SCP-1783
評価: +4+x

アイテム番号: SCP-1783

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: どのような状況でもB血液型の抗原(B+/-、AB+/-)を持つ個人はSCP-1783の100m以内に入ってはいけません。標準の血液検査でサイト38の勤務からそのような個人を特定、除去しなければなりません。B血液型の抗原を持つ人間が効果範囲に侵入した場合、SCP-1783はそのような個人が攻撃を受けるために配置されるか、30時間孤立するまで興奮状態になります。影響を受けた個人は即座に鎮静化し、改造工程が完了するまでSCP-1783の収容所に置かれます;完全に改造された個人はSCP-1783の収容所に残し、サイト38司令部の命令により保管または破壊されます。

SCP-1783はサイト38の中庭にて収容されます。種類は指定せずドライドッグフードを1日2回ボウルで供給します。D-クラス職員を最低1日1回SCP-1783-Aの全実体を回収するために手袋を持たせて派遣します。全実体通常のSCP-1783-Aの全実体はサイト38で分析されます;獣医が実体の生理学的疾患の徴候を研究するために職員として雇われ、SCP-1783の起源または性質に対する潜在的な識見の為に実体自身の分析を行います。

更新: 最近の発見(付録1783-3参照)に考慮し、収容処置は以下の通りに修正されます:SCP-1783はSCP-1783の為に特別に設計された2m×2m×2mのステンレス鋼の収容金庫に収容します。この金庫には給餌と排泄物除去の為の丸窓が備え付けられています。修理もしくは代替品の排泄物除去が必要になる場合、金庫はD-クラス職員によって開放、維持管理を行います。SCP-1783が"興奮"状態に入った場合、維持管理は標準的な行動に戻るまで延期されます。職員要件とSCP-1783-Aの監視に関する全規約は適切に残します。

説明: SCP-1783はCanis familiaris、特に淡黄褐色のパグの標本に類似した実体で、高さ約70cmで全てボール紙の切り抜きで出来ています。SCP-1783は完全に生きており、非常に短距離のテレポーテーションに類似した未知の手段によって移動することができます;研究員はSCP-1783の動きの様子をストップモーションのアニメーションに例えます。動きはA)寝そべるまたは座った姿勢から立った姿勢、およびその逆の即座の変化;B)意思に沿った方向への毎秒1-3cmの瞬間移動、時折移動は"走る"状態の間に増加します;C)時々の機嫌によってSCP-1783の"頭部"が後ろと前へと動く小規模の移動に限ります。

SCP-1783は食物を捜す、排泄物の排出、吠える、内部温度を減らすための呼吸等の非特異的なCanis familiarisとほぼ同様の行動を取ります1。SCP-1783は実際には質量が450gを超えていないにもかかわらず、11kgの犬と同じの720cal/日を必要とします。最低限の栄養が与えられなかった場合、不健康な徴候としてSCP-1783-Aの実体が姿を表します。SCP-1783-Aは明らかにインスタントカメラまたはポラロイド写真で製造された物体です。毎日3から5回、SCP-1783は鋭い唸りを発して、後部の胴を低くします;数秒で新しいSCP-1783-Aが現れます。SCP-1783-Aの健康が良好である時、生み出される実体は10-15kgのパグの物と一致する正常な大きさの犬の排泄物を写します。SCP-1783の食事の変化はこれら写真の中で明らかになります。

SCP-1783は投げられた玩具や骨を投げた人間に返す等、通常通りに人間と遊びます2。SCP-1783は一般的な犬と同様の反応を他の犬(好奇心、陽気)や猫(怒り、攻撃)に示します。しかし、全ての非霊長哺乳類に対してSCP-1783は激しい恐怖心を露わにし、唸ってその存在から逃げようとします。この事は嗅覚行動を示さない事以外はSCP-1783の姿と行動は従来の犬と関係していると思われます。

付録1783-1: 1999/11/02、SCP-1783は財団サイト38に対する明らかな襲撃中に財団の興味を惹きました。要注意団体シグマ-5("蛇の手")との関係が認められた4人の個人はサイト38の境界線に侵入し、建物に小さな容器を持って集まって、容器を財団保安部隊に渡すと、シアン化合物を摂取して自殺しました。容器にはSCP-1783とメモがあり、内容は[データ編集済-要LEVEL4クリアランス]。

付録1783-2: 2000/4/10、SCP-1783は異常な動揺した行動を示し、収容室からSCP-1783-A試料を回収する為に派遣されたD-クラスの1人に対して唸り、吠え始めました。SCP-1783の"頭部"は体節に類似した見た目に変化しましたが、白い泡が下顎辺りから現れて強膜の赤みが強くなりました。SCP-1783はD-クラスに向かって突進し、攻撃しました;この行動のメカニズムは不明ですが、D-23893はSCP-1783が引き剥がされた時には複数の重大な咬傷を受けました。SCP-1783は興奮したままで、金属製の犬小屋に収容されました。D-23893の傷は未知のバクテリアに感染していました;噛まれた箇所の周りの肉と深組織は平らになって、ボール紙と区別の付かない未知の物質に変化し始めました。抗生物質治療では感染を停止または遅らせることはできず、その拡散は切断を考慮するにはあまりにも急速でした。D-23893は最終的に完全に彼自身を切り抜いた無生物の二次元のボール紙に変化し、彼をまっすぐに支えるためのボール紙の横材も完備されていました。この行程は約65時間掛かりました。

収容室に入れると、SCP-1783は吠えてD-23893の切り抜きと遊ぼうとしましたが、唸り声を発して逃げました。次の数時間、SCP-1783は耳を澄ますようにD-23893を見つめ、唸ると再び逃げ出しました。その後の蛇の手のメモの部分的な解読でこの行動が予期されていることを示唆していました;2000/4/20、現在の収容処置が適切に制定されました。以降の"興奮"状態はB型抗原への暴露が無くなった数日後、自然に徐々に無くなるのが確認されました。

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