SCP-1802-JP
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アイテム番号: SCP-1802-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1802-JPはアメリカ合衆国のサイト-██に収容されます。食事は必要としませんが、SCP-1802-JPのストレス軽減のためにいくつかの玩具とイヌ用の嗜好品が投入されます。機動部隊デルタ-35(″悪食家")は国内の異食を原因とする死亡事件とSCP-1802-JPの関連性を調査します。

説明: SCP-1802-JPは体長が4mのダックスフント(Dachshund)です。全体的に柔らかい光沢のある茶色の毛に覆われており、ロングヘアードに分類されます。また、SCP-1802-JPは認識災害を有しており、適切な対抗措置なしでは一般的なダックスフントと同様に見えます。SCP-1802-JPは通常、一般的なイヌとほぼ同様に振る舞いますが、付近に人間(以下対象と記述)を発見した場合、活性化状態に入ります。

対象を発見したSCP-1802-JPは尻尾を振りながら対象に接近します。この時、対象はSCP-1802-JPを非常に好ましく認識します。ただし、対象がイヌに対してアレルギーやトラウマを持っている場合はこの限りではなく、対象がSCP-1802-JPから退避する行動をとった場合、SCP-1802-JPの活性化状態は終了します。対象に接近したSCP-1802-JPはじゃれつくなどの行動をとります。内容は飛び付く、甘噛みをするなど一般的なイヌと同様です。

じゃれついてからある程度の時間がたった後、SCP-1802-JPは対象の首に巻き付きます。対象はこの行動をじゃれつきの一環として認知します。首に巻き付いた後、SCP-1802-JPは頭部へと巻き付きを続け、対象の首から上全体を自身の体で覆います。巻き付きが完了してから一定時間後、SCP-1802-JPは対象の顔と完全に同化し、最終的に頭部をダックスフンド(Dachshund)と同様の物に作り替えます。

頭部が作り替えられた対象はイヌ同様の行動をとります。走り回る/周囲にいる非異常性のイヌとコミュニケーションを試みる/食事をとるなどの行動が確認されています。また、この際動物行動学的に見られない咆哮/尾の動きなどが確認されます。財団では、これまでの観察結果から変化以前の対象の意識が残存しているためと結論付けました。

また、多くの行動はイヌ同様の行動は人体の限界を超えるようにして行われるため、対象は脱臼、肉離れ、骨折などの症状を見せます。これに対し対象の行動は弱まりを見せませんが、咆哮の頻度、尾の動きから痛みを感じていると推測されています。

これらの行動を十分にとった後、対象は空腹を満たすため食事を取ろうとします。多くの場合これら変化は屋外で行われるため、対象が食事に選ぶのは野生動物の死骸/廃棄された生ゴミです。食事の直前、対象の身体は大きくこれを拒否する動きを取りますが、最終的には摂食行動をとります。対象の胃は人間のものと相違ないため、対象は最終的に死亡します。

対象の死亡後、対象の頭部と繋がったSCP-1802-JPの胴体が、対象の首の内部から抜け出すようにして出現します。死亡前の検査では対象の首から下の部位には異常性が発見されておらず、どのようにしてSCP-1802-JPの胴体が存在していたかは不明です。完全に抜け出したSCP-1802-JPは空洞になった対象の首の内部に口を入れ、変化以前の対象の頭部を咥えて引き出し、対象を変化前の外見に戻します。結果として、見た目上には対象の死体には異常は存在しません。

SCP-1802-JPはフロリダ州にある██████公園で、数名のホームレスが連続的に異食で死亡した事件が財団の目を引いたために発見されました。現地の警察はこれらを貧困と空腹による異食が原因の死亡事故として処理していました。

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