SCP-1717
評価: -4+x

アイテム番号: SCP-1717

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-1717に感染した植物は機動部隊シータ-4によって押収または根絶してください。SCP-1717を有する新種の標本は回収され研究のためにバイオサイト-1のシリル博士のもとに送られるものとします。1ha以下の地域での野生種の発生された際は機動部隊シータ-4司令官の判断により、発見後48時間以内に確保または破壊される場合があります。野生種の影響を受けた地域が1haを超える場合や、いかなる規模であっても明らかに耕作地である場合は、当該地域およびアノマリーの周囲1km圏内にある追加の緩衝地帯は、発見後24時間以内に焼却処分してください。

先進国においては、焼却作業は山火事に偽装して行われます。鎮火後、財団除草剤GH-5Yを影響を受けた地域に散布するものとします。当該地域に対応する不動産はエミネント・スチュワードプロトコルに基づき取得してください。これにより取得した耕作地は最低でも10年間は休耕するものとし、耕作について一度安全性が確認されれば、当該資産は通常通り清算することが可能です。

土地の管理が実際的でない未開拓の国では、財団除草剤XK-35Yを使用することで火災を鎮圧してください。

説明: SCP-17171は2つの要因が重なって初めて発症する植物の病気です。

SCP-1717-1はすべてのPoaceae群2の仲間のゲノムに存在する内因性パラレトロウイルスです。発動した場合、新規酵素CCR3の産生4を誘発しますが、この酵素は葉緑素を光合成に関与できないアナログ分子に退化させる一方で、葉や茎が枯れた後も葉緑素の色を長く保ちます。CCRによって枯らされた草は、気づかないうちにそれらが生えている場所で緑の干し草や藁に変わってしまうことがあります。

植物が枯死する前に、多量のCCRが影響を受けた植物の種子内の胚乳で発現しており、イネ種では重量比で0.8%にもなります。このような種子は概して発芽することはできますが、新芽は発芽後21日以上生育し続けることはできません。影響を受けた穀物の風味は変化しません。そのため、CCRは食糧供給の中で検出されない可能性があります。

CCRは植物の腐敗物から土壌中に浸出することもあり、非毒性の副生成物まで低下する5までに数世代の植物を枯死させたり害を与えたりするのに十分な強さを持っています。CCRは動物6やヒト7においては急性毒性は低いか軽度なものですが、肝臓に蓄積しやすく長期毒性があります8。2500mg/kg以上蓄積することで、特発性パーキンソン病が腹水、胸水、またはその両方に併発して6ヶ月以内に発症します。この段階で肝移植を行わなければ、数週間以内に肝性脳症によって死に至ります。

SCP-1717-2はSCP-1717-1遺伝子の発現を誘発する未知の物質です。

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