アイテム番号: SCP-1671
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-1671を収容している土地の警戒ラインは武装警備員と暗視機能のある監視カメラで監視を行います。レベルA対危険物質防護服を着用しない状態でのSCP-1671への進入は許可されません。SCP-1671の内部から回収された原料はすべて、廃棄する前に殺菌を行ってください。SCP-1671への進入後になんらかの疾病の兆候があった職員は、ただちに隔離してください。
SCP-1671-2の作業サイクルは妨害しないでください。インタビューや物理的実験などのSCP-1671-2実体への直接的な試験はすべて、休息サイクルにある個体に対して行うようにしてください。作業サイクルの観察は遠隔操作の車両によってのみ行ってください。
2011/██/██: SCP-1671-2実体との物理的接触は禁止とします。
2013/██/██: 負傷したり死亡しているSCP-1671-2実体にはいかなる干渉も行わないでください。
SCP-1671-1から回収された原料についての詳細は、文書1671-EXPを参照してください。
説明: SCP-1671はペンシルバニア州の[編集済み]の近くに位置する放棄された石炭鉱山です。SCP-1671はもともと1887年に[編集済み]社によって開設され、1923年まで稼動していました。稼働している期間になんらかの異常な活動があったという報告は発見されていません。表層部にはもともとの鉱山としての建造物は残っていません。研究用の原料の保管庫や警備員の寮へと続くエントランスの上に守衛の詰所が設置されており、また鉱山に繋がるエレベーターは交換されています。主坑道への入口となっている部屋はSCP-1671-Aの収容を行うためおよび警備員の詰所を設置するために拡張されています。SCP-1671の内部の気温は35.5度で一定しています。
SCP-1671-Aは鋳鉄製の半球であり、寸法は直径4.5メートル、高さ2.25メートルで、SCP-1671への入口となる部屋の内部に位置しています。SCP-1671-Aの表面には1.5メートル×1.5メートルのハッチが4つ、90度の間隔を置いて配置されています。
SCP-1671の深部の階層には、SCP-1671-1として指定される人間の遺体の層が存在しています。SCP-1671-1はさまざまな年齢や人種の遺体からなっており、特定の特徴のパターンは見られません。SCP-1671-1はSCP-1671内部の環境のために進行した腐敗状態にあることが一般的です。遺伝子検査ではいずれのSCP-1671-1実体も、既知の個人とはその生死に関わらず一致しませんでした。SCP-1671内部に存在するSCP-1671-1の総量は不明ですが、層の大きさは減少していないようです。一つのSCP-1671-1が除去されると、新たなSCP-1671-1が層の前の方に押し出されてきます。
SCP-1671-2はSCP-1671内部に存在する、243体の盲目で頭髪の無い人型実体群に対する指定です。SCP-1671-2個体は起立状態で平均して1.5メートルの身長で、体重は平均で85キログラムです。どの個体も鉄の首輪、黒いつなぎ服、つるはし、およびシャベルという同一の所持品を携行しています。損傷もしくは喪失した装備品はSCP-1671-Aの北側のハッチで交換されます。
SCP-1671-2個体は明らかに知性があり英語に堪能ですが、コミュニケーションの試みは一般に無視されるか、軽視されます。SCP-1671-2個体間でコミュニケーションが行われることは稀であり、一般に単音節の指示語によってなされます。いかにしてSCP-1671-2の個体が移動しているのかはわかっておらず、反響定位や熱感知の能力の有無を確かめる試験では、そのいずれも有していないことが判明しました。
SCP-1671-2は8時間ごとの3交代のシフト、採掘、輸送、および休息のサイクルで行動しており、各作業には81体ずつのSCP-1671-2個体が割り当てられます。シフトは0000時、0800時、および1600時に始まり、それぞれの時間においてSCP-1671全体に響き渡る低い口笛のような音で合図がなされます。この音の発生源はわかっていません。
SCP-1671-2によって採掘されたSCP-1671-1原料は、運搬装置の操作を行うSCP-1671-2の牽引チームによって、最初の入口となっている部屋まで輸送されます。SCP-1671-1原料はその後、SCP-1671-Aに投入されます。
補遺-01: 2011/██/██ - エージェント███████とSCP-1671-2-232との偶発的な物理的接触は、SCP-1671-2-232によるシャベルを用いたエージェント███████への攻撃という結果を招き、エージェントは頭蓋骨陥没のために死亡しました。SCP-1671-2-232はその場にいた他の財団職員にはなんらの敵意も示さず、エージェント███████の死亡後すぐに採掘を再開しました。それ以外の敵対的行動はどのSCP-1671-2個体からも観察されていません。
補遺-02: 下記の陳述はSCP-1671-2-23によって2011/██/██の0002時になされたものです。これはSCP-1671-2個体が財団職員と会話を行った唯一の記録です。
答えられないような質問をするのはやめろ。何も言うことはない。俺たちは働く。俺たちは寝る。俺たちはまた働く。労苦は繰り返す。終わることなどない。そのきょろきょろする目を捨てるか、そのきれいな手でつるはしを握るかにしろ。
SCP-1671-2-23はさらなるコミュニケーションの試みに応答しませんでした。
補遺-03: 2013/██/██: SCP-1671-2-106は1055時、第5階層で発生した崩落によって死亡しました。そのとき最も近くにいたSCP-1671-2個体であるSCP-1671-2-104はSCP-1671-1原料を胃が破裂するまで摂取し、その結果完全に成長した状態のSCP-1671-2個体が産出されました。他の2体のSCP-1671-2個体(SCP-1671-2-110およびSCP-1671-2-087)はSCP-1671-2-106の死体を瓦礫の中から回収し、その両目をえぐり出しました。そして眼窩に石をはめ込み、口の中に岩の大きな欠片を入れました。
死体はSCP-1671-2-087、SCP-1671-2-104、SCP-1671-2-104-2、SCP-1671-2-110によって最初の部屋まで運ばれ、SCP-1671-Aに投入されました。このとき、SCP-1671-Aは装備品一式を生産しました。SCP-1671-2-104-2はその首に鉄の首輪を着け、作業に戻りました。この事件においてSCP-1671-2-106が死亡してから作業が再開されるまで32分の時間を要しました。
SCP-1671-2-104の腹部の傷は24時間以内に治癒しました。