アイテム番号: SCP-1806-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-1806-JPは現在サイト-81██内の標準的人型オブジェクト収容房に自主的に収容されています。SCP-1806-JPに対して定期的に忠誠度テストを実施してください。SCP-1806-JPが何らかのセキュリティクリアランス2以下の資料を要求した場合、サイト管理者の許可があり、かつSCP-1806-JPが忠誠度テストで基準以上の値を取り続けているならばそれを与えても構いません。
説明: SCP-1806-JPは複数の動植物の臓器や部位1の継ぎ接ぎで構成された人型の生命体です。SCP-1806-JPは20██/09/██、サイト-81██の前で横たわっているところを発見、保護されました。SCP-1806-JPは自身をサイト-81██所属の勅瀬研究員2であると主張しています。複数の精神分析テストやSCP-1806-JPの証言と勅瀬研究員の記録との照会を行った結果、SCP-1806-JPの人格は完全に勅瀬研究員と一致していました。勅瀬研究員が以前より複数のSCiP研究で成果を上げており、SCP-1806-JPが財団へ貢献したいという強い意志を示しているため、現在の特別収容プロトコルが制定されています。SCP-1806-JPの関与によってSCP-███-JP、SCP-███-JPの性質解明が大きく前進しました。現在のSCP-1806-JPの主な研究対象は自身の生命維持機構です。
補遺-1806-JP-1: 20██/11/██、放棄されたとみられる日本生類創研の研究所から実験記録が発見されました。その内容は以下の通りです。
今から記録するのは人間強化用組織パッチの実用化に向けた異種間組織定着術式のテストだ。術式と相性がいいっぽいので前捕まえた財団職員を使う。組織パッチは未完成なのでその辺の動植物を使うことにした。奴さんを実験に従わせるために[データ削除済]を導入した。 - [判別不能]博士
記録001 - 20██/04/██
手法: 右手を切除し、加工済チンパンジー(Pan troglodytes)の右手を移植する。
結果: ちょっと尺骨神経接続が甘かったようだが成功。
記録002 - 20██/04/██
手法: 肝臓を摘出し、加工済イリエワニ(Crocodylus porosus)の肝臓を移植する。
結果: 肝機能正常。奴さんは少々飲みすぎだったみたいだし、タダで健康になれて喜んでくれるといいのだが。
以降同様の記述が続くため、一部を省略しています。実験記録の全文を確認する場合はこちらを参照してください。
記録1██ - 20██/05/██
手法: 左眼を摘出し、加工済バラ(Rosaceae rosa)の花を移植する。
結果: 見えてるっぽいのでセーフ。おっしゃれー。
記録3██ - 20██/05/██
手法: 血液を全て除去し、加工済ヒノキ(Chamaecyparis obtusa)の樹液を輸血する。
結果: 酸素運搬能は通常の血液よりやや劣るが、死ぬほどじゃない。
記録6██ - 20██/06/██
手法: 脳を摘出し、加工済██(█████ ███████)の脳を移植する。
結果: 成功。[罵詈雑言のため編集済]。
付記: ██1体分の脳では不足したので[削除済]体分の██の脳を用いた。
記録███ - 20██/08/██
手法: 心臓を摘出し、加工済ブタ(Sus scrofa domesticus)の心臓を移植する。
結果: 普通に動いてる。 心拍数はブタに準じれば正常値。財団の[罵詈雑言のため編集済]にはお似合いだな。
付記1: これで全組織の置換が完了した。もう要らないからこいつは財団へ返してこよう。
付記2: 今まで除去した組織・臓器で元通りの人間を組み上げてみたが、それに関する実験はまた今度で。疲れたからしばらく休暇を取ることにする。
実験記録内に書かれた施術とSCP-1806-JPの状態は一致しています。また、同施設内で生命維持装置3に接続された人間(以下SCP-1806-JP-1)が発見されました。SCP-1806-JP-1は外見や生体データ、遺伝子情報の全てがMIAに指定される以前の勅瀬研究員と一致しています。現在、SCP-1806-JP-1の休眠状態を解除する実験や、SCP-1806-JPとSCP-1806-JP-1を遭遇させる実験の認可は倫理委員会による審査中です。
20██/12/██: SCP-1806-JP-1の休眠状態を解除する実験が申請されました。 サイト管理者によって申請は却下されました。