アイテム番号: SCP-1709
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-1709はサイト-34の医療ベイ2の標準的な人型実体収容セルに勾留してください。SCP-1709には医療職員によって指示された静脈注射による水分補給および経腸栄養剤の投与を行い、Bush-Francis Catatonia Scale19~16のスコアに一致する症状を示す対象のために確立された生理学的プロトコルに従って扶養してください。SCP-1709は毎月健康診断を受け、研究管理者によって必要に応じて調整された収容プロトコルの更新を受けるものとします。
職員は研究管理官の許可がない限り、SCP-1709立ち会いのもとで発言したり、SCP-1709と交流を試みたりしてはいけません。
SCP-1709-01aa~SCP-1709-01afは検体ロッカー13-Cに保管してください。SCP-1709-01のその後のすべての実体は関連する研究終了後に生物災害廃棄物として処理し、その後直ちに焼却処分してください。
説明: SCP-1709は年齢が約52歳のケチュア系女性で、体長1.54m、体重54.3kgです。SCP-1709は対象との交流する意思が限られていることと、ペルーのアヤクチョ地方の地元当局による記録管理が不十分であることにより、その出所について一般的な情報以外にはほとんど知られていません。SCP-1709は見たところ緊張病状態にあり、記録されている異常な行動以外で自ら行動を起こす能力や意欲はほとんどありません。
SCP-1709は人間の標本に見られる主要な内臓のほとんどが欠損しています。その代わりにSCP-1709の重要な生物学的機能は、発達の様々な段階で融合したヒト胎児の塊に表面的な類似性を持つ一連の生物によって行われています。超音波画像および生検により、これらの生物は必要な生命機能を効果的に複製するために、特殊な細胞および構造を適応させていることが判明しました。例として、SCP-1709の「心臓」は背骨が接続した約19cmの2つの胎児で構成され、肥大化した筋肉組織と4つの内部「心房」が発達しています。また、インスリン、グルカゴン、および関連する膵臓分泌物を何らかの方法で製造している不定の小さな胚から成る「膵臓」、および肝臓と腎臓の複合機能を複製していると記録された3つのヒト胎児の頭部からなる塊などがあります。これらの構造物から採取した組織サンプルのDNA分析により、これらの生物はSCP-1709と遺伝的に同一であることが明らかになりました。
緊張病状態にもかかわらず、SCP-1709はわずかなコミュニケーション能力を示しています。他の人間がSCP-1709に直接話しかけた場合、文書化されたケースの43%では自分が使用できるあらゆる情報を使って返答しました。SCP-1709は何らかの方法で自分に向けられた発言を処理し、その後、食道に接続された嚢からヒトの胎児を吐き出すことによって意思疎通を行いますが、この嚢は常に3~8個の生物を「妊娠」することができます。これらの胎児は生後約10〜12週間の発達段階にあるように見えます。この胎児(以下SCP-1709-01実体として指定する)は、その後、SCP-1709に最初に向けられた質問または陳述に対する応答を発言します。SCP-1709-01は喉頭や肺が完全に発達していないにもかかわらず、この発声を扱うことができます。応答は通常、1、2文で構成されています。SCP-1709-01のすべての実体は重度の喫煙習慣に関連した声帯のわずかな損傷を持つ高齢女性のものと一致する声で話します。SCP-1709の言語的な適性は主にケチュア語II-C方言で、限定的に基本的なスペイン語も理解しています。SCP-1709-01実体は主にケチュア語で意思疎通しますが、████/██/██時点では、時々片言で初歩的な英語で話すこともあります。意思疎通を行った後、SCP-1709-01実体はその後流産した人間の胎児と一致する挙動で死亡します。
インタビュー記録-1709-2: 研究者注: 以下の記録はSCP-1709と研究責任者のクハレッド・イクバル博士との間で、████/██/██に記録された会話です。ある程度ケチュア語の方言に堪能なハウレギ研究員は、イクバル博士、SCP-1709、およびSCP-1709-01間の返答の際に英語とケチュア語の翻訳を提供しました。
イクバル博士: 前回の対話で、SCP-1709、あなたはサイト-34にいる以前の生活についての詳細を提供することを拒否しました。この情報の要求を考え直しましたか?はっきり言いますが、我々は単に科学的な根拠を立証としているだけなんです。
(スタッフは2分18秒間応答を待つ。SCP-1709がSCP-1709-01dkを吐き出し、SCP-1709の前にあるテーブルに着地して発声を開始する。)
SCP-1709-01dk: <私が見た医者はあなただけじゃないわ。ピシュタコ2にはいろいろな形があるのよ。私からは何も得られないわ、犬どもめ。>
イクバル博士: いいでしょう、SCP-1709、強調しますが財団はあなたに危害を加えるつもりはまったくありません。現在の生活状況はどうですか?
(スタッフは1分48秒間応答を待つ。SCP-1709-01dkはこの時点でスタッフがインタビュー後の焼却のために回収される。SCP-1709はSCP-1709-01dlを吐き出し、検体は返答を開始する。)
SCP-1709-01dl: <パイプとタバコを返しなさい。前にも言ったでしょう。>
イクバル博士: それはその時、あなたの要求は管理上、財団の禁止事項である中毒性のある有害物質の対象への提供に当たるため拒否されたとお伝えしましたよね。医療スタッフへの訴えも同じです。他にも日常のケアの詳細についてお伝えしたいことはありますか?
(スタッフは6分32秒間応答を待ったあとに返答は得られないと判断する。)
転写終了
インシデント1709-1 ████/██/██に、SCP-1709は示されていた緊張状態の行動から逸脱し、収容セルを清掃中であった清掃員と会話を始めました。スタッフは直ちに研究職員に警告し、SCP-1709からの以下の会話を文書化しました。
SCP-1709-01fb: <冗談を言うわ。ある商人が小さな村を訪れました。彼は立派な敷物をたくさん持っていて、丈夫な農具を持っていました。しかし、村は貧しかったです。村長は村の貧しさを知っていたので、村一番の美女を商人に会わせました。"取引をしよう"と彼は言いました。>
(SCP-1709-01fbは死亡する。スタッフは検体を回収し、SCP-1709がSCP-1709-01fcを吐き出すまで2分56秒間待つ。)
SCP-1709-01fc: <女は商人に会いに行きました。彼は淫らな豚で、彼女はそれを予期していました。"ここにお金はありません "と女は言いました。"でも、あなたの欲しいものはわかるわ。" 商人はニヤリと笑いました。"ああ、"彼は言いました、"でもこれはこの地で最高の品の1つだよ。私が持ってきたものを満足させるには、一度では済まないだろうね"。女は彼の条件を受け入れ、2人は取引を終わらせました。>
(SCP-1709-01fcは死亡する。スタッフは検体を回収し、SCP-1709がSCP-1709-01fdを吐き出すまで1分9秒待つ。)
SCP-1709-01fd: <その後、商人は荷物を拾い上げて出発しました。彼は持ってきたすべての商品を指差しました。"それはすべてあなたのものです"と彼は言いました。この種の物々交換に慣れている女は驚きました。しかし、彼女はあまりにも恥ずかしがり屋なので、それを見せることができませんでした。彼女が荷車を町に運ぶ準備をしていると、商人は彼女を見て被っている帽子を軽く持ち上げ、"俺の種はとっとけよ"と言いました。>
(SCP-1709-01fdは死亡する。スタッフは検体を回収し、SCP-1709がSCP-1709-01feを吐き出すまで3分21秒待つ。)
SCP-1709-01fe: ハハハハハハ!
(SCP-1709-01feはSCP-1709-01実体の文書化された生存期間を超えても笑い続ける。3時間の観察後、研究スタッフはインシデント1709-1で回収した検体を廃棄する。SCP-1709-01feは焼却されるまで笑い続ける。)
研究者注: 今日まで、インシデント1709-1はSCP-1709実体から財団職員との意思疎通を開始した唯一の記録です。