SCP-1875-JP
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アイテム番号: SCP-1875-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-1875-JPは非常に大規模かつ広範囲に潜伏しているため、全SCP-1875-JP-1個体の秘密裏に財団施設等への収容はほぼ不可能であると考えられています。そのため、現在財団ではSCP-1875-JPとの友好関係を維持する事により収容を図っています。

説明: SCP-1875-JPは、異常な実体(以下SCP-1875-JP-1)により構成された組織です。SCP-1875-JPの体制はSCP-1875-JP-1による緩やかな連合体となっており、特にそれ自体には構成員以外の異常性は見られません。SCP-1875-JPは2016年現在では日本列島全域、ユーラシア大陸の一部、およびフィリピンなど南太平洋の島々を勢力圏としています。これは第二次世界大戦中の日本の最大勢力圏と一致しています。

SCP-1875-JP-1は、多種多様な外見を持つ異常な実体です。SCP-1875-JP-1は人間とほぼ同程度の知能や感情を持つ生物であり、その大多数は日本の伝承に登場する、いわゆる「妖怪」に酷似した外見をしています。また、SCP-1875-JP-1の中には通常は生存できないような外見や非生物のような外見を持つ個体も存在しますが、問題なく生存しています。このため、当初財団はSCP-1875-JP-1個体をそれぞれ別のSCPオブジェクトとして記録していましたが、基本的な性質が似通っている点、SCP-1875-JP-1で組織を構成している点、蒐集院はSCP-1875-JP全体をひとつのオブジェクトとして扱っていた点、[編集済]という点からSCP-1875-JP-1として記録を統合し、SCP-1875-JP-1個体らにより構成された組織自体をSCP-1875-JPとして登録する事に決定しました。

SCP-1875-JPないしその原型となる組織は少なくとも平安時代には存在していた事が確認されています。また、当時の朝廷、特に[編集済]1はSCP-1875-JPないしその原型となる組織との関わりが深かった事や、SCP-1875-JPを離反したSCP-1875-JP-1の討伐にも当たっていた事も確認されています。このような経緯から、SCP-1875-JPは蒐集院との関わりが古来より深く、おおまかには協力関係にあり、共同作戦を展開する事もあった事などが確認されています。

現時点においてはSCP-1875-JPにはいくつかの派閥が確認されています。

番号 名称 備考
SCP-1875-JP-A 主流派 SCP-1875-JPにおける最大の派閥。基本的に人類社会には不干渉であるが、財団との関係は良好。
SCP-1875-JP-B 親人類派 SCP-1875-JPにおいては2番目に大きな派閥。人類社会には主流派よりも積極的に関与しようとする傾向がある。財団との関係は非常に良好。かつて蒐集院との共同作戦を行った回数も最も多い。
SCP-1875-JP-C 愛国派 SCP-1875-JPのみならず日本国という国家そのものに対する強い忠誠心や愛国心を持つきらいのある派閥。その性質上親人類派と重なる点もある。インシデント記録19██-JWS-P10など戦時中の超常現象███件に関与している事が確認されている。
SCP-1875-JP-D 不干渉派 人類社会には一切干渉しない。財団への干渉はこれまでも確認されておらず、また蒐集院の記録にも無い。主流派らを通して存在が確認されている。
(SCP-1875-JP-E) (反観測派) 現存せず、他の派閥からの伝聞でのみ過去存在した事が確認された。科学技術等の発展により自分たちが観測される事を過度に嫌っており、17██年代から18██年代の間に全構成員が幻島同盟などに亡命し、組織としては消滅したとの事。
SCP-1875-JP-X 反人類派 SCP-1875-JPの見解ではSCP-1875-JPではない「破門された」SCP-1875-JP-1の組織としているが、構成員がSCP-1875-JP-1のため便宜上記載。人類社会に敵対的であり、██人が死傷したインシデント記録20██-KTV-F86等への関与が確認されている。

 
 
 

 
 
 

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