アイテム番号: SCP-1818-JP
オブジェクトクラス: Socrat
特別収容プロトコル: SCP-1818-JPが存在する████遊園地跡地は封鎖され、一般人の侵入を防ぐため警備員が2名常駐します。SCP-1818-JPの実験は管理責任者の許可を得たのち行ってください。
説明: SCP-1818-JPは北海道禰守ヶ町の████遊園地跡地内に存在する、一般的に“スペースショット”として知られるアトラクション装置です。SCP-1818-JPは損傷を受けないことが確認されており、構成要素は現在のところ不明です。
SCP-1818-JPの異常な性質として、通常のスペースショットであれば被験者を機体の最上部へと上昇させるのみであることに対し、SCP-1818-JPの場合は最上部へ被験者が到達すると椅子とともに消失することが挙げられます。
消失後の被験者は異空間へ転移していると推測されています。被験者はこの異空間内部で「自身を中心にビッグバンが発生して宇宙が誕生したかのような映像」を見たと主張し、同時に「壮大な音楽1」が流れていることも報告しています。この間、被験者は宇宙空間を高速で漂う感覚を覚えます。
楽曲が終盤になるにつれ被験者は天の川銀河、さらに太陽系、地球へと接近し、楽曲が終わると同時にSCP-1818-JPの最上部に到達します。しかし、被験者がSCP-1818-JPに「着地している」と報告することに対し、外部からは被験者が消失からおよそ18分後にSCP-1818-JPの最上部に再出現するように観測されています。また再出現後の被験者には多くのケースで言語障害や記憶混濁が見られ、意思疎通が困難となります。
████遊園地が廃園となる以前は該当アトラクションに前述の異常性は見られておらず、SCP-1818-JPがどの時点で異常性を獲得したのかは不明です。アトラクション制作会社の内部調査ではSCP-1818-JPを製作した記録がないことが判明し、発見以前の記録との矛盾が生じているため、現在はその点に関し重点的に調査が進められています。
補遺1818-JP.1: 数度に渡る実験において、異空間内部の音声映像を取得する試みが行われましたが、全て黒い背景で画面中央に「ご来園誠にありがとうございます。当アトラクションにつきましては撮影をご遠慮願っています。」と表示された無音声の映像に改変されたため、異空間内部の直接的な記録は実質不可能と結論付けられました。
補遺1818-JP.2: 第██回目の実験において、再出現後の被験者がヒト科 (Hominidae) の特徴を多く持つ実体に変化していることが確認されました2。出現した実体は現在SCP-1818-JP-Aに指定され、サイト-991█████の標準生物収容室に収容されています。また、SCP-1818-JP-Aは夕外語派の言語に類似した特徴を持つ未知の言語を用いており、この言語の解読作業が進められています。