SCP-1716-JP
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アイテム番号: SCP-1716-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1716-JPの存在する███小学校本校舎の深夜警備は職員に偽装した財団エージェントが担当し、出現中のSCP-1716-JPが生徒や学校職員等に発見される事態を防止します。

説明:SCP-1716-JPは███小学校本校舎3階の西階段にて日本標準時で22時〜2時の間にのみ出現する、上階へと続く階段です。SCP-1716-JPは元より存在する西階段と同様の外見を有し、踊り場の壁面には3|4階と書かれていますが、███小学校本校舎は3階建ての建造物であり4階に位置する空間は存在しません。

SCP-1716-JPの踊り場を超えて更に上へと登った対象はその場から消失し、SCP-1716-JP-Aと呼称される空間へと辿り着きます。

SCP-1716-JP-Aは███小学校本校舎3階と同一の構造をした建造物が階段部分を除いて全て上下反転したかのような特徴を持つ空間です。SCP-1716-JP-Aの窓から見える景色は常に深夜帯であるほか、内部の照明は常に消灯しています。

SCP-1716-JP-Aは本校舎と比較して利用された形跡がほとんど存在せず、竣工当時の清潔な状態を維持しています。内部に存在する物品は真逆の重力に従い続けているほか、SCP-1716-JP-Aに存在する全ての扉、窓、ガラス戸を開く、教室内に侵入する等の試みは例外なく失敗に終わっています。SCP-1716-JP-Aからは階段から上階あるいは下階の踊り場まで移動する事で本校舎2階に繋がる階段の対応する位置へと転移するため、容易に帰還が可能です。またSCP-1716-JP-A内部で2時を跨いだ場合も本校舎2階の同じ空間へと転移し強制的に帰還させられる事が確認されています。

SCP-1716-JP-Aは基本無人となっていますが例外としてSCP-1716-JP-A侵入地点から数えて右方向に3つ目の教室(以下、SCP-1716-JP-Bと記載)の内部には複数の人型実体の存在が確認されています。

SCP-1716-JP-BはSCP-1716-JP-Aと同様に上下空間が反転しており、反転した床には6×5列の計30個の机が設置されています。また机からは正常な重力で床から天井へとロープが吊り下がっており、その先端にはロープが首に括り付けられている未成年と思わしき人型実体が透明な足場のようなものの上に立っているかのような状態で空中に待機しています。これらの実体群は日本国内で1年以内に死亡した未成年自殺者と同様の外見を有しているほか、窓から差し込まれる光など外部の刺激に反応する様子を見せず、常に教室前に設置された黒板を凝視しています。

深夜0時になると、ランダムな実体の足元に教卓が出現し、手元に原稿用紙が発生します。教卓はロープや実体と同様に正常な重力に従っているように見受けられます。実体は数分間の深呼吸のような動作を行なった後、原稿用紙に書かれた文章の読み上げを開始します。文章の内容は生前に実体と同様の外見を有した人物が自殺に追いやられた経緯やその心境が主ですが、現在も存命中の人物に対する抵抗や反抗と判断される内容が読み上げられる際には一時的にロープが上へと引き上げられ、該当箇所に限り発声が不可能な状態となります。

実体が平均7分ほどして文章の読み上げを終了すると待機していた29名の実体が一斉に拍手を開始し、少しして足元の教卓が消失する事で実体の身体が正常な重力に従い落下します。実体は落下に伴い首に括り付けられたロープが締まる事で正常な縊死と同様に7秒程で意識を喪失し、仮死状態となります。実体の手元から離れ床に落ちた原稿用紙には紙面を埋め尽くす大きさの花丸と[天国行き]と記されたスタンプが押されている様子が観察されているほか、29名の実体の行う拍手は対象がSCP-1716-JP-Aから強制的に帰還する2時までの間途切れる事なく継続される様子が確認されています。

SCP-1716-JP-Bには翌日、新たな未成年自殺者と同様の外見を有する実体が死亡した実体の立ち位置に他の実体と同様の状態となって出現します。一度仮死状態となった実体が再度SCP-1716-JP-B内に出現した事例は現時点まで観測されていません。

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