アイテム番号: SCP-1686
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-1686を含む区域を研究サイト-27の広大な敷地とし、軍事実験場という虚偽の説明の下で一般の交通を封鎖します。どのような場合でも立ち入り権限を持たない人物がSCP-1686の地域の内部で発見された場合、大型サイト保安活動規約52-Aに従って拘留・尋問が行われます。
境界線にそって取り付けられた120台のWFOVカメラとサイト専用の衛星-219-Fから提供される衛星写真を通じて、SCP-1686の境界線は研究サイト-27の保安職員によって常に監視されます。この区域の走査は、この目的のために敷設された道路を走る偵察車両を利用し、毎週職員によって実施されます。
SCP-1686が活動した場合、全ての施設職員は現場に留まります。活動期間の後、研究と回収を行う職員はSCP-1686の敷地に展開し、SCP-1686の影響によって発生した全ての有機資料を回収します。これらの資料は一覧化し、主要サイト複合施設内部で検査します。異常な性質が確認された資料は研究のために保存し、異常性のない有機資料はその場で焼却します。
改定: 2010/09/10:非生物学的資料がSCP-1686によって生成された場合、余剰次元物体規約11-Aに従って研究のために保存します。
説明: SCP-1686はサウスダコタ州██████郡の約750km2を囲む土地の区域です。この区域の物理的地形は主に草原の台地から成っており、異常な性質は確認されません。この区域の植物相と動物相に異常特性はありませんが、この区域の動物の個体数は近隣周辺よりも少ないです。この区域は現在現象の監視と生物学的研究を実施している財団職員を除き無人です。
20-50日毎に1回、SCP-1686は活動状態に入ります。この期間中、積乱雲がSCP-1686内部で形成され、通常総面積の約60%を覆います。これらの雲はSCP-1686内で(上方から見ると)逆時計回りの方向で回転し、これまででSCP-1686の区域から外へ行くのは確認されていません。通常液体の降水を齎す程までに発達した状態に達すると、雲は未知のメカニズムを通じて多量の海洋生物を生成し始めます。これら実体は殆ど魚とその他水生生物(付録1686-1参照)で、その後通常は地上へと落下します。SCP-1686によって生成された全生物の約93%は生成時には生きていると推測されますが、地上へ落下して生存するのはごく僅かです。通常落下して生き残った生物も落下してまもなく死亡します。
通常SCP-1686で発達した雲は5-7時間後に消えますが、最高1週間まで存在する場合もあります。活動状態でない間、SCP-1686は異常特性を示しませんが、落下した生物は通常の期間この区域に存在します。
補遺1686-1: SCP-1686によって生成される生物は地球の海に存在する生物とは異なる、異常な特性と生理学的特徴が記録されています。生物は以下を含みますが、全てではありません:
- 長さが6mある、特に柔軟な軟骨の構造を持った背鰭があるThunnus albacares(キハダ)。
- 長さ7mのCaspiomyzon wagneri(カスピヤツメ)。
- 人間の対象者が摂取した場合、非常に鮮明な幻覚を体感した後に16時間以内に脳出血によって死亡する化学物質を生成することのできる、Nephropidae(ロブスター)とConidae(コーンスネール)に類似した行動を示す未知の甲殻類の種族。
- 骨が浮き出ている筋肉構造の3対の余剰な背鰭と大きく拡大した後大脳(この箇所は通常運動制御に関係しています)が特徴のCarassius auratus auratus(キンギョ)。
- 最低320,000尾存在する、それぞれ体長約3cmの小型のIstiophorus albicans(タイセイヨウバショウカジキ)の群れ。
- 外見上非常に大きなAmanita muscaria(ベニテングダケ、毒キノコの一種)に類似した、推力管と遊泳に役立つと考えられる様々なバルブ状の物体が特徴の現在分類学上未知の捕食性海洋生物。
補遺1686-3: 1979/07/07:SCP-1686が生成した生物が起源と考えられる、以前知られていなかった真菌の種が収容区域内の草原の広い範囲で汚染しました。Scyliorhinidae(ナヌカザメ)に外見上類似した未特定の濾過摂食生物の粘膜内で確認されているため、その可能性が最も高いことを示しています。汚染は23時間の長い土砂降りの間、この区域の約3km2の範囲にまで拡大しました。収容班は幾つかの試行の後、汚染の駆除に成功しました。真菌の試料は研究のため保存されています。
補遺1686-4: 1986/05/06:他の種族と比較して大きめのSelachimorpha(サメ)がSCP-1686によって生成されたと報告されました。特に大きさの増大の特性がある以前回収した種族と類似した異常性をこの生物は示しました。
補遺1686-7: 1997/10/12:SCP-1686によって生成された哺乳類の最初の記録された実体です。洗浄後、この生物はBalaena mysticetus(ホッキョククジラ)と遺伝的に類似していることが確認されました。落下によって研究施設の一部に大きな損害が発生しました。偽装工作として範囲内のレーダー塔に、大型の目標での実験的なターゲティング・システムの実験によるレーダーの反応であると説明しました。今後全ての研究サイト-27の開発は地下で行われ、現在の主要施設はこれに応じて再配置します。
補遺1686-10: 2010/09/10:大型(全長約30m)の外洋航行用と思われる船が、SCP-1686内で形成された積乱雲から落下してきました。船は衝撃によって殆ど破壊されましたが、映像と法医学的痕跡はこの構造が歴史的に記録されている既知の文化の物と一致しないことを示しました。また回収された試料は、この材料が船の建造に用いられていること、非常に密度の高い菌類構造の一種であると思われること、そして既知の材料とは一致しないことを示しました。サイト施設の防壁の追加が推奨され現在評価中です 進行中です(2010/09/12)。