SCP-1874
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アイテム番号: SCP-18741

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1874はサイト58の農学研究部にあるパドックに、実験農場内にいる7頭以上の羊の群れの1匹として収容します。群れの仲間との区別を容易にするため、SCP-1874には常に羊用のジャケットを着せてください。羊用ジャケットは必要に応じてすぐに交換します。当該品種の高い社会性のため、1日以上他の羊から引き離された場合、SCP-1874は極度のストレスによる生理学的影響に苦しむ事になります。群れの羊が殺される出来事があった場合は、その時間枠内で他の羊と置換されます。SCP-1874およびその群れとの相互作用は、獣医による治療も含め、完全な保護具(手袋、長袖、ゴーグル、ブーツ)を着けて行わなければなりません。SCP-1874とその群れは、水場と採餌に適した植生への標準的な接近が可能です。

説明: SCP-1874は雌のヒツジ(Ovis aries)であり、品種はブラックウェルシュマウンテンです。SCP-1874が羊以外の生きた哺乳動物の皮膚に接触した場合、SCP-1874は自爆します。この爆発力はまだ適切に測定されてはいません。しかしながら、解放空間において、爆発はSCP-1874から6mの範囲内にいる全ての生物を殺すのに十分な威力です。SCP-1874は自身の爆発性に耐性を持たず、生物学的な断片に分割されます。しかし約5分後、肉と器官は互いに向かって移動し、SCP-1874を爆発直前の姿へと再構築します。再構築と蘇生のプロセスには1分かかります。SCP-1874は爆発によって負傷した様子・心理的な影響を受けた様子を見せません。

SCP-1874の繁殖実験は成功していません。特に、雄の羊はSCP-1874と番いになることには非常に消極的だと証明されており、人工授精の試みがなされています。しかしながら、SCP-1874が異常性を共有する仔羊を孕むことが可能である場合、それはSCP-1874の解剖実験の機会を提供する事になると思われます。

回収ログ: SCP-1874は20██/██/██に、███████にある████████ふれあい動物園の、観光客██名と従業員█名が死亡したテロ攻撃と思しき破壊の跡地で発見されました。パドック内の他の全ての羊も同様に爆風によって死亡していましたが、SCP-1874は爆心地で草を食んでいました。記憶処理が生存者と目撃者に施され、SCP-1874は捕獲されました。

補遺1874-1: SCP-1874の羊毛の表面からサンプルを収集した後、顕微鏡検査によって、これは羊が自然生成するラノリン油ではなく、異常な形質のトリニトロトルエン(本文書ではSCP-1874-1と記述)を染みださせている事が判明しました。反応を詳しく検討した後、█████研究員はこの異常物質がSCP-1874の再構成と蘇生を引き起こしている事を発見しました。更なる実験が、生きた哺乳類の皮膚と接触した際にSCP-1874-1の点火を引き起こしているのは何かを判定するために必要とされています。

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