SCP-1773-JP
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アイテム番号: SCP-1773-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1773-JPは非生物保管ロッカーに収容してください。SCP-1773-JPを使用した実験はセキュリティクリアランスレベル2以上の職員の許可を得る必要があります。

説明: SCP-1773-JPはシリコン製のフライングディスクです。SCP-1773-JP自体に異常性は見られませんが、回転を加えた状態で投擲された状態にあると、SCP-1773-JPを視認したイエイヌ(学: Canis lupus familiaris)に異常性を付加させます。SCP-1773-JPを視認したイエイヌは瞬間的に自身の尻尾を咥える姿勢1で固定され、回転しながら放物線を描く形で飛翔します。飛翔する方向は直前の体の向きに関わらず完全に無作為であり、予測は不可能です。この異常性を有している間は身体が硬化され、一切の損傷を受け付ません。

この時のイエイヌの回転数はSCP-1773-JPの回転数と一致しており、回転数に比例して影響を受けたイエイヌが物体に衝突した際の威力が増幅します。飛翔した際の軌道は投擲されたSCP-1773-JPの軌道に基づいていますが、個体の質量によって変化が見られます。この異常性はイエイヌが地面に着地するまで継続されます。

SCP-1773-JPは2018年7月██日、東京都の██公園内に設置されたドッグランを中心に多数のイエイヌが回転しながら飛翔したところを、園内で散策していた緑川研究員が目撃したことで発覚しました。この時にSCP-1773-JPの影響を受けたイエイヌは24体と見られ、最大で32██m飛翔した個体が確認されています。これにより公園内の樹木2本及び近隣の住宅8棟が異常性を有したイエイヌの衝突により損壊しましたが、死傷者は確認されていません。このインシデントを目撃した一般人2██名には記憶処理を行い、カバーストーリー『ドローンの暴走』を流布しました。

当時影響を受けたイエイヌ、ドッグラン内に存在していた人物及び物品を調査した結果、放置されていたフライングディスクが異常性の起因であることが判明し、該当オブジェクトをSCP-1773-JPに指定し収容しました。しかし当時SCP-1773-JPを所有、投擲したと見られる人物は判明していません。

補遺1: 実験027の結果、イエイヌを模したぬいぐるみ等の立体造形物もSCP-1773-JPの影響を受けると判明しました。

補遺2: 実験031の結果、イエイヌを模した着ぐるみを着用した人物もSCP-1773-JPの影響を受けると判明しました。

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