的な俸給表ではなく、サイト副管理者ガルーゾを評価者として、お互いに比べて独創的で役に立つ研究をしたことを基準とした給与が支払われます。研究者間に競争的な雰囲気をつくるような努力がなされなくてはなりません。1
  • SCP-1564-4に関するすべての研究と実験はお互いの素性を知らない人間によって行われなくてはなりません。SCP-1564-4に配属された職員はその配属自体と、個人ナンバー、実名をサンマガジュンデラム博士とサイト副管理者ガルーゾ以外に明かしてはいけません。サンマガジュンデラム博士とサイト副管理者ガルーゾはSCP-1564-4に配属された職員と対面してはいけません。配属された職員同士が対面してもいけません。
  • SCP-1564-5に配属された職員はサイト-23のレイアウトを覚えなくてはいけません。SCP-1564-5のもとに行こうとする職員はこのレイアウトを要求に従って暗唱できるようにならなくてはいけません。この暗唱に間違いがあった場合は、アクセスは拒否されます。
  • 3人以上の壊れた神の教会の中位の構成員(第三涅槃者もしくはそれ以上)がSCP-1564-6の周囲で瞑想していなくてはなりません。彼らには既知の壊れた神の教会の宗教文のデータベースへのアクセスと、サイト-23の予算を越えない、もしくは収容違反のリスクを招かない限り要求に応じた生活物資が与えられます。これらの人員は月に一度、信仰に干渉することなく、収容手順のコンプライアンスを確実なものとするために、手順シグマ-ツーを受けます。

許可を受けていない職員または非職員がSCP-1564実例やその写真を見た場合、クラス-C記憶処置を受けなくてはいけません。精神感応コミュニケーションを遮断もしくは打ち消す信頼できる手段が開発された場合、SCP-1564で試験することが推奨されます。

説明: SCP-1564は長さ1.4メートル重さ216キロの6つの卵型オブジェクトで、SCP-1564-1から-6に指定されます。基本的に真鍮とベリリウム青銅、そして少量の金で造られています。実例の表面を破る試みはいずれも装置の故障により失敗していますが、非侵襲的スキャンによりSCP-1564実例群の内部はいずれも空洞であり極度に複雑な機械部品の構築物を内包していることがわかっています。これら構築物は実例ごとに異なり、内部にも外部にも動力源を持たないにも関わらず絶えず繰り返しではない動きを示しています。このような動きに典型的な動作音を立てますが、SCP-1564実例群は熱を発しません。

SCP-1564実例群は表面全体にわたってそれぞれ個別のパターンが彫刻されており、それによってのみそれぞれを区別できます。これらの彫刻は以下のようになります:

  • SCP-1564-1: 他の人間、動物、神話的な存在(幾つかは壊れた神の教会の神話に特有な存在をほのめかしています)、フラクタルな形に対して武器を使い、あるいは素手で戦っている213体の人間。何体かのヒューマノイドはダエーバイト文明の指導者層に典型的な外見と一致して描かれています。
  • SCP-1564-2: 他の人間、神話的存在、崇拝の場所に対して慈愛もしくは崇拝の動作を示す161体の人間の姿。幾つかのイラストは通行人へ贈り物をしながらの、文化的に重要な場所での機械的オブジェクトの配置や神社の建造を描いています。
  • SCP-1564-3: 二重線によって隔てられた4つのイラスト:
    • SCP-271SCP-882、SCP-████、SCP-1139に似た物品を箱に入れて配置している12人の人間。絵の縮尺はまちまちである。
    • 篝火を囲む8人の人間。この火は、機械的性質を有すると思われる4つのアイテムを内包している。2
    • 幾つかの不明瞭なオブジェクトを運び、教会かそれに類する崇拝の場所と思われる建物から人間の行列を先導している人間の図像。
    • 自分の顔の皮を引き剥がしながら、口から霧か煙を発している4人の人間。吐き出された物質はくっつき合ってぼんやりとした5人目の人間の姿を作っている。
  • SCP-1564-4: 二重線によって隔てられた4つのイラスト:
    • 同じ姿に見える人間たちの列が出てくる複数の洞窟の絵。人間たちは壊れた神の教会の高位の聖職者の衣装を纏った存在にお辞儀している。
    • 29の頭へと分岐している蛇の図像。それぞれの頭にはSCP-271のものと似た文字が刻まれている。この絵はSCP-271のような異常な性質は示していない。
    • 様式化された様々な画法で描かれた12人のヒューマノイドの絵。彼らは機械的なオブジェクトが積まれた山を登っている。
    • 様々な人の四肢と人工構造物が本(おそらくSCP-140)から飛び出して成長している。構造物は中世インドとダエーバイトの建築様式に似ている。
  • SCP-1564-5: 1人の性別不詳の人間が11のイラストにわたり変形している様子。最初は人間だったのが、部分的に機械化された人となり、そして全体が機械で構成されたヒューマノイドになった後、特徴のない卵型の姿となっていく。いくつかの小さなイラストが巨大で明らかに攻撃的な不定形の生物に変形する人間、崩れる前に口から煙を吐く人間、SCP-1564-1に描写されたものに似たフラクタルに急速に変化する人間などを描いている。
  • SCP-1564-6: 全体がフラクタルな形で覆われている。SCP-1564-6の表面には推定2100mのエッチングが掘られている。パターンはSCP-1564-6が回収された時代にはそぐわない数学的コンセプトに精通していることを示してる。

SCP-1564実例の収容プロトコルが守られない場合3、SCP-1564実例を視認したもしくはその姿を覚えている人物4は随意に6体の実体5とテレパシーで繋がります。これらの実体はまとめてSCP-1564-7と指定されます。SCP-1564-7とのコンタクトは疲労と頭痛を引き起こしますが、長期に渡る精神、身体的な傷害や変異を呈したことはありません。財団の保護下にある人間や職員以外に、最低でも████人のこのような人物がおり、その殆どが壊れた神の教会のメンバーだと思われます。

実験ログ1564-4: 対象1564-18は、SCP-1564-7との遭遇に関して書き起こすため、彼女の以前のスピーチ書き起こしという職業上の経験のため選ばれました。彼女は違った色のインクを用いてそれぞれの実体とのコミュニケーションを書き起こすよう指示されました。

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