SCP-1612-JP
評価: +26+x
blank.png

アイテム番号: SCP-1612-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1612-JPはサイト-81TRの異常物品収容ロッカーへ、常に7°C以下の状態で保管されます。SCP-1612-JPを用いた実験にはサイト管理官の許可が必要です。SCP-1612-JP-Aに関連する全ての情報はクリアランスレベル4以上の職員のみに限定されます。

説明: SCP-1612-JPは異常な耐火性と引火性を有したブックカバーです。二層構造であり、主に綿により組成されており、内側には遺伝子上ハタネズミ(Microtus montebelli)と一致する表皮及び毛が混入がしていることが確認されています。検査の結果、江戸前期に製造されたものであると判明しています。

SCP-1612-JPの引火点は8.6°Cと非常に低い一方で、引火後の燃焼による炭化の兆候や、燃焼の前後における化学変化の形跡を見せません。しかしながら周囲の酸素の減少や二酸化炭素の放出などの化学反応自体は示しており、このことから、燃焼中に絶え間なく組織の再生を繰り返すことにより燃焼を維持しているものと考えられています。SCP-1612-JPはその高い引火性に対して、内部にある物品へ対しては異常に高い断熱性を示し、実験では包まれた物品は周囲が4000°Cにあっても、熱による一切の劣化や温度変化が確認されませんでした。内側から加熱を行った場合、熱を伝導することはありませんが、数十秒以内に外側より発火することが確認されています。

SCP-1612-JPを裏返した状態で内部に高温の物質を包んだ場合も同様に、内部から外部へと熱が伝導することはなく、この場合においての外側が発火することもありません。その特性から、SCP-███-JP移動作業への転用が審議されています。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。