アイテム番号: SCP-1717
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-1717に感染した植物は機動部隊シータ-4によって押収または根絶してください。SCP-1717を有する新種の標本は回収され研究のためにバイオサイト-1のシリル博士のもとに送られるものとします。1ha以下の地域での野生種の発生された際は機動部隊シータ-4司令官の判断により、発見後48時間以内に確保または破壊される場合があります。野生種の影響を受けた地域が1haを超える場合や、いかなる規模であっても明らかに耕作地である場合は、当該地域およびアノマリーの周囲1km圏内にある追加の緩衝地帯は、発見後24時間以内に焼却処分してください。
先進国においては、焼却作業は山火事に偽装して行われます。鎮火後、財団除草剤GH-5Yを影響を受けた地域に散布するものとします。当該地域に対応する不動産はエミネント・スチュワードプロトコルに基づき取得してください。これにより取得した耕作地は最低でも10年間は休耕するものとし、耕作について一度安全性が確認されれば、当該資産は通常通り清算することが可能です。
土地の管理が実際的でない未開拓の国では、財団除草剤XK-35Yを使用することで火災を鎮圧してください。
財団は現在SCP-1717-1の正確な配列を隠すため、Poaceae種の既知の全ゲノムライブラリーを変更しています。しかし、穀物の遺伝子工学に対する世界的および主流的な関心に直面し、この手段は従来の実験に関連した事故の危険性を悪化させ、パブリックドメインの研究から有用な貢献の可能性を排除することで、いかなる割合であっても無期限に維持することはますます現実的でなくなったため、少なくとも年に1度は見直すものとします。
SCP-1717-1に関連する脆弱性を適切に緩和するレトロウイルスの解決策には少なくとも20年かかると推定されており、世界的な使用はいずれにせよ困難な物流上の困難をもたらす可能性が高いです。機能的なSCP-1717-1情報を欠いた「代替」穀物の遺伝子工学が進行中ですが、これまでのところ生存可能な種はほぼ生産されておらず、そのすべてが既存の作物とはあまりにも異なるため、過度の注目を集めることなく十分な規模で導入することはできません。
多くの脆弱な種が影響を受けた場合、異常に高いストレス蛍光によって視覚的に検出されます。衛星を介してインシデントを検出するためのアルゴリズムが開発中ですが、未だに誤検出が頻繁に発生しています。
製造または入手した1次SCP-1717毒素(下記CCRを参照)のサンプルは、除草剤のための財団の商業機密プロトコルに従って保管、取り扱い、廃棄するものとします。
CCRで汚染された食品を確実に検出する化学検査はまだ開発されていません。現在の財団の技術では分子を識別するためにガスクロマトグラフと質量分析計を組み合わせて使用する必要があります。
説明: SCP-1717は2つの要因が重なって初めて発症する植物の病気です。
SCP-1717-1はすべてのPoaceae群の仲間のゲノムに存在する内因性パラレトロウイルスです。発動した場合、新規酵素CCRの産生を誘発しますが、この酵素は葉緑素を光合成に関与できないアナログ分子に退化させる一方で、葉や茎が枯れた後も葉緑素の色を長く保ちます。CCRによって枯らされた草は、気づかないうちにそれらが生えている場所で緑の干し草や藁に変わってしまうことがあります。
植物が枯死する前に、多量のCCRが影響を受けた植物の種子内の胚乳で発現しており、イネ種では重量比で0.8%にもなります。このような種子は概して発芽することはできますが、新芽は発芽後21日以上生育し続けることはできません。影響を受けた穀物の風味は変化しません。そのため、CCRは食糧供給の中で検出されない可能性があります。
CCRは植物の腐敗物から土壌中に浸出することもあり、非毒性の副生成物まで低下するまでに数世代の植物を枯死させたり害を与えたりするのに十分な強さを持っています。CCRは動物やヒトにおいては急性毒性は低いか軽度なものですが、肝臓に蓄積しやすく長期毒性があります。2500mg/kg以上蓄積することで、特発性パーキンソン病が腹水、胸水、またはその両方に併発して6ヶ月以内に発症します。この段階で肝移植を行わなければ、数週間以内に肝性脳症によって死に至ります。
SCP-1717-2はSCP-1717-1遺伝子の発現を誘発する未知の物質です。
現在までにSCP-1717の感染は3つの代表的な系統群に属する異なる12種で確認されています。12種のうち11種はトウモロコシ、米、小麦などの主食穀物であり、12種目はアメリカで一般的なイネ科牧草です。すべてのPoaceaeのSCP-1717に対する脆弱性を否定する証拠はありません。
██████████、██のインシデントSCP-1717-カッパに関与したスクラントン・ジャッカルーの燃やされた残骸から回収された化学薬品のタンクは、満杯であってもわずか80Lほどしか入っていないはずであるとされました。インシデントから8日以内に、SCP-1717は最初に農薬散布用の飛行機が捕捉された場所から12km離れた地点を中心とした6220haの小麦畑から検出されました。同じタンクから回収された20mgのサンプルにはSCP-171717-2は含まれていませんでしたが、このサンプルは高熱下でSCP-1717-2が分解された副産物であることが強く疑われています。特筆すべき点として、微量のマグネシウムとヒ素の存在があります。
財団検死官によるパイロットの遺体の分析で十分な結果は得られませんでした。代替の科学捜査が進行中です。
ページリビジョン: 6, 最終更新: 29 Aug 2021 16:23