SCP-1897-JP
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アイテム番号: SCP-1897-JP

オブジェクトクラス: Safe Euclid

AASロゴ

SCP-1897-JPにおいて確認できるロゴマーク

特別収容プロトコル: 財団WebクローラーによってSCP-1897-JP関連の内容が確認された場合、該当するページやSNSの書き込みは直ちに削除されます。同時に、近隣のエージェントに回収指示を出します。命令を受けたエージェントは速やかに回収してください。回収されたSCP-1897-JPはサイト-8122へと移送後、低脅威度オブジェクト収容ロッカー内に収容されます。

説明: SCP-1897-JPは日本全国で不定期に出現するポスターです。宇宙服を着用した男性1の写真が印刷されており、その男性が語るように配置された吹き出しには「未知の可能性を切り開きませんか?宇宙飛行士募集中!」といった文章が記載されています。また、右下には"株式会社 Atsumi AeroSpace"の文字とそのロゴマークが掲載されていますが、住所、電話番号は記載されていません。

SCP-1897-JPを15秒以上視認した人物(以下、”対象者”と呼称)は後述するSCP-1897-JP-1に指定されている空間に転移します。SCP-1897-JPを写した写真、画像では異常性は発現しません。SCP-1897-JP-1は愛知県田原市[編集済]に存在する施設2であり、20██年まで自動車工場として稼働していました。転位後、対象者は作業着を着用した人物(以下、”SCP-1897-JP-1-a”と呼称)に確保されます。この際、SCP-1897-JP-1-aによって音声通信機、カメラが破壊されるためSCP-1897-JP-1の詳細な情報は判明していません。補遺1を参照してください。

SCP-1897-JPは「宇宙飛行士選抜試験を受けた人物が複数名行方不明になっている」との通報が財団の注意を引き、発見されました。当初は選抜試験実施会場のみにSCP-1897-JPが貼り出されていると考えられていましたが、日本国内での行方不明者捜索の際にSCP-1897-JPが確認されたことからオブジェクトクラスの引き上げが決定しました。以下はこれまでにSCP-1897-JPが確認された場所(一部)です。完全版リストはこちらを参照してください。

  • 神奈川県相模原市 JAXA相模原キャンパス
  • 茨城県つくば市 JAXA筑波宇宙センター
  • 岐阜県各務原市 ██中学校
  • 愛知県飛島村 ██重工業工場
  • 鹿児島県肝付町 ██公園
  • 秋田県能代市 能代市役所
  • 北海道大樹町 大樹町役場
  • 岩手県大船渡市 ██駅

補遺1: 20██/█/█、機動部隊え-1(”CubeSat”)によるSCP-1897-JP-1への調査が実施され、以下の物品が回収されました。

回収された物品 備考
太陽電池パネル 48点 サイズは28cm×28cm。
立方体のチタン合金製フレーム 28点 一辺の長さは30cm。
電子部品 237点 全て民生品。
PEEK樹脂3製の球形カプセル 11点 直径は25cm。
ヒトの脳 9点 未知の液体が入った容器に収められていた。

また一人のSCP-1897-JP-1-aを確保し、インタビューが実施されました。

インタビュアー: 機動部隊長 深津

付記: インタビュー内では”深津”、”SCP-1897-JP-1-a”と記述。また、インタビュー実施前に”SCP-1897-JP-1-a”が抵抗の素振りを見せた為、軽い鎮静薬が投与されている。

<録音開始>

深津: 私たちがあそこで見た数々の物品、あれは何だ。

SCP-1897-JP-1-a: [7秒間の沈黙]

深津: 話さないというならいろんな手段で無理矢理話させることだって—

SCP-1897-JP-1-a: [遮って]わかった、話しますよ。

深津: よろしい。

SCP-1897-JP-1-a: 私たちはあそこで小型の人工衛星を作っていました。

深津: ヒトの脳を使ってか?

SCP-1897-JP-1-a: ええ。

深津: 何故それを使おうと思った?

SCP-1897-JP-1-a: 私も詳しいことは知らないのですが、社長の友達がきっかけだったと聞きました。彼は宇宙飛行士になるべく、必死に勉強していたそうです。ですが不運なことに事故によって下半身不随になって諦めざるを得ない事態になりました。彼自身はもちろん、彼の姿を間近で見ていた社長もショックを受けました。そこで彼は人工衛星のコンピュータの代わりに脳みそを搭載しようと考えたんです。そうすれば身体こそはいけないものの意識は宇宙にいけるだろう、と。今は試験段階ですが。

深津: 飛んだ奇抜なアイデアだな。

SCP-1897-JP-1-a: まあ確かにそうですね。技術者を集めるのも相当苦労したそうです。

深津: 技術者はどこから招集したんだ?

SCP-1897-JP-1-a: 僕自身あまりよく知らない企業なんですけど、変わった技術を扱っているそうですよ。確か日本しょうなんとかってところから。ちなみに私は大学生の時にスカウトされてこの会社に入りました。

深津: そうか。ところで成功事例はあるのか?

SCP-1897-JP-1-a: それが、思うように行かなくて。僕が入社する前に1回だけ成功したとかって話は噂程度に。

深津: わかった。さて、もう一つ聞きたいことがある。あのポスターの件なんだが。何か知っていることがあるなら話せ。

SCP-1897-JP-1-a: え? ポスター?

深津: とぼけるな。ポスターを見た奴がここに飛んできているんだよ。

SCP-1897-JP-1-a: す、すみません。本当に知らないんです。何のことですか一体?

深津: おい。[別の隊員に指示する]

SCP-1897-JP-1-a: え、何、何です。[脳波診断機が取り付けられる]

[20秒間の沈黙]

[電子音]

深津: どうやら嘘は言ってないようだな。[ため息]あの脳みそ、何だと伝えられてきたんだ?

SCP-1897-JP-1-a: く、クビにした従業員のものだと。

<録音終了>

終了報告書: インタビュー後、社長の捜査を実施しましたが発見には至りませんでした。SCP-1897-JPの製造に関しては社内でも極秘裏に行われている可能性があります。引き続き"株式会社 Atsumi AeroSpace"に関する調査を続行することを提唱いたします。 - 機動部隊隊長 深津

補遺2: インタビューの結果を受け、現在AO-████に指定されている以下のオブジェクトとの関連を調査しています。

説明: 「助けて」、「苦しい」、「お母さんに会いたい」と電波信号で発する人工衛星。
発見日: 20██/█/█
現状: 高度600kmを周回中。
追記: 定期的な通信を行った結果、好意的な返信が増加。

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