SCP-1818
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アイテム番号: SCP-1818

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1818を引き起こすことが判明している条件下で飛行機が離陸しないようにするため、財団と███████社の間では相互関係を維持します。前述の条件に合致する全ての定期便は、SCP-1818の実験目的で予定されている場合を除き、グリニッジ標準時13:40まで遅延されます。実験目的の便には、無所属の民間人が搭乗していてはいけません。

SCP-1818によって生成された全てのSCP-1818-A標本は、サイト156のバイオ研究セクション2Bに収容され、研究されます。SCP-1818-B個体、およびイベントの発生を目撃した可能性のある全ての人物は、可能な限り早い機会に勾留してクラスB記憶処置を施します。詳細については資料1818-Dを参照してください。

説明: SCP-1818は、スコットランドのグラスゴー ‐ ドイツのランゲンハーゲン間で、グリニッジ標準時13:31から13:36の間に離陸した全ての███████民間航空の飛行便で発生する現象を指す呼称です。この時間帯に該当の区間を移動する便は、███████航空によってスケジュール・編成されない限りは異常性質を示しません1。このイベントの影響は、離陸後およそ10-20分で機内に現れ始めることが分かっています。SCP-1818は一般的には次のように進行します。

  • 第一段階: まず、SCP-1818-Aと指定される、メラニズムのOryctolagus cuniculus (アナウサギ)の雌の死骸が、飛行機の手荷物収納スペースの一つで発見されます。死因は通常、鼻孔閉塞による窒息であるかのように思われ、死骸の状態は発見直前に死亡あるいは良好に保存されている事を示しているように見えます。
  • 第二段階: 一人の乗客(SCP-1818-Bと指定)が、泣くまたは悲鳴を上げるといった苦悩の兆候を表します。影響を受けた人物は”モリー”または”ミセス・モリー”という名を繰り返し呼ぶことが判明しています。第二段階全体を通して、SCP-1818-Bは他の乗客が対処しようとしても応答できません。この振舞いが5-10分間持続します。
  • 第三段階: この時点でSCP-1818-Aは、傷害の跡を全く残さずに、独自に生命活動を再開します ‐ これがどのように発生しているのかは不明です。この過程にはSCP-1818-Bによる大声での叫びと興奮した感情表現が伴い、その後SCP-1818-AとSCP-1818-Bはフライトが終了するまで戯れて過ごします。着陸時、対象は奇行を終了し、イベント中の行動について説明することができません。
SCP-1818の発生には有意なバリエーションが生じることが観察されています。幾つかの顕著な例が、以下に順番に記載されています。
例No. 説明
1 SCP-1818-Aは出現せず。代わりに、第一段階の開始が予測されていた時間に、機内に設置されたモニターが死んだウサギの映像を再生し始めた。第二および第三段階では、通常のSCP-1818-A個体と同様に振舞うウサギの記録映像が進行した。
2 SCP-1818-Aの死骸は、標準的な容器でSCP-1818-Bに提供されたコテージパイに肉として使用されていた。第二段階は通常通りに進行。しかし、第三段階においてウサギは調理関連の傷害を再生しているようには見えなかった。機内の乗客は、SCP-1818-Bも含め、これを異常な出来事としては捉えなかった。
3 SCP-1818-Aは完全に実体化せず、代わりに黒いアナウサギの足および胴体の一部が回収された。第三段階の開始時に、これらの付属物は時たま痙攣を起こすのが観察され、これは着陸時に終了した。機内の乗客は矛盾を認識せず、イベント全体を通して死骸が完全な状態であるかのように振舞った。
4 第二段階の開始時、機内でアルビノのウサギの雄が、生きた状態で発見された。これはSCP-1818-Bの敵対行動を引き起こし、SCP-1818-Bは標本を絞め殺した。フライトにおける残りの期間、SCP-1818-Bは尋問に答えず、第三段階は発生しなかった。
5 このイベントの詳細は不明。収容失敗の結果、SCP-1818の条件下で離陸した███████航空の飛行便1機が、█████国██████の田舎に墜落。発見時、墜落現場からは死んだ153羽の雌の黒ウサギが見つかった。機内にいたと記録されている人間乗客の遺体はいずれも発見されず。

注: 以下の文は、例5で述べられている事件後に回収された███████航空のパンフレットにボールペンで書かれていました。

どうゆうふうにやってたのかもうわかんないや

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