クレジット
タイトル: SCP-1713 - 機械的好奇心
翻訳責任者:
Raihachi
翻訳年: 2020
原題: SCP-1713 - Mechanical Curiosity
著作権者: Sad Xiao(アカウント削除済)
作成年: 2012
初訳時参照リビジョン: 29
元記事リンク: ソース
アイテム番号: SCP-1713
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-1713の移動不能な性質のため、サイト-71がオブジェクトの収容、およびSCP-1713に入場する全ての物質またはSCP-1713が製作する可能性のあるオブジェクトを適切に処理するユニットを提供するために建設されました。製作されたオブジェクトは収容スタッフによって検査されなければなりません。いかなる理由であっても職員は炉心に立入らないでください。いかなる探査も遠隔操作ロボットによって実行されます。サイト-71から移送されるすべてのオブジェクトは、少なくとも3名のレベル3職員による許可が必要です。いかなる状況下でも職員は11階にいてはなりません。すべての職員はSCP-1713内にいる間は線量計タグを着用しなければなりません。
自動起動が発生した場合、すべての職員は直ちに6階から12階までの階から退避し、その間は稼働中の機械の範囲に立入らないでください。収容チームはSCPによって生成されたオブジェクトを受理するために直ちに地表に報告してください。
説明: SCP-1713は主にレンガ、鋼鉄、およびガラスで構成された大規模な地下工業複合施設です。この工場は18世紀の製品の製造に特化しています。複合施設の内部にはぜんまい仕掛けを基礎とした様々な機械装置が存在し、これらは大規模な工場製造ラインの一部を構成しています。産業用機械を分解したところ、ギヤトレーン、未発見型の伝導装置、大型の鋼鉄製タイミングチェーンなどといった複合部品を含んでいることが明らかになりました。。機械装置の化学試験では成分はほとんどが鉄(95%を超える)で構成されており、残りは少量の炭素、マンガン、クロム、ニッケル、タングステンといった元素で構成されていることが明らかになりました。機械部品に異常な特性は確認されていません。
SCP-1713は12階に分かれており、各階はエレベーターと大型輸送管で接続されています。梯子、狭い通路、階段室、吊り下げ式キャットウォークにより、構造物への人間のアクセスが可能になっています。すべての階は、電気、水、通信線、およびパイプを複合施設全体に配備する大型シャフトによって接続されています。各階内部には自律型機械が進行するための一連の鉄製チェーンコンベヤと組立ラインが設置されています。複合施設は以下のように分かれています。
- 表面構造は大量保管や輸送準備用に設計されています。また、原材料を原材料階に配送することが可能なポイントを提供します。製造されるモデルは建物内に位置する制御室から指定されます。
- 1階は仕上階で、ここでは塗装、接合部の潤滑、および製造品の全般的な機能が品質管理システムを通過します。鍛造自動品質管理装置で不合格と判定された製品は、シュートを通じてリサイクル階に配送されます。
- 2から5階までは組立階で、これらの階の機械装置は部品を取り出し、個々の部品から組立品を作成することに特化しています。2階は完全に製品を完成させることに特化しており、高度なロボットアームと組立機が配備されています。
- 6階と7階は部品の製作に特化しています。この階の機械装置は、溶融鋼や溶融真鍮といった極めて高温の材料を扱うように設計されています。小型機械は、大型機械が使用するオブジェクトの鋳型用の金型を製作します。この階の機械の例としては、スラグ撹拌機、自動温度計、酸素ブラスター、および品質検査用に融解金属の試料を掬い取るロボットフライヤーなどがあります。
- 8階はリサイクル階で、上位階の廃棄物はこの階に送られてから選別および融解され、その後再加工されます。昆虫型ロボットが故障した物品を分解し、大型の廃棄物容器に分別する様子が観察されています。自動運搬車が当該容器を回収して大型高炉に投入し、撹拌機と空気注入器で物質の安定性を維持しています。液状の物質はこの階から大型バケツで7階に運搬され、さらなる加工が行われます。
- 9階と10階は未加工鉱石および原材料の貯蔵庫です。自動化された運搬車やアームが地表から採取した材料をエレベーターに運搬し、上層階で融解している様子が見られます。この階に配置されている原材料には、石炭、鉄鉱石、ボーキサイト、二酸化ケイ素、銅鉱石、および未加工の宝石などが含まれます。この階にあるロボットは、地上から持込まれた原材料を選別し、種類に応じて大型の集積物の中に堆積させておきます。
- 11階は施設の動力中枢であり、この階でロボットは観察されていません。
- 12階は施設の研究開発作業場です。この階ではロボットが設計開発している様子が確認可能であり、時々処理を目的として気送管を介して地表にメッセージを送信する場合があります。現時点でこの階にある65台の機械装置はすべて停止しており、その所在は判明済です。
各階で見られる機械装置には以下のようなものがあります。
- 高炉
- 金属剪断機
- 油圧プレス
- サンドブラスト機
- ウォータージェット切断アーム
- ロボットアーム
- 大型粉砕機および旋盤
- 給油機
- 磁力アーム
- 脱磁用部品
- るつぼクレーン
- 蒸気ローラー
- 金属カンナ
- 真空ポンプ
- 打ち出し/刻印アーム
施設内で発見された機械装置に加えて、様々な自動装置が施設内で稼働していることが観察されています。これらの機械装置(12階の機械装置を除く)は、バベッジ式エンジンに基づき、各階を通る電化ポールに接続することで定期的に充電されます。試料を分解したところ、機械装置は当該ポールとの静電接触によって充電し、基本的な平行平板コンデンサーによって電荷を保持していることが明らかになりました。これらの自動装置は大型の据え付け機械と同様の合金で製造されています。小型自動装置は流体やケーブルを使用したコンピュータによって指令を出しますが、大型自動装置は機械的コンピュータを使用します。以下は観測されたロボットとその機能のリストです。
- 切削加工で由来の部品を冷却するためのウォーターブラスト自動装置。
- 定期的に鋼鉄の支持構造を補修を行うアーク溶接機を搭載した自動装置。これらの機械装置には必要な電荷を蓄えるための大型コンデンサーも内蔵されています。
- 各階の床を清掃し、あらゆる破片を再処理管へと堆積させるドーザー式機械。
- 機械装置の損傷を交換および修理するメンテナンス自動装置。
- 故障した部品を選別および分解する、昆虫のような付属物を装備した自動装置。
- 鋳塊の上部に沿って移動し、不純物がないかどうかを検査するムカデ型機械。
- 2枚の回転刃および爪を装備した飛行型機械装置。部品を様々な階に運搬したり、障害物を破壊したり、侵入者を抑止したりします(2名のスタッフがこの守衛によって負傷しました)。
- 構造物の完全性を維持するクモ型ロボット、そして
- 大型の組立品や機械内部を検査するために使用される蛇型ロボット。
備考: SCP-1713は収容に対応して新しいロボットを作成しています。すべてのスタッフはさらなる指示のために補遺1713-02を参照しなければなりません。
これらのリストはすべてを網羅しているわけではありません。研究スタッフは発見された機械装置および自動装置の目録を作成中です。
SCP-1713の炉心は複合施設の2番目に低い階に位置し、鉛メッキ、鉄メッキ、カドミウムメッキを組み合わせた構造のブラストドアで囲まれています。炉心構造物の内部には、20面体の鋼鉄製オブジェクト上に18本のガラス製のシリンダーが配置された原子炉貯蔵所が存在し、厚さ3mのポールで部屋の床と天井に取り付けられています。吊り下げられたシリンダーには水状の液体で満たされたパイプが接続されており、これは冷却システムとして機能していると考えられています。炉心の20面体構造物の放射線量は50シーベルト/時を超えており、人間がこの階を探索するのは非常に危険な状態となっています。この階由来の放射線は施設全体に拡大していますが、最も高い放射線は11階のみに存在しています。
SCP-1713の最下層は小規模な作業場で構成されており、メインライン用の機械装置の模型や、製造する機械装置の模型を生産するために使用されていたと思われます。この階には保管庫も設置されており、完成した模型がこの保管庫に存在しています。オブジェクトには、玩具、武器、乗用車、動物、インプラントなどがあります。12階から入手したアイテムリストは、補遺1703-01に記載されています。
最下層のロボットは機械装置や工具を操作するための昆虫型の付属物を装備するようデザインされています。これらのロボットの特徴は、それぞれのロボットの中心部に人間の脳が存在するように見えることです。本報告書の執筆時点では、ロボットはいずれも分解されていません。これらのロボットには感覚力があるようですが、設計のみ行うようにデザインされていると考えられています。これらのロボットと意思疎通を試みても何の返答もありません。
SCP-1713は1999年に太平洋の[編集済]島で発見されました。この地域を探検していた考古学者らが偶然にも地表の建物に遭遇し、保管庫の中からいくつかの物品を持ち出しました。財団がSCPの存在が通報された際、調査チームが当該オブジェクトを収容するために派遣されました。実際の規模が判明したことから、SCPの実験および利用を目的としてサイト-71を設置することが決定されました。
補遺1713-01: 以下はSCP-1713内に配置されているモデルプロトタイプの不完全なリストです。非破壊検査および破壊検査の対象となったアイテムには注記が附記されています。
| 型番 |
アイテムの外観 |
アイテムの説明 |
| B-21-612-11 |
ぜんまい仕掛けの鳥 |
インコをモデルにしたねじ巻き式の鳥で、飛び回ったり羽ばたいたりする。アイテムはオーク材、真鍮、ルビーの軸受け、そしてガラスから作られている。 |
| C-44-220-04 |
蒸気客車 |
木造の客車で、鋼鉄製の蒸気ピストンエンジンが付属している。 |
| B-67-127-01 |
ぜんまい仕掛けのイエネコ |
上記の鳥と同様の構造の一般的なイエネコ(Felis catus)。アイテムは人工毛皮で覆われている。 |
| P-42-412-43 |
ハエトリグサ |
真鍮製の歯車、鋼鉄製の歯、綿布の掛け布、そして木製の茎で構成されたハエトリグサ。ハエ取り部分は完全に動作可能で、ギヤトレーンの動きを観察するために腕を罠部分に下ろした研究者が負傷した。 |
| R-55-124-00 |
回転する円盤 |
円形の円盤で、下部にはベアリングがあり、内部には複雑な伝送装置が搭載されている。作動時、円盤は自動の一人用転送装置として機能する。 |
| W-45-124-55 |
プラズマピストル |
18世紀の決闘用ピストルで、柄にSCP-1713で確認されたと同様の小型原子炉が組み込まれている。実験の際、ピストルの銃身から50mの白色光線が放出し実験用の的を完全に破壊する様子が観察された。光線の軌道全体に沿って広範囲の熱損傷が観察された。観察していたスタッフ(使用者を除く)は永久に視力を失った。使用者がなぜ被害を受けなかったかについては調査中。 |
| I-12-889-72 |
カメラの眼 |
内部に2つの複雑な歯車とチェーンの部品を備えたガラス製の眼球で、通常のヒトの眼球の機能を模倣している。このオブジェクトの実験は後日実施予定である。 |
| E-51-712-12 |
ポリグラフカウンター |
血圧、心拍、呼吸を登録できるガイガー式カウンター。現在はサイト-71内に保管されており、サイト-19に移送する承認待ちである。 |
| I-51-666-71 |
人工のヒトの頭部 |
ガラス、ルビーのベアリング、および真鍮の歯車で製作されたヒトの頭部。脳は階差機関に類似した歯車機構に置換されている。頭蓋骨の根元には巻き上げ式のキーが付属していた。キーを回すと頭部は発話し始め、人間の精液から効果的な潤滑剤を作る方法、ハエトリグサの安全な解体方法、および[データ削除済]からデザートケーキを作る方法などに言及していた。頭部は現在サイト-71に隔離保管されており、さらなる検査とSCP分類の可能性のためにサイト-19へ移送する承認待ちである。 |
補遺1713-02: 当該工場複合施設は人間による継続的な探査に反応するかのように、新たな自動装置の製造を開始しました。観察および確保された標本からは、機械的なガラスの目1組かつバイナリコードに類似した情報をボール紙シートにパンチングする複雑なカード打抜装置が確認されています。自動装置は構造物や島の周辺で財団職員を追跡していることが確認されています。財団職員はこれらのロボットに注意を払う必要があり、新たな自動装置が目撃された場合は直ちにシャオ技師士官に報告してください。
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