
SCP-1733-J-2
アイテム番号: SCP-1733-RU-J
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 現在、稀有な現象であるSCP-1733-Jは制御下にありません。あらゆるSCP-1733-Nは捕獲されて檻に入れられ、その後研究のため送致されます。
説明: SCP-1733-Jは、サイト-7内に於いて20██年4月1日から発生している未解明の現象です。この現象により、移動と保存のために使われるあらゆる道具(鞄、紙袋、リュックサック、麻袋、コンテナ、アタッシュケース、トランク、整理ダンス、小戸棚など)に未知の方法で猫(以下SCP-1733-Nと表記、Nには順番に番号が付けられます)が出現します。SCP-1733-Nは十分な広さの空間がある場合にのみ出現します。
この現象が発生する間隔には差があり、また発生する時間も決まっていませんが、月におよそ4-6回発生します。
出現したすべてのSCP-1733-Nは雄に限られます。品種や年齢は固定ではありませんが、すべてのSCP-1733-Nは健康であり、世話が行き届いています。
SCP-1733-Nは人間に対して攻撃性を発揮しませんし、彼らの行動は同一品種の一般的な猫の行動との違いはありません。
付録1: 私だって猫は好きですが、ハンドバックに猫が現れたのにはひどく驚かされました。想像してみてください。手をハンドバックに入れると、そこには何か柔らかく暖かいものがあって、引っ掻きもする…。この後、初めて白髪が生えてしまいましたよ。もうこんな事が起こらないよう祈るばかりです。 - 研究員ラヴロフ
もちろん、私たちの職場ではあらゆる事態に対して準備していなければなりません。しかし、大声で鳴く猫を銃器棚の中で見つけてしまうなんて…。こんなの、対応できないでしょう。 - セキュリティ担当者コロボフ
付録2: 調査の結果、SCP-1733-Nは、復讐・侮蔑・サボタージュ・偽装・窃盗を企てている人間のところに現れることが分かった。そのためSCP-1733-Nの発見者は、財団と職員に対する忠誠心をもっているか確認されることになる。
メモ: SCP-1733-Jはこれまで脅威となるようなことはしてきませんでしたが、我々は気を緩めたり、この「ふわふわ」の出現を期待してはいけないことを注意しておきます。これは、こうした現象の大規模な発生の前のプレリュードに過ぎません。この謎の解決に全力で取り組むべきであると強く進言します。 - ████████博士(事案1733-Aを参照)
事案1733-A: ████年██月██日、19時45分頃に、サイト-7の倉庫でセキュリティクリアランスレベル1の職員K.S.████████が姿を消しました。目撃者の証言によれば、倉庫に置かれていた袋からおよそ30匹のSCP-1733-Nが現れ、職員に襲いかかりました。SCP-1733-Nは職員を床に押し倒して空の袋へと引っ張ると、被害者と共に跡形もなく消えました。
メモ: 事案1733-Aに関連して、全てのセキュリティ担当者には催涙ガスの入った小型ボンベの携帯が義務付けられました。被害者はGOCのスパイだったと後に分かったとはいえ、畜生どもがいつ一般の財団職員を襲うかを知ることはできません。用心して、悪いことは計画しないようにしてください。 - サイト-7セキュリティ担当リーダー