アイテム番号: SCP-1885-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-1885-JPが作用した住宅は、発見され次第財団によって買収されます。買収に成功した住宅は財団エージェントにより巡視され、適切に保全された状態が維持されます。
説明: SCP-1885-JPは一般住宅に対して作用する異常な再生現象です。SCP-1885-JPは以下の条件全てに該当する住宅でのみ発生します。
- 築30年以上の一軒家である。
- その住宅の所有者が在住している家族の世帯主である。
- 同一の世帯が連続して20年以上在住している。
- その世帯に子供が存在し、その子供が15年以上その住宅を生活の拠点としていた。また、その子供が社会的に自立している。
- その家屋が老朽化によって修繕を必要としている。
SCP-1885-JPが発生した場合、その住宅は外見的特徴を維持したまま建材が新品の状態に再生します。結果的にSCP-1885-JPの発生条件にあった老朽化が改善されます。また、SCP-1885-JPは世帯主が住宅の建て替えを検討している際に発生する傾向にあることが財団の調査によって判明しています。ただし、この傾向に該当しない実例も一定数存在しており、因果関係について調査が進められています。
財団に所属する旧蒐集院系職員数名により、SCP-1885-JPの発生には霊素的非実体の関与が指摘されています。旧蒐集院系職員は霊素的非実体の活動痕跡を発見していますが、SCP-1885-JPの発生を事前に予期することが困難であるため直接観測に成功した例は存在しません。
補遺: 財団が収容に成功している実例である住宅(旧松村邸と呼称)について、関連性が高いと評価される物品群の入手に成功しました。この物品は旧松村邸の近隣に存在する廃材置き場より発見され、旧松村邸における老朽化した建材であると鑑定されました。この廃材は激しく湾曲/裂断/破損しており、何らかの外的要因で破壊されたものであると評価されています。このような物品が発見された例はこれまで存在しておらず、財団は因果関係の調査を進めています。