クレジット
タイトル: SCP-1597 - ある安心な毛布
翻訳責任者: Raihachi
翻訳年: 2020
原題: SCP-1597 - A Security Blanket
著作権者: marslifeform(投稿時アカウント名: azzleflux)
作成年: 2013
初訳時参照リビジョン: 10
元記事リンク: ソース
アイテム番号: SCP-1597
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-1597は実験チャンバー523における実験に使用される場合を除き、常時サイト23の収容チャンバー246に保管してください。当該オブジェクトの人間に対する嫌悪感のため、可能であれば、その活動状態はカメラの録画のみで観察してください。職員がオブジェクトと会話を始めることに成功した場合は、カジュアルな口調で会話を行ってください。現在、SCP-1597を強制的に活動状態にする方法を発見する研究が進められています。
オブジェクトが交流や実験に抵抗したり脱走を試みる場合は、水を浴びせてください。実験中に固定するためのペーパーウェイトがオブジェクトの収容エリアのすぐ外側に配置されています。
説明: SCP-1597は2m×1mのウール毛布です。当該オブジェクトは非異常性の毛布として問題なく使用可能ですが、一度に約10分以上使用した場合、オブジェクトは高音の鳴き声を発声し、SCP-1597が活動状態に入るまで継続します。
SCP-1597の活動状態とはオブジェクトが活発になり自律的に移動している状態を指します。この活動状態中、SCP-1597は知性の兆候を示し、約10歳以上の年齢であるほとんどの対象に嫌悪感を呈し、そのような対象が接近するとしばしば生命活動を停止します。しかし、繰り返しの接触と機転により█████████博士およびエージェント・█████████は、SCP-1597の信頼を獲得してコミュニケーションを取ることに成功しました。オブジェクトの会話を引き出すため、前述の職員はそのオブジェクトが自称した名前であるゾーイと呼称すること、および対応に当たって多少カジュアルな口調を維持することが許可されています。
インタビュー記録-1597-アルファ:
インタビュー対象: SCP-1597
インタビュアー: █████████博士
<記録開始>
█████████博士: こんにちは、ゾーイ。
SCP-1597: [笑い] こんにちは、█████████さん!
█████████博士: 今日の調子はどう?
SCP-1597: [オブジェクトは地上から約1m離れた地点で円を描くように移動し、その後█████████博士の元に戻る。] 今日はこんな気分よ。
█████████博士: さすがね、ゾーイ。今日は普段から大人を好きになれない理由を話す用意はできてる?
[発声するまでの約30秒間、オブジェクトは静止したままである。]ちょっとだけなら。あいつらが持ってっちゃったから嫌いなの。あの人たちは悪い人たちよ。
█████████博士: 何を持ってっちゃったの?
SCP-1597: 全部よ、マ-ごめんなさい、█████████さんって言いたかったの。
█████████博士: 大丈夫、大丈夫だからね。その人たちは何をしたの?
SCP-1597: [オブジェクトは再び約2分間静止したままである。]わからないわ、怖いから目をつぶっていたの。あなたみたいなコートを着た人たちが私の周りにいっぱいいたから、そしたら目をつぶって寝ちゃったと思うの。ひそひそ話がいっぱい聞こえてきて、冷たい金属がいっぱい腕や足に当たっていたの。目が覚めたら、もう私の姿は見えなくなっていたの。あったのは毛布だけ。
█████████博士: 辛い思いをさせてごめんなさい。
SCP-1597: ねぇ…あなたたちはあんなことしないよね?
█████████博士: もちろんしないわ、ゾーイ。
SCP-1597: よかった。
█████████博士: えぇっと、今日はもうここまでね。また明日。
SCP-1597: わかった。大好き。
<記録終了>
終了報告書: █████████博士はセッションが終了したと判断したため、録音装置の電源を先に切ったと報告しており、記録終了後に重要な事象は何も発生しませんでした。これらの供述は現場に居合わせた警備員によって確認が取れています。
研究員注: SCP-1597が私およびエージェント・█████████を含めたすべての財団職員に対して完全な無反応状態および不信感を抱くようになる危険性があるため、私はここにインタビュー以外の不必要な実験を行わないことを要請します。 - アデライド █████████博士
サイト管理官注: 承認した。 - サイト管理官ロジャー・ラングレー
補遺-1597-クサイ: 博士およびエージェント・█████████はSCP-████が収容違反を犯した20██年██月██日の時点で死亡が確認されました。これらの職員が戻らないとの報せを受けたところ、SCP-1597は無反応状態に陥り、2週間活動状態に移行しませんでした。オブジェクトは博士およびエージェント・█████████はいずれ戻ってくるとして終始安心させられていたものの、他の職員との接触を拒否して前述の職員との面会を繰り返し要求しました。この間、他の職員が接触を試みていない場合においても、SCP-1597の音声と一致する絶え間ないすすり泣きをオブジェクトが発声しているのが聴取されました。この行動は██ヶ月間継続しました。この後、オブジェクトが活性段階にある間に職員が収容チャンバーに入室した場合、生命活動を停止し、あらゆるコミュニケーションの試みに抵抗しました。
サイト管理官注:SCP-1597の信頼を回復する可能性が低いため、本時点よりSCP-1597を強制的に活動状態にすること、その異常特性の起源を解明すること、および当該オブジェクトの動作手段を研究する実験が承認される。 - サイト管理官ロジャー・ラングレー
補遺-1597-カイ: 20██年██月██日にオブジェクトに対する実験が開始されて以降、SCP-1597は職員と距離をとるために積極的に移動し始め、高音の異音を発しながら収容チャンバーの上部に存在するようになりました。試行錯誤の結果、液体、特に水がオブジェクトの浮遊能力を撹乱する手段として効果的であることが判明しました。さらに、オブジェクトは活動時の体力がほとんどなく、ペーパーウェイトで鎮圧することが可能であることが確認されました。これを受け、収容プロトコルが現在修正されています。









