SCP-1651
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アイテム番号: SCP-1651

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1651はサイト-77内の標準型収容ロッカーに保管することとします。財団職員がSCP-1651と物理的接触を行うことは、その異常効果を発動させることとなるため許可されません。標準的実験は年間を通して許可されており、特別実験はSCP-1651が追加の異常性を示す日付において認められます。

説明: SCP-1651は戯画化されたゾウに類似したぬいぐるみです。本品は使い古されており、収容以前に縫合された6つの穴を有しています。頭部と脚の一本は故意に引きちぎられ、本体に縫い直されたように見受けられます。「セス(SETH)」という名称がSCP-1651の胸部に縫い付けられています。

SCP-1651との接触は認識作用性の異常を引き起こすこととなります。接触者は自らが催し物が行われている通りにおり、若い成人男性が若い女性のためにカーニバルの景品を獲得しているところを見ているように認識します。この現象は景品を受け取ったり与えたりする視点ではなく、接触者が催事場にいる第三者であるかのように視認されます。この効果は4分34秒間、もしくは接触者がSCP-1651との接触を中止するまで継続します。

SCP-1651で描写される若い女性と男性は、以前にフロリダ州マイアミに居住していた夫婦であるルーシー・ブロンソンおよびセス・ブロンソンであると特定されています。セス・ブロンソンは1976/5/24に不明な場所から帰宅している際の自動車事故によって死亡しています。ルーシー・ブロンソンは1976/10/20に行方不明者として届け出がなされています。彼女は現在、要注意人物とみなされています。

SCP-1651が一年の中の特定の日に接触を受けると、異常効果は異なる場面を見せます。SCP-1651がこの効果を見せるのは一年の中で6日間あり、それぞれの日は固有の知覚内容を有しています。SCP-1651が収容下に入って以来、これらの定期性に変化は起こっていません。

日付(月/日) SCP-1651の効果内容
05/24 通常の効果が発生し、続いてルーシー・ブロンソンおよびセス・ブロンソンがサーカスについて会話しながら車で帰宅している場面に突如認識が移行する。彼らの会話は聞き取れず、これは効果が開始してから5分23秒間続き、その後突然の閃光と共に自動車事故の音が起こる。
06/03 ルーシー・ブロンソンであると確認できる対象が取り乱しており、住宅と思われる場所の閉められたドアの外でSCP-1651にしがみついている。この場面は正確に10分間継続する。初めは、彼女は取り乱しているように見える。5分後、彼女はSCP-1651の影響を受けたように見られ、腰を降ろしている間、通常の効果を受けている際の動作を見せる。
07/12 このSCP-1651の場面を通じて、ブロンソンは家の中で過ごしたらしい彼女の一日のさまざまな内容について話しており、そして彼が負傷から回復したことを喜んでいる旨に言及する。注目すべきことに、対象はSCP-1651を「セス」と繰り返し呼称している。SCP-1651が彼女に返事をしないでいると、彼女は取り乱しはじめ、SCP-1651に対して口論めいた文句を叫ぶようになる。開始からおよそ7分後、SCP-1651の頭部が引きちぎられて場面は終了する。
08/08 ルーシー・ブロンソンがSCP-1651を縫い直しつつ、SCP-1651を「セス」と呼びながら謝罪している場面が9分間続く。注目すべきことに、いくつかの新しい穴がSCP-1651に縫い込まれている。これらの穴はセス・ブロンソンが死亡した原因となった傷と一致しているように見える。
10/09 冷蔵庫の前に置かれているSCP-1651の静止した視点。背景で何かが動く音が聞こえ、続いてドアが閉められる音が聞こえる。
11/20 SCP-1651の胴体に通常の頭部の代わりとして縫い付けられたセス・ブロンソンの頭部の視点。07/12に見られた会話に応答しており、ルーシーが暴力的になると困惑を示す。
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