SCP-1863-JP
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アイテム番号: SCP-1863-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1863-JPまたはページの視認が曝露のトリガーと思われます。背景調査が完了するまでサイト-81██の不透明タイプの一次受入カプセルへ封入し、職員が目視するのを防いでください。また、SCP-1863-JPを目撃した民間人がいないか継続して調査を行い、必要に応じてクラスA記録処理を施してください。1

SCP-1863-JPは、サイト-81██の中危険度物品収容ロッカーへ保管します。実験希望者は事前に計画書を担当職員に提出し、許可を得る必要があります。持ち出しの際は規定通り対ミーム汚染ケースを用いて、曝露を防いでください。20██/██/██以降、SCP-1863-JPのあらゆる手段での複製は禁止されています。

説明: SCP-1863-JPは臙脂色のハードカバーによって装幀された全528ページからなるA5判の本で、金文字で「さ別による幸福論」という表題が書かれています。SCP-1863-JPのいずれかのページまたは内容を書き写した紙面を目視した人間は、「姓名に日本語のさ行に相当する発音が含まれていない人間に対する差別(以下、この差別意識を"さ別"と呼称)が社会的に存在している」と強く信じるようになります(以下、この状況になった人間をSCP-1863-JP-1と呼称)。調査の結果、この差別意識はSCP-1863-JPによるミーム汚染から生じていると判明しています。"さ別"による影響はクラスA記憶処理により除去できますが、自然に減衰する事はありません。

姓名のいずれかにさ行に相当する発音が含まれているSCP-1863-JP-1は、SCP-1863-JPの内容を強烈に肯定し、実行すると共に同じく姓名にさ行が含まれる者へ広めようとします。姓名に該当する発音が含まれていないSCP-1863-JP-1は怒りや抵抗感を覚えますが、さ行の発音の有無を基準とした差別の存在自体には確信を持ちます。そして差別意識に対する抗議活動を開始し、同じ姓名にさ行に相当する発音が含まれていない者との連帯を試みます。SCP-1863-JP-1は相手の本名を知らない場合でも、さ行に相当する発音が含まれているかどうかのみを未知の手段で知覚します。

具体的な差別行為や抗議活動の内容は、人類史に見られる非異常性の差別と同様のものです。特筆すべき点として、姓名のいずれかにさ行に相当する発音が含まれているSCP-1863-JP-1は、暴露前にそうした非異常性の差別にどれだけ否定的であっても、SCP-1863-JPの内容だけは強く支持します。

SCP-1863-JPは、サイト-81██の門前で死亡していた████氏2が所持していました。現場の状況から、████氏の死は非異常性の手段を用いた自殺によるものと断定されています。

以下はSCP-1863-JPと共に発見された、████氏の遺書です。




全ての複製の溶解処理が完了しました。オブジェクトの性質は未だ全容が解明されておらず、再実験が必要です。

再実験開始

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