SCP-1586-JP
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S

脳情報デコーディングにより宿主から抽出された画像

アイテム番号: SCP-1586-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1586-JPは、担当のDクラス職員の潜在意識内に収容します。当該職員はサイト-157の標準人型収容ユニットに収容し、収容ユニットから5mの範囲への人間の侵入は禁止されます。当該職員への食事は、収容ユニット内部の小型エレベーターにより上階から運ばれます。夢の中にSCP-1586-JP或いはそれに酷似した存在が出現した場合、サイト-157職員は速やかに担当博士に報告してください。

説明: SCP-1586-JPは、カンボジア王国プノンペンにおいて不特定のレム睡眠中のヒトの夢に出現する、サイレンの形態を取った夢界実体です。人間の潜在意識を渡り歩く性質を持ち、移動可能な宿主への距離は最大約3mです。

SCP-1586-JPは宿主の夢を、プノンペンのダイヤモンド島及びそこへ架かる橋に改変します。夢は夜であるように見え、民間人に見える数百体の人型実体が島や橋に存在しています。夢において21:30になると、SCP-1586-JPが鳴動し人型実体群がパニック状態に陥ります。多くの場合、宿主は人型実体群に踏まれる・のし掛かられる等して死亡し、この段階で覚醒します。しかし、一部の宿主が人型実体群から逃れることに成功する場合があります。覚醒後、移動可能な距離にヒトが存在する場合SCP-1586-JPはそのヒトの潜在意識に移動します。

インタビュー記録1586-JP

インタビュアー: サー研究員

対象: SCP-1586-JP

付記: このインタビューは、明晰夢訓練を行った研究員の潜在意識にSCP-1586-JPを移動させることで実施されました。

<記録開始, 2010/11/25>

SCP-1586-JP: ああ、クソ、まただ。

サー研究員: また、とはどういうことですか?

SCP-1586-JP: あんたが誰だかは知らないが、見ればわかるだろう。津波が来るんだよ。

サー研究員: 津波?

SCP-1586-JP: そうさ。俺を飲んだ津波。逃げても逃げてもあれから逃れられないんだ。またサイレンを鳴らさなきゃ、多くの人間が犠牲になる。

サー研究員: すいません、津波とはどれのことなんですか?

[SCP-1586-JPが、人型実体群の方に向けてしなる]

SCP-1586-JP: あれだよ。

<記録終了>

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