SCP-188
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SCP-188の作用の一例

アイテム番号: SCP-188

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル:
SCP-188は財団の資産に直接的な脅威をもたらすものではないので、保管部J6-455にて収容してください。きちんとあるかは隔週のサイト資産調査の間に確認してください。この調査の間に、SCP-188の作用を受けた周囲の環境を元に戻すようにしてください。

説明: SCP-188はイリジウム塊であり、その物体周辺の有限範囲に働く、とある作用を宿しています。その局地的作用を除けばSCP-188は化学的にも物理的にも特別なところのないイリジウムの標本です。SCP-188の質量は181.43gで、現在は円筒形に鋳造されており、半径は1cmで長さは2.56cmです。現在のSCP-188の円筒状の形はその元来のものではありませんが、実験作業と保管に便利なものとなっています。

SCP-188の局地的作用は周囲の環境に変化を引き起こします。この変化は離散的操作の形を取るもので、物体表面をひっかいたり、埃のような環境中に存在する素材を集めて成形したりといったことをします。これら変化は経時的に出現し効果範囲全体へと広がります。更に、この作用はあらゆるスケールにわたるもので、他に例を見ないほど小さく複雑な構造も含まれます。財団が収容した当初は、SCP-188は一貫してフラクタルモチーフを引き起こしていました。収容以来、段々と螺旋や流体をモチーフに含める方向に動いています。生物学的形態が出現するのは稀なことですが一貫した主題ではあります。

周辺環境を操作したら、SCP-188の局所的作用はその効果範囲を外へと広げます。テストの示したところによれば、この範囲は4000m2の地域を囲む広さまでしか外に広がりません。

SCP-188の作用を無効化しようとして、ファラデーケージの中に置く、放射線収容装置の中に置く、粉を振る、SCP-188を鎔かすなどといったことが為されました。これらの試みのどれもその局所的作用を如何様にも減じることはありませんでした。現在、SCP-188を気化し、少しずつの気体に分けて再濃縮してはどうかという案について調査をしています。

SCP-188が財団の前身団体の注目下に入ったのは192█/██/██のことで、インディアナ地方の█████ ████████の地所においてでした。徹底的に捜索した結果、半ば地面に埋まった釘の形をとったこの物体が発見されましたが、そのときは辺りの小麦を編んだり茎を平らにしたりして成形し直している最中であるようでした。獲得時点ではまだなにもはっきりした紋様は出現していませんでしたが、効果範囲は何メートルにも広がっていました。記録は不完全であるものの、この物体の作用を収拾しようという尽力はどれも失敗に終わったことが知られています。コンクリートや鉛といったバルク材に埋め込んでも、作用が働く範囲の初期サイズは減じませんでした。その後、物体が収容被覆を切り分けたところでその試みは終わりました。財団はもっと深遠な提案が出されたという証拠を握っています、例えばダイアモンドに箱詰めにしてしまうなどといったような。それら技術的に高度で資源集約的な提案が実行に移されたという証拠は存在しません。

この親組織が財団へと合流したとき、この物品と既存の記録は継承されSCP-188への分類下に置かれました。『ミステリーサークル』の大流行があったとき、ミステリーサークル製作者とSCP-188の作用の間になにか繋がりがあるのかを判断しようと力が注がれました。調査結果からは表層的な繋がり以上のものは示されず、この類似は偶然の一致であるというのがO5たちの意見です。

SCP-188が周囲の環境に対して持つ作用についてなにか統計的一貫性を探るなり説明をつけるなりしようという提案があり、受領され評価中です。現時点では、SCP-188が収容にもたらすだろう固有の危険はありませんので、過激な手段を必要とする、あるいは他のSCPと接触させるような提案を出すことは推奨されません。

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