アイテム番号: SCP-1749
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-1749-1はサイト-11のSafe/Anomalousアイテム保管棟に収容されています。SCP-1749の実験は現在まで予定されていません。発見されたSCP-1749-2標本はサイト-28の標準的ヒト型生物収容室に収容します。SCP-1749-2標本への接触は、サイト-28の管理者(現・█████博士)あるいはO5評議会メンバーからの書面による許可が必要となります。
説明: SCP-1749-1は凝った塗装が施されたコントロールパッドであり、アナログ画面1つと標準的なQWERTY配列キーボード1つから成ります。メッセージがSCP-1749-1のスクリーンに入力して”送信”ボタンを押すと、SCP-1749-2標本群がアメリカ合衆国本土の各地に出現します。
SCP-1749-2は遺伝的に同一のヒト型生物です。これまで記録されているSCP-1749-2標本は全て白人男性であり、年齢は24-36歳の間で、身長は約2mでした。SCP-1749-2の全標本は█████ ████████と名乗りますが、この名前に一致する出生記録は発見されていません。
SCP-1749-1が起動されメッセージが入力されると、複数体のSCP-1749-2が米国本土の人口密集地周辺に顕現します。1ヶ所で1体以上の個体が確認された事はありません。顕現する際、SCP-1749-2は以下のアイテムを所持しています。
- ██████社製の黒いビジネススーツ、1着。
- █████ ██████社製の黒いドレスシューズ、1足。サイズは46。
- █████社製のシルバーの腕時計、1つ。
- 完全に装填されたマガジンを含む拳銃、1丁。拳銃のマークは既知のメーカーと一致しない。
- 2ミリリットルのシアン化カリウムを含む錠剤、1錠。
SCP-1749-2の全個体は、顕現すると直ちにすぐ近くの人間を探し出して射殺します。SCP-1749-2個体は武装解除された場合、近くの物体または素手で、犠牲者を撲殺ないし絞殺しようと試みます。殺人の直後、SCP-1749-2個体はシアン化物の錠剤を取り出して服用し、99%の例で自殺に成功します。そうすることが出来ない場合、SCP-1749-2個体は拳銃自殺します。SCP-1749-2の生存している個体も死体も、他には異常性を有していない事が判明しています。
以下は、財団エージェントによる銃器没収前にシアン化物錠剤の服用に失敗し捕獲されたSCP-1749-2個体(SCP-1749-2-134と指定)へのインタビューの転写です。SCP-1749-1は、SCP-1749-2収容の目的で財団により起動されていました。█████博士監督の下、███博士によるインタビューが行われました。
███博士: 名前と誕生日を教えてください。
SCP-1749-2-134: █████ ████████、誕生日は不明だ。
███博士: 捕獲された時の、貴方の目的を教えてください。
SCP-1749-2-134: 俺はメッセージを送信していた。
███博士: メッセージの送信?
SCP-1749-2-134: 人々に。分かるだろう、博士さんよ、文書ってやつは近頃、気付かれにくくなってきてる。建物をふっ飛ばしたり戦争を始めたりしても、人々の頭にはすんなり入っていかない。学校で銃を乱射したり爆弾を組み上げたりしても、本当にあんたが言いたい事ってのは誰にも理解しちゃもらえない。ピンとこないのさ。奴らは馬鹿すぎるし、鈍すぎる。俺がやってたのは、人々に正確なメッセージを、本気で注意を払うようなやり方で語るってことだ。近頃の人々が気にしてる事ってのはまさにこれだよ、流血沙汰だけだ。だったらそれで書かない手はない。
███博士: つまり、コントロールパッドは、民間人へのメッセージ送信のために構築されたという事ですか?
SCP-1749-2-134: ああ。地図上の死を見れば、低能な連中も眠りから覚めるだろう。この世で最も強力な筆記システムさ。点を繋ぐだけでいいんだからな。ああそうだ、もう1つ。
███博士: 何です?
SCP-1749-2-134: くたばれ。
この時点で、SCP-1749-2-134は奥歯に仕込まれた2つのシアン化物カプセルで自害しました。他個体の調査で同様のカプセルが発見されましたが、全個体はカプセルの存在を認識していた事を否定しました。
事案1749-ベータ: ████/█/█、SCP-1749-2と同一の人物たちによって、人口の中心部における一連の殺人事件が発生しました。SCP-1749-1はこの時不活性状態だったため、SCP-1749-1の同型機が存在すると理論上想定されます。財団の諜報部隊が同型機の回収目的で派遣されています。SCP-1749は████/█/█をもってEuclidに再分類されました。