アイテム番号: SCP-1803-JP
オブジェクトクラス: Safe Neutralized
特別収容プロトコル: SCP-1803-JPは現在サイト-81██内の研究資料室に保管されています。
説明: SCP-1803-JPは一辺が80cmの黒い金属製の立方体です。SCP-1803-JP上部隅にはレバー式の片切スイッチが設置されておりON・OFFの切り替えが可能です。上部中央付近には直径1cm、長さ15cmの銀色の金属製の棒が2本、25cm間隔で設置されています。SCP-1803-JPを構成する金属は非常に高い硬度を有しており、サンプル収集及び成分の解析は現時点で出来ていません。また、内部構造を調査する試みも失敗に終わっています。
上部のスイッチをON側に切り替える事でSCP-1803-JPは稼動し発電を開始、上部の棒状部分より電気を発生させます。SCP-1803-JPは金属棒の間に███Vの交流を発生させ、最大で100kW程度の電力を取り出すことが出来ます。SCP-1803-JPの特筆すべき点は外部からの燃料や動力の供給を一切得ている形跡が無いにも拘らず、スイッチがOFFに切り替えられるまで一定の電力量を発生・維持し続ける点にあります。後述の長期観察計画実行以前の実験において最長365日間の連続稼動が確認され、その間一切の異常は発生しませんでした。
SCP-1803-JPは1986/██/██、██県██市内で自称発明家が居住していた屋敷の解体工事の際に解体を請負っていた業者によって発見されました。家主である男性は1984/██/██に65歳で病死しています。発見当初SCP-1803-JPには永久発電機と書かれた紙が貼られていましたが、屋敷から発見された書類等からはSCP-1803-JPに関する情報を得る事は出来ませんでした。
補遺1: 1987/██/██、当時のSCP-1803-JPの調査担当者である██博士より長期にわたるSCP-1803-JPの稼動・観察計画が提起されました。これはSCP-1803-JPの恒久性を調査するべく数十年に渡りSCP-1803-JPを稼動させ続けたまま研究を行うという内容でした。同時に発生する電力をサイト-81██の補助電力として使用する提案も出されました。これらの提案は承認され、1988/01/01より長期観察計画は開始され現在においても継続中です。2018/01/01にSCP-1803-JPが無力化された事で終了しました。
補遺2: 2018/01/01にSCP-1803-JPは稼動を停止、その後の調査の結果2018/01/05にNeutralizedに指定され研究資料として保管される事になりました。以下にその際の資料を一部添付します。