SCP-1750
アイテム番号: SCP-1750
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: 財団は、国際的政府組織・自動車メーカー・環境保護団体/機関/監視機構と協力してハイブリッド・電気・エタノール動力車両の開発と普及を促進し、石油動力の乗り物の流行を抑制しています。機動部隊ミュー-13(“ゴーストバスターズ”)は、解析部門と共同で、SCP-1750の影響を受けた可能性がある車両と石油タンクの両方を調査・無力化します。影響された車両はリサイクルのために財団廃棄サイト-93へ送られるべきです。
説明: SCP-1750は、自動車からプロペラ飛行機に至るまでの石油動力の乗り物が、自発的な活動を始める現象を指します。SCP-1750によって生命を得た車両はワニや鳥に類似する動物的挙動を示します。この現象には根本的なパターンや原因が無いように思われます。爬虫類霊体に合わせた除霊がSCP-1750顕在化事象の無力化に最も効果があると証明されていますが、問題の車両が燃料を使い果たした時にも自然に終了します。この情報を踏まえて、SCP-1750は車両の燃料に憑依している恐竜ベースの霊体が引き起こしているという仮説が立てられています。この仮説はまた、SCP-1750が移動できないガソリン動力の機械で発生しない理由の説明にもなります — 実際には発生するかもしれませんが、その場合は顕在化しても身動きする手段がありません。
補遺: 注目すべきSCP-1750顕在化事象
場所 | 出来事 | 収容 |
アメリカ、モンタナ州 | バイクラリーの車両がSCP-1750に影響されたことで混乱が発生。バイクは乗り手を振り落とし、タイヤと露出したテールパイプを使って暴行を加えようと試みた。負傷した乗り手ほど影響車両の注目を集めやすい傾向があった。 | 全ての影響バイクはニワトリに釣られて地元の廃品置き場へ誘き寄せられ、柵に囲った後に除霊が行われた。全ての乗り手の負傷は不適切な車両の扱いによるものとされた。クラスA記憶処理薬の散布が命じられた。 |
アメリカ、コロラド州 | 18輪セミトラックが給油中にSCP-1750の影響を受けた。影響車両は市中で暴れ回り、セダンやクーペなどの小型車を追跡しては衝突で横転させた。 | 車両は完全には給油されていなかったため、2時間後に自己浄霊した。車両は破壊され、事件は飲酒運転によるものとされた。クラスC記憶処理が行われた。 |
ドイツ、バイエルン州 | 農薬散布飛行機が飛行中にSCP-1750の影響を受け、航路を逸れてヴェルタッハ川へ移動した。その後、飛行機は着陸し、地面に沿ってタイヤを回転させることで川沿いの土地を掘り返そうとした。 | 飛行機は燃料を使い果たして自己浄霊した。パイロットと目撃者にクラスC記憶処理が施された。土壌を掘り返したところ、プテロダクティルス(Pterodactylus antiquus)由来と推定される少数の卵の化石が発見された。 |
モンゴル、ダルハン市 | ジープとマイクロカーが1台ずつ、同時にSCP-1750の影響を受けた。ジープは市中を彷徨いながら時折植物を轢く・木に衝突するなどの行動を取り、マイクロカーは近くの民間人を攻撃した。ジープは最終的にマイクロカーと遭遇し、マイクロカーは加速してジープに衝突した。2台の車両は、突然の砂嵐が市内に吹き付け、双方ともに埋没するまで交戦を続けた。 | 全ての影響された民間人にクラスA記憶処理が施された。車両が引き起こした破壊は砂嵐によるものとされた。 |
メキシコ湾 | 原油タンカーがSCP-1750の影響を受け、甲板上にいたほぼ全ての乗組員を巻き添えに自沈した。沈没以降、タンカーは大西洋全域で散発的に目撃されており、小型ヨットやヒゲクジラを攻撃し、ホオジロザメと同様の挙動を示している。 | 生き残りの乗組員にはクラスC記憶処理が施された。影響タンカーは未だに野放しである。現在進行中の収容任務に加えて、財団大西洋艦隊は問題の船を監視し、発見された場合は無力化するよう命じられている。タンカーの破壊結果として推定される環境被害は、倫理委員会によって許容範囲内と見做されている。 |
ページリビジョン: 3, 最終更新: 07 Oct 2022 16:29