アイテム番号: SCP-1769
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-1769の性質上、現時点では完全な収容は不可能です。そのため、財団の取り組みは発生した個々のアウトブレイクを無力化することに注力するものとします。SCP-1769およびSCP-1769-Aの収容プロトコルは別々のサイトで実施されます。サイト-59はSCP-1769の検出および無力化のための人員と機器を収容します。エリア-56は非公開の場所で管理され、SCP-1769-A感染者の収容を行います。
当該現象の原因となっているスクリプトを標的とした継続的な検索アルゴリズムがアウトブレイクの検知を行うために実装されており、職員は感染率を最小限に抑えるため、最も頻繁にアクセスされる脆弱性を有したウェブサイト(下記参照)を直接監視する必要があります。SCP-1769に感染したウェブサイトは、財団職員がそのホストサーバーを押収した後に原因となるテキストの行をコピーして(変異体1が存在する場合)削除されます。テキストの全変異体は、サイト-59のフラッシュドライブ上の単一テキストファイルに保存されるものとします。当該ファイルへのアクセスは収容に関与する職員に限定され、新たな変異体の追加または検索アルゴリズムの更新の場合にのみ許可されます。
SCP-1769-A実体はすべてエリア-56に隔離されるものとします。当該施設はインターネット接続なしで運用できるように改修されており、他サイトとの通信方法は電信に依存しています。各対象はファラデーケージ2を配備した改造人型実体収容セルに拘留されます。第2層のファラデーケージは収容セクターの周囲に、第3層のファラデーケージは施設全体の周囲に整備されます。いかなる状況下であっても、コンピュータ・電話・その他のインターネット接続が可能な機器をサイト内へ持ち込まないでください。各セルと収容セクターの周囲の壁は防音構造とし、職員はいかなる場合も耳の保護なしにセクター内に立入らないでください。対象に対して殺傷能力を有する武器は使用されません。エリア-56で感染者が死亡した場合、直ちにサイト-59に通知するものとします。
説明: SCP-1769は特定のウェブサイト、特に無料ユーザーアカウントとユーザー間の無料コミュニケーションが可能なウェブサイトに感染する能力を有する14行の非機能スクリプトセクションです。これはウェブサイトのページソースにテキストを明示的に自己導入することによって存在しますが、このプロセスの正確なメカニズムは不明です。現在ログイン中のアクティブなアカウントを保持しているいかなる人物もこの現象に曝露すると考えられています。対象は総曝露時間が合計で約225分に達した場合に感染状態になります。感染症の人型実例に関しては、以降SCP-1769-Aと呼称します。
スクリプトの行自体は[編集済]と題された14行の英語ソネット3で構成されており、その性質は不明ですが、SCP-1769-Aの後期段階の発声と関連しています。前述の基準を満たすウェブサイトのページソースに導入されるまで、テキスト自体は異常な特性を発現しません。これは[データ削除済]によっても発生する可能性があり、収容ファイルへのアクセスを厳重に管理することを最優先事項とします。
SCP-1769-Aの感染は5つの段階を経て進行します。
- ステージI: 対象はインターネットを利用していないすべてのコミュニケーション形態(インスタントメッセージ、コメント、ビデオコミュニケーションを含む)から退避し始めます。この事象について質問された場合、彼らはこれが普通のことであるかのように答え、他のコミュニケーションの形態を「奇妙である」または「疎外されている」と感じていると説明します4。
- ステージII: 対象はインターネットを利用していないコミュニケーションをすべて拒絶し5、それ以外のコミュニケーションを強制しようとする試行に対して敵意を持って反応するようになります。対象はこの段階でも「発声」を継続しますが、これは特定の人物や対象に向けられているようには見受けられないため、コミュニケーションとは見なされません。これらの発声は常に英語によって行われており(対象がこれらの言語に精通していなくても)、弱強五歩格6で行う傾向があり、しばしば対象がオンラインで交流する「最愛の人」と呼称される実体を描写することが多いです。これらの発声は対象者がインターネットにアクセスしているかどうかに関係なく発生します。
- ステージIII: ステージIIの症状は継続します。しかし、対象はWLAN信号と一致する電波7を発し始めます。これにより、技術的な媒体を使用することなくインターネットにアクセスすることが可能で、また他の感染者との通信にも使用することができます。「最愛の人」への言及の頻度は増加し、対象はオブジェクトへの隷属的な敬愛の念を示すようになり、しばしばオブジェクトのためならあらゆることを実行するという意思表示を行うようになります。
- ステージIV: ステージIIとIIIの症状は継続します。さらに、対象の発声は異常なものとなり、この発声に曝露した人物は感染します(曝露段階は経由しません)。この段階での発声の具体的な性質は、これらの特性が原因で不明です。
- ステージV: 対象は昏睡状態に陥りますが、発声および電波の発信は継続します。この段階の対象がインターネットへのアクセス可能な場合、この方法で誘発されるコミュニケーションはすべて英語で、弱強五歩格を使用し、発声と同様の異常特性を示すようになります。ステージVの被験者がオンラインで残したメッセージやコメントを視認した人物は感染する可能性があります。
感染は致死的ではありませんが、昏睡状態はこれまでのところ不可逆的であることが判明しています。SCP-1769-Aに感染した人物が死亡した場合、██%の確率で新たな異常テキストの変異体が出現します。
補遺[1769-001]: インシデントレポート1769-C3
20██年██月██日の午前7時35分、サイト-117の財団サーバーがSCP-1769に感染しました。SCP-1769-A実体が5体このイベントによって生成され、その後サイト-56に拘留されました。これはこの現象による財団ネットワークへの初の感染事例として記録されており、この異常は公共ウェブサイトのみに影響を与えるという当初の仮説を反証するものです。再発防止のため、O5は全職員に財団のネットワークへのアクセスに1ユーロ相当の料金を一律で支払うことを義務付けました。財団のサーバーではこれ以上の感染事例は報告されていませんが、職員はSCP-1769-Aの症状に引き続き警戒してください。ステージVの人物が財団のネットワークを汚染する可能性は許容できないリスクです。









