SCP-1703
評価: +5+x

アイテム番号: SCP-1703

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1703は寸法が35cm × 35cm × 35cm、壁厚が8mm以上のファイバーガラス製立方体容器に収容することが許可されています。容器の外側には黒色の厚い業務用発泡材料層を当てがい、内側は不透明なペンキで黒く塗ってください。容器は金属の蝶番で開閉が可能です。容器は簡易暗証番号錠で施錠し、他のSafeクラスSCPとともに厳重な保管庫内で保管することが許可されています。SCP-1703に対するX線分析は、オブジェクトを箱の内部に留め、かつ箱を開けないという条件を満たしていれば常時行って構いません。SCP-1703を容器から取り出す手順が含まれる実験にはサイト管理者の認可が必要です。

説明: SCP-1703は外見上、点灯した60W白熱電球に酷似しています。SCP-1703は事件1703-1の後、██████・コールドスプリング・フィットネスセンターの残骸から回収されました。事件1703-1当時不在であったクラブ従業員の報告によれば、オブジェクトは既にスタッフの間でおそらく消灯不能であるとして注目されていたものの異常特性ではなく配線不良が原因であるとみなされていたようです。オブジェクトは往来の多い場所に設置されていたため、焼き切れるまで放置することになっていました。

いかなる形のフィラメントも見られないため、その外見に反してSCP-1703は全く電球ではありません。電源に接続しても機能への影響は観察されません。光源はクルミに似た形の中心核です。中心核からは全スペクトルに及ぶ少量の電磁波が放出され、特に可視光領域が最も強いことが判明しています。SCP-1703の重量は、そのサイズの通常の電球の重さからフィラメントの分を引いた重量と同等です。破壊試験をせずに中心核の特徴や組成を決定するのは困難であるため、現時点ではこれ以外の情報はほとんど得られていません。サイト管理者による注記: 球内から中心核を取り出す試みは現在禁止されています。

SCP-1703の異常効果は、その可視光を3分17秒以上直接照射された不透明な固体物質の大多数に対し発揮されます。可視光を透過する物質はこの効果に耐性があるようです。影響を受けた物体は2週間以内に重量が最大20%減少します。その一方で実際には質量が減少することはありません。約6ヶ月に一度、SCP-1703の発光は瞬間的に強まり、閃光となります。事前にSCP-1703の影響を受けていた物体がこの閃光を浴びると、はたらいている重力の向きが反転するようです。具体的には物体は「上向きに」落下し、同じ質量を持つ通常の物体が自由落下したときの終端速度に等しくなるまで加速します。あらゆる重力場に反発する性質により、最終的には大気圏および太陽系を脱出することになります。

SCP-1703は自身の特性に対し完全な耐性を有しています。

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