SCP-1650-JP
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神奈川県足柄下郡箱根町に位置する神山

アイテム番号: SCP-1650-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: 現在、SCP-1650-JPの影響下にある神山、加えて劔岳において"プロトコル・愚公"が実施されています。サイト-8135およびサイト-8146は、各山嶺において地学的観測を含めた定期的な巡回を行い、SCP-1650-JPの発生が確認された場合には、"プロトコル・愚公"に基づいて可能な限り迅速に処理を行ってください。

説明: SCP-1650-JPは、神奈川県足柄下郡箱根町に位置する神山全域および富山県中新川郡上市町、立山町に位置する劔岳全域で定期的に発生している異常現象です。SCP-1650-JPは1999年の確認以降継続して発生しており、2017年の事案発生まで頻度は増加傾向にありました。

SCP-1650-JPが発生した場合、劔岳に存在している何らかの物質が、神山に存在している何らかの物質と置換されます。この際、ポータルの発生などは確認されず、どのような方法で交換が行われているのかは不明です。

特筆すべき点として、SCP-1650-JPによって置換される物質は、主に土壌を中心としていることが上げられます。こうした置換は地形を無視して行われるため、土砂災害等二次被害の危険性が非常に高まります。また、民間人に目撃される可能性も高いため、"プロトコル・愚公"が採択されました。内容は以下の通りです。

プロトコル・愚公 概要

  • 神山もしくは劔岳においてSCP-1650-JPによる影響が確認された場合、直ちに近辺を封鎖する。影響を確認した管轄サイトは、もう一方の管轄サイトに連絡。連絡を受けた管轄サイトは迅速に影響を受けたポイントを発見する。この際、各山嶺固有の野性動物が転移していないかも確認しておくこと。
  • 対策チームが各ポイントに到着したのが確認されたら、専用の掘削機を使用して影響を受けた箇所を山嶺から分離。財団の大規模貨物車に乗せて下山した後、アンダーシャトル-マクロライン-東アジア線によって元の山嶺に運搬する。
  • 再び大規模貨物車によって当該ポイントに移動した後、ブラウンズバーグ固着装置を利用して置換されていた土壌を元の山嶺へ固定する。
  • 人間がSCP-1650-JPの影響を受けて転移していた場合は、アンダーシャトル-マクロライン-東アジア線によって元の山嶺へ送り届けてからクラスA記憶処理の後に解放する。

SCP-1650-JPは、1999年に神奈川県足柄下郡箱根町において影響を受けたと見られる男性が保護されたことにより発見されました。当初は偶発的な転移現象と見なされており、超常現象記録に記載する事案として扱われていましたが、地形を無視した土壌の転移の確認、および継続的な発生の確認がなされたことによりSCP-1650-JPとして登録されました。

補遺1: 2015年におけるSCP-1650-JPの発生において、1999年の発見時に影響を受けていた男性が再度劔岳から神山に転移しました。男性は置換された土壌に座り込むような姿勢で発見された後、現場に現れた財団職員に非常に強く詰め寄ったため、一時的に拘束されました。

その後のインタビューにおいて、「俺は天手力雄神の遣い」「箱根に天下の劔岳を置き、邪を防ぐ」などの発言を繰り返したため、精神カウンセリングを行った結果、軽度の統合失調症となっていることが判明しました。この結果を受けて親族等に聴取をしたところ、今回の転移が行われるまでは平常に暮らしていたことが確認されたため、SCP-1650-JPが生体へ何らかの影響を及ぼす可能性が神山狐蔵博士によって指摘されています。

また、この事案による特別収容プロトコルの変更はありません。

補遺2: 2017年、SCP-1650-JPの発生頻度が例年よりも加速し、プロトコル・愚公では対応できない事態に陥りました。それと同時に、冠ヶ岳および箱根駒ヶ岳がそれぞれ奈良県宇陀郡曽爾村に位置する兜岳および鎧岳へ、鷹巣山が大分県豊後大野市および佐伯市に位置する佩楯山へ、台ヶ岳が徳島県三好市に位置する腕山へと徐々に置換されるSCP-1650-JPの亜種と見られる現象が発生しました。

財団はこの事案をSCP-1650-JPによる大規模収容違反と認定し、箱根及び各地山嶺周囲の住民を強制的に避難させました。これと同時に、大規模収容違反に連動した被害を最小限に抑えるための機動部隊総勢30を箱根に配備しています。

補遺3: 2017年12月█日、各山嶺の置換が完全に完了しました。以下はその際に撮影された機動部隊の記録映像です。

<撮影開始>

<16:27> 台ヶ岳が完全に腕山へと置換される。この時点において、SCP-1650-JPによる影響を受けていた山嶺は全て完全に置換された。

<16:29> 画面が大きく揺れる。機動部隊員のどよめく声。劔岳、兜岳、鎧岳、佩楯山、腕山の麓から光が放たれているように見える。

<16:36> 兜岳、鎧岳、腕山が底部から光を放ちながら浮遊。鎧岳は佩楯山の頂上に底部を接続、同じように兜岳は鎧岳の頂上に接続する。

<16:42> 腕山が中腹で二分割される。頂上が鎧岳に接続すると、麓側が人間の手の形に近くなるように五分割される。「手」は劔岳を掴み、引き抜くようにする。劔岳の底部から刀のような形状の物体が生えているのが見える。

<16:50> 芦ノ湖より巨大な水泡が発生し、数秒後に新たな異常存在が出現。機動部隊員は「九つの首を持つ龍」と報告するものの、映像ではその姿は不明瞭である。

<17:00> 「山」と異常存在が交戦開始。一部の機動部隊が妨害を試みるも、失敗。

<17:32> 32分の戦闘の末、「山」が異常存在を劔岳の底部の物体で貫く。異常存在が芦ノ湖へ沈んでいくのが確認される。

<17:35> 「山」が分離し、箱根における当初の位置へと戻っていく。腕山が当初の位置へと戻ると、放たれていた光が消える。

<17:42> SCP-1650-JPと同様の方式で、各地山嶺と箱根の山嶺が置換を開始する。

<撮影終了>

その後、事案の開始時と同程度の速度で本来の山嶺と各地の山嶺の置換が行われました。2017年12月██日時点で置換は完全に終了し、財団は大規模収容違反の終息を宣言しました。避難させていた住民、および騒動を目撃した一般人にはクラスC記憶処理が施されています。

現在におけるSCP-1650-JPの発生は、1999年の発見当初にまで頻度が下がっています。

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