アイテム番号: SCP-1895-JP
オブジェクトクラス: Keter Euclid
特別収容プロトコル: 現在SCP-1895-JPはサイト-81██の人型オブジェクト収容房に収容されます。娯楽品などは審査を通過したもののみが提供されます。再教育プログラムにより、SCP-1895-JPには国家義務レベルの教育が施されます。プログラム満了の後、外宇宙に関連するオブジェクトの研究への関与が許可されます。
SCP-1895-JP-A、-B、-Cは同サイトの同一のロッカールームに収容されます。SCP-1895-JP-Cについて、出力装置に接続する行為は禁止されています。なお、これらの研究時にSCP-1895-JPを喚問することは、サイト管理者の了解を得た場合のみ可能となります。
SCP-1895-JP-Pへの無人探査機調査は続行されます。財団外部には未発見状態であるため、情報の秘匿を徹底してください。
説明: SCP-1895-JPは地球外生命体と考えられる人型実体です。全身が体毛に覆われた外見をしており、知能は平均的な10歳の人間と同等であると計測されています。体表には解読不能な文字と思われる記号の列が刻まれおり、これはSCP-1895-JP自身も意味を理解していません。
SCP-1895-JPは他の外宇宙に由来を持つ人型オブジェクトと比較した際、特異となる点が存在しています。
(1) 所有物
SCP-1895-JPは先進的技術により開発されたであろう物品を何点か所有しています。これらの他に、SCP-1895-JPは伸縮性のあるジャンプスーツに似た衣服を着用していますが特異性は存在していません。
番号 | 概要 |
---|---|
SCP-1895-JP-A | 円盤型の大型浮遊機体。瞬間移動が可能であり、SCP-1895-JPの移動手段と生活スペースを兼用する。後述するSCP-1895-JPの瞬間移動能力も、この機体の内部の装置に起因していると考えられる。 |
SCP-1895-JP-B | 三角錐型の浮遊機体とその操作器具。機体は三角面にカメラレンズに似た50cm程度の円型レンズが取り付けられており、地球上で活動するSCP-1895-JPの周囲に常時浮遊している。操作器具はSCP-1895-JPの身体に装着されている。 |
SCP-1895-JP-C | インタビューにより所持が発覚。外観はUSBメモリーに酷似。SCP-1895-JPは「映画の"編集"に必要であり、自身の活動に必須なものである」と発言している。 |
(2) 活動サイクル
SCP-1895-JPは以下のサイクルに基づいて活動します。
現在SCP-1895-JPはこのサイクルに従っていません。記述は参考資料として残されます。
1. 地球周辺の宇宙空間に出現。SCP-1895-JPはSCP-1895-JP-Aに搭乗した状態である。
2. 16時間以内に1度、1の状態で地球上の不特定な地点に出現。
3. 滞空しているSCP-1895-JP-AよりSCP-1895-JPが降下。
4. 6~10時間後、SCP-1895-JP-Aへ帰還。
5. SCP-1895-JPの搭乗しているSCP-1895-JP-Aが地球上から瞬間的に宇宙空間へ移動。1に戻る。
この活動サイクルを妨害された場合、地球上で活動中のSCP-1895-JPはSCP-1895-JP-Aへと転移し、活動サイクルは1に戻ります。
(3) 地球上での活動目的
SCP-1895-JPは地球上での活動目的として「SCP-1895-JP-Bを用いての''娯楽映画''の撮影」を挙げています。しかし、SCP-1895-JPは風景を単調に録画するのみであるため、一部研究員はSCP-1895-JPに他の目的が存在している可能性やコミュニケーションに齟齬が生じている可能性を指摘しています。
補遺1: 収容スペシャリストにより、以下のプロトコルが提唱されました。このプロトコルは財団とSCP-1895-JPの相互承認の後、1989/██/██より開始されています。
プロトコル''ロケーション・ハンティング''
- 中枢情報室は、一定時間の封鎖が可能であり、周囲に集落の存在しないエリアを選出してください。
- 選出されたエリアの情報はSCP-1895-JPに提供され、交渉によりSCP-1895-JPの出現地点を確定させます。
- SCP-1895-JP出現後は機動部隊は-36(''ロケーション・ハンター'')により認識阻害装置の起動が行われます。
- 民間人がSCP-1895-JPを発見した場合、該当人物に記憶処理を行います。
2007/██/██追記: プロトコルは以下の事案の発生により撤回されました。
事案記録1895-JP
2007/██/██、プロトコル''ロケーション・ハンティング''実行中の機動部隊は-36(''ロケーション・ハンター'')がGoI構成員に襲撃され、発生した戦闘により機動部隊█名とGoI構成員██名が死亡しました。この件以降、SCP-1895-JPはプロトコル''ロケーション・ハンティング''を破棄し、紛争地帯や治安が劣悪な地域への出現が多くなりました。SCP-1895-JPは戦闘の様子を観察していたと考えられます。
補遺2: 20██/██/██、SCP-1895-JPがSCP-1895-JP-Aに搭乗した状態でサイト-81██に出現し、そのままSCP-1895-JPと各物品は一時収容されました。インタビューの後、SCP-1895-JPは正規的に収容されました。これによりSCP-1895-JPの完全収容が達成され、オブジェクトクラスはEuclidに再指定されました。
現在のSCP-1895-JPとそれに関連する事象についての研究情報は、当オブジェクトの研究員にのみ開示されます。