SCP-1779
評価: +3+x

アイテム番号: SCP-1779

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1779個体は、快適な移動を可能にするのに十分な大きさのケージに入れて、バイトサイト-66のアルファ・ビルに収容します。各個体には毎週8.00米ドルが様々な小銭で与えられます。

野生個体は銀製の餌を付けた罠で捕獲し、SCP-1779の存在を知った民間人にはクラスC記憶処理を施します。野生の標本が十分に大きく成長している場合、殺してから解剖研究のためバイオサイト-66に送ることができます。

SCP-1779の更なる個体の繁殖は、担当のレベル4主任研究員からの承認があれば許可されます。卵が発見された場合、繁殖した番いには30.00米ドルが様々な小銭で与えられます。このとき、25セント貨16枚($4)・10セント貨60枚($6)・5セント貨75枚($3.75)・1セント貨20枚($2)を下回らないようにしてください。SCP-1779に実験以外で貴金属を与えてはいけません。

説明: SCP-1779は主に金属製の硬貨を食する、世界的に生息している夜行性の爬虫類です。SCP-1779個体は捕食性ではなく、同サイズの爬虫類が通常捕食するネズミや昆虫などの生物には関心を示しません。SCP-1779は一般的には平均体長0.4mまで成長し、鱗は無く、前脚の付け根に羽のような鬣があります。これは食事に大きく依存しており、収容下では遥かに大型の個体の育成に成功しました。補遺を参照してください。

SCP-1779は、前述の硬貨が属している種類は問題にしません。実験により、SCP-1779個体は成長速度に明白な差を見せないままに数十種の異なる流通貨幣を消費することが示され、それ以外の硬貨も与えれば受け入れるだろうと想定されています。しかし、硬貨の金種は問題にならない一方で、その組成は影響を及ぼします。腐食の影響を受けやすい金属は一般的に個体を小型化し、より堅固な金属は個体の大型化へと繋がります。

営巣時、SCP-1779は外界と隔絶したエリアに、硬貨を大きな椀状の山にして集めます。個々のSCP-1779は自身の巣に強い縄張り意識を持っている事が判明しており、巣から硬貨を持ち去ろうとする者には、相手が何者であれ大声で叫びながら激しい攻撃を加えます。

SCP-1779は主要な食料源が手に入る都市圏で繁殖しており、建築物の基礎にある割れ目や放棄されたメンテナンス用トンネルに営巣します。野生個体はウサギやヘビなどの他の動物の巣を乗っ取るか、農村地帯の家の壁や屋根裏に住みつくことが知られています。平均して、SCP-1779の野生個体は体長1mに達しますが、通常はより小型です。

生物学: 生物学的に言えば、SCP-1779の骨格系は、一般的な流通貨幣から抽出した金属をその他多くの原料に代えて使用し、食事に応じて異なる合金を形成するユニークな特性を有しています。金属で構成されているのはSCP-1779の骨格のみであり、残りの部位は非金属の肉で構成されます。現在のところ、SCP-1779の代謝が金属を有機物質に変換できる理由は、研究では十分に解明されていません。

SCP-1779によって生成される排泄物は鈍い色の金属粉で構成されており、個々の食事に応じて頻度と量は増減します。長期間にわたって飢えている場合、SCP-1779は体長や重量を還元して”縮み”始めます。最短体長は0.2mであると思われます。

この異常な骨格組成は非常に耐久性がありますが、一方で比較的重い重量のためにSCP-1779は事実上泳げません。SCP-1779は走る事・穴を掘る事に関して非常に優秀であることを証明しており、ある個体は短時間で時速52km(時速32マイル)まで加速移動する能力を示しました。

また、SCP-1779は非常に強い顎を持っていることが判明しており、硬貨を噛んで小片にしてからゆっくりと消化します。

繁殖: SCP-1779は体長0.4m以上になると繁殖できます。繁殖した番いは卵が孵るまで共に生活し、孵化後に別れます。繁殖は一年を通していつでも起こり得ますが、晩春が最も一般的です。産卵数は母親のサイズによって異なりますが、卵は普遍的に直径3cmです。

卵が孵化し、若個体が散会するまでの期間は約3週間です。生まれて間もないSCP-1779は生後約2週間まで非常に柔軟性があり、幅5mmほどの隙間にも入り込む事が可能です。添付写真は、発見されるまでパーキングメーターの内部に住んでいた生後約4~6週間の個体です。この1779個体は孵化して間もない時期にメーター内部に入り込んだと思われます1

成長パターンと食事の関連性: 上で述べたように、大部分の収容されているSCP-1779個体は約0.3~0.5mの範囲を保っており、制御された給餌スケジュールを通してサイズを保っています。しかしながら、ブリッジ博士は、もし機会が与えられた場合SCP-1779が何処まで大きく成長するかを判断するためのSCP-1779-08への実験を承認しました。

SCP-1779-08は飼育下で生まれ、通常の収容プロトコルの下で体長0.34m、体重18.5kgに成熟していました。実験中、SCP-1779-08には大量の金貨・銀貨が与えられ、巣を維持するために各種小銭も提供されました。全ての硬貨は財団が制御している施設で鋳造され、バイオサイト-66へ直接搬送されました。

あなたのクリアランスはSCP-1779-08成長記録:3年目を閲覧するには不十分です。

現在、SCP-1779-08は体長[クリアランス不足]、体重[クリアランス不足]です。巣への材料は最早提供されていません。現時点では、SCP-1779-08は東館の3号室内部に留まることで満足していると思われ、更なる収容プロトコルは必要とされていません。職員は絶対に必要な場合のみ3号室に入室してください。現在、SCP-1779-08の収容違反に対する終了手段として、SCP-588の制御下使用が検討されています。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。