アイテム番号: SCP-1600
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-1600-1はサイト-37の危険物質保管エリアに収容されます。収容室は亜鉛42%の真鍮合金で建造して下さい。SCP-1600-1と接触する人員は、事故による曝露を避けるためレベルCハズマットスーツを身につけて下さい。
SCP-1600-2に特別な収容手順は必要とされません。担当研究員の指示に従って貯蔵を行って下さい。
説明: SCP-1600-1はMC&D社の施設から1998年に回収されました。無臭・暗黄色の液体で、化学分析によって硫黄と水銀を含む未知の物質から構成されていることが明らかになっています。財団は現在SCP-1600-1を53リットル所有しており、新たに同様の性質を持つ液体を合成する試みは全て失敗に終わっています。
SCP-1600-1が固体物質と接触すると、その物質はSCP-1600-2に変化します。この変化はキログラムあたり2~37分間をかけて起こり、元になる物質の密度にも依りますが大抵重度の構造崩壊を対象にもたらします。
幾つかの物質がSCP-1600-1の影響を受けない例外として知られています。この内、真鍮が安価で実用的な収容器として採用されました。文書1600-M4に、これまで発見されたSCP-1600-1の効果を受けない物質の全リストが掲載されています。
SCP-1600-2はチーズに酷似した物質で、摂食が可能です。色や食感、風味は原料となった物質に大きく左右されます。SCP-1600-2は安全であり、原料物質が毒性あるいは食用に適さないものであっても、持続するような悪影響を持たないことが判明しています。
補遺: 実験記録からの抜粋
原料 | サンプルの性質 | 注記 | ||
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豚肉(生) | 黄色、やや硬質 | Dクラスの被験者は紛れもないベーコンの味がすると回答した。 | ||
腐った肉 | 緑色と紫の斑、非常に軟質 | 被験者は摂食をためらい、"腐っている"とコメントした。実験後、被験者に体調の不良は観測されなかった。 | ||
オウシュウナラ(イギリス産の樫)の木片 | 暗黄色、硬質 | 被験者はこのサンプルを乾燥しており"パリパリしてる"と答えた。 | ||
98%の純金 | 黄色、軟質 | 被験者は"非常に美味しい"とコメントしたが、詳しい味については回答できなかった。実験後、被験者は何度もこのサンプルを要求し、拒否されると非常に落ち込んで非協力的になった。 | ||
水銀 | 黒、軟質、弾力あり | 被験者はこのサンプルを粘り気があり無味だと回答した。水銀中毒の症状は見られなかった。 | ||
SCP-████ | 暗青色、やや軟質 | サンプルに接近すると、被験者はすぐにサンプルが自身の美食としての価値を語り、被験者に摂食するように勧めてきていると訴えた。被験者はサンプルが自身を飲み物と共に食べるよう勧めてきていると主張。被験者に飲料は提供されなかった。摂食後、被験者は塩辛いとコメントした。その後精神的影響は何ら観測されていない。 |