SCP-1763-JP
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ピクトちゃん.jpg

SCP-1763-JP

アイテム番号: SCP-1763-JP

オブジェクトクラス: Anomalous Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1763-JPはサイト-8197の低危険度物品収容室内に保管されており、許可のない持ち出しは禁止されています。SCP-1763-JPが消失した場合、管理担当者は職員らに報告してサイト内を捜索し、SCP-1763-JPを発見次第収容室に戻してください。SCP-1763-JPによる火災が発生した場合、発見者がすぐさま消火に当たってください。この際、扉または窓を破壊することが許可されています。

サイト-8197に避難口誘導灯を設置すること、並びに持ち込むことは禁止されています。

前記: Euclid分類以前の説明はAnomalousアイテム一覧-JPを参照してください。(アイテム551-600に収納)

説明: SCP-1763-JPは現在の消防法に基づくピクトグラムがデザインされた避難口誘導灯であり、耐久実験より破壊不可能であることが判明しています。電源接続を必要とせず発光することが可能ですが、これはオブジェクト特有の性質であり、外部からの操作で発光させることはできません。内部には蛍光灯が使用されており、このことから、SCP-1763-JPは2010年より以前に作成されたものと推測されています1。販売元は依然不明であり、特定作業は継続して行われています。

SCP-1763-JPは自身が存在する建造物内の同デザインの避難口誘導灯と入れ替わります。これに規則性は見られません。このとき、入れ替わりの影響を受けた避難口誘導灯は消失します。また現在まで、入れ替わりの対象となった避難口誘導灯は全て室内に設置されていたもののみです。入れ替わりが起こった後、SCP-1763-JPに表示されている人物の描写 (SCP-1763-JP-1に指定) がイラスト内の非常口を抜け出るように移動し消失します (以降この状態を"活性化状態"と表記) 。

活性化すると、SCP-1763-JPが存在する部屋の扉および窓が室内外関係なく開閉不可能となります2。SCP-1763-JP-1が移動する際、開かれていた扉および窓は自発的に閉じられます。その後20秒以内に部屋内部で原因不明かつ酸素供給を必要としない火災が発生します。また、この火災は部屋外部へは広がることはなく、何らかの方法で外部から消火されない限り室内のみを延焼し続けます。このとき、室内壁は燃焼の影響を受けますが崩壊しません。加えて、室内スプリンクラーは正常に作動しますが、火災の完全な消火には至りません。消火が完了されるとSCP-1763-JPは非活性化状態となり、SCP-1763-JP-1が再出現し初期の状態へと復元します。

補遺1763-JP.1: 発見

SCP-1763-JPは2016/██/██、████大学で発生した火災現場から発見されました。当時、講義室内の学生及び講師が全員死亡する被害が発生したにもかかわらず、全くの損傷がない状態で火災現場に設置されていた当オブジェクトを不審に思ったエージェント3により回収され、破壊不可能な非常口誘導灯としてAnomalousアイテムに指定されていました。その後、インシデント1763-JP4の発生により当オブジェクトの異常性が判明し、オブジェクトクラスはEuclidに分類され、正式にSCP-1763-JPとして収容されました。また、SCP-1763-JPの異常性が判明してすぐサイト-8197内の非常口誘導灯は全て撤去されました。

補遺1763-JP.2: 実験記録


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