アイテム番号: SCP-1727
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-1727はサイト-77のSafeクラス大規模収容施設にて収容されています。SCP-1727のテストに使われた乗用自動車は収容チャンバー内にあるプールに沈め、毎日、財団職員の手によりその状態を維持してください。SCP-1727が発見された周辺地域はすでに財団のフロント企業により買収されており、近隣の建物も全て財団の手により取り壊されました。
説明: SCP-1727は1999年に製造された███ ███████社製の移動洗車機です。外装は青く塗装されており、片側の側面には存在しない'CRSHCRS Corporation'1のロゴがプリントされています。SCP-1727の内装は他の███ ███████社製のポータブル洗車機のものと一致しています。
SCP-1727内部に車が進入したとき、SCP-1727は通常の洗車機と同様に洗車を行います。ドライバーはいくつかあるオプションの中から洗車方法を変更できます。その中でも、一番下にある「オープン・サブ・クリーニング」とラベルが貼られたボタンは、他のオプションの倍の料金がかかることがわかっています。「オープン・サブ・クリーニング」が選ばれた場合、車は清掃用具によりその場に拘束されます。そしてSCP-1727の天井部が開放された後、車は上空へ勢いよく射出されます。(天井が開くメカニズムは未だ不明です)その後SCP-1727は個別のメッセージ付きの領収証を発行します。
SCP-1727に射出された自動車は、車体を覆うのに十分な量の水分が近づくまで飛翔し続けます。射出された自動車は通常の放物運動とは異なる動きを見せ、適切な水場に接近するまで等速で飛び続けます。「水場」として認められるのは、海、湖、河川、帯水層、スイミングプール、水槽、雲などです。ひとたび車が「水場」に近づくと、車は減速を始めます。SCP-1872の使用はこの飛翔に影響を及ぼしません。ドライバーは着水の衝撃に耐えきれず死亡してしまうことがほとんどのようです。
SCP-1727は民間の旅客機に搭乗していた乗客からの、雲の中を猛烈な速さで駆け抜ける車を見たとの証言から発見に至りました。始めは超常現象に分類されていましたが、███████の軍事飛行試験ルート内で車と衝突したとの報告が米軍内の財団職員の耳に入り、継続調査が行われました。この一件は世間では、イタズラ好きが広めた噂話にすぎないと認識されているため、SCP-1727は2000年11月17日にSafeクラスに分類されました。
補遺1727-1: SCP-1727から射出された車が、2002年11月16日の実験から見つかっていません。これに関連するような報告もされておらず、2009年4月14日現在も車は見つかっていません。なお実験の際にSCP-1727から発行された領収書に印字されてあった文章は以下の通りです。
あちゃー