SCP-1918
評価: +9+x

アイテム番号: SCP-1918

オブジェクトクラス: Euclid

Image No #: 1918-A
the-artifact.jpg
D-2934と交流する実体
10/08/31撮影

特別収容プロトコル: SCP-1918-2への入口は██/03/05をもって施錠され、定常映像監視でモニターされています。3箇所の入口を内包している下水施設は財団職員により隔離され、入口自体は封印されました。以前に施設で雇用されていた労働者は記憶処理され、財団職員で置き換えられました。他全ての入口はセメントで恒久的に封印されました。

SCP-1918-2は地震探査画像を介して監視できますが、財団の活動激化防止プロトコルに則って、直接的な探査は行われません。

説明: SCP-1918は、SCP-1918-2の中に存在する組成不明の物体です。見た目にはプラスチックの塊に金属の棒を取り付けたような姿で、普段は1918-2の廊下の間を移動しているのが見つかります。SCP-1918は自らの意思で移動しますが、如何なる時も地面から離れる様子はありません。SCP-1918は移動する方へ傾いて時速5kmの等速で移動します。SCP-1918は通過する床表面に適度な力を掛けて、かすかに軌跡を残します。SCP-1918は時折これらの引っ掻き傷を利用して意思疎通します。

SCP-1918-2は、SCP-1918を収容しているエリアの呼称で、メイン州█████の地下12mの空洞に位置します。SCP-1912-2は外見上、同じ地域にある変電所に類似します。SCP-1918-2の内部には18ヶ所の同一の部屋、ないし9個の複合部屋があります。各部屋は外の床に残された雑な引っ掻き傷で、「1」の部屋と「2」の部屋に区別されています。SCP-1918-2は左右対称で、0.50m幅の廊下がそれぞれの複合部屋を環状に取り巻いています。この構造の唯一の例外は、それぞれの部屋の横にある入口の位置で、これは施設が活性化している間ランダムに変化します。SCP-1918-2の内部を再現した画像はImage No #: 1918-Bの通りです。

SCP-1918-2へのアクセスは非ユークリッド的であり、入口は互いに数キロメートル離れている傾向があります。現時点で9ヶ所の入口が知られており、うち5ヶ所が下水溝の格子、3ヶ所が下水処理施設の作業用マンホール、1ヶ所がトイレです。施設から脱出できるとは考えられていませんが、実験記録1918.14の映像はその可能性を示唆しています。

施設の廊下には全く明かりがなく、生成された光は未知の仕組みで吸収されます。このため、探索は施設の内装の記憶と接触によって行わなければなりません。SCP-1918-2内部での音は、イベントの進行中は異常に振舞います。聞き取れる反響音は、音(これ自体は聞こえない)が実際に生成された5秒後に聞こえます。

SCP-1918-2にある部屋の床には、かつて施設内に閉じ込められた人々の体液に由来すると思われる残渣が付着しています。

Image No #: 1918-B
1918-2.png
施設1918-2のレイアウトの再現イラスト。
11/06/08作成

SCP-1918-2からSCP-1918を取り除く試みは概ね失敗しており、現時点でSCP-1918とSCP-1918-2が同時に発生したのか、それとも別々の存在なのかは分かっていません。


中央の部屋に人もしくはイヌ科の対象が入ると、2つのことのうち1つが起こります。どちらの場合も部屋には明かりが付き、SCP-1918-2は「活性化」します。そしてSCP-1918が対象の居る部屋に入ると一定の速度を保ったまま床を横切り、跡で「丸罰ゲエム」(Tik Tak Tow)ないし「記臆ゲエム」(Memoree)と読めるメッセージを残し、メッセージを記述するなり立ち去ります。これより前に対象が部屋を出ようとすると、部屋は休止状態に戻り、対象とその所持品はすべて、ただちに消滅します。

  1. "丸罰ゲエム:(Tik Tak Tow)" | 物体は各「1」の部屋に移動し、「○×ゲーム」の要領で、もし床に既に「○」の印がなければ「×」の印を残します。どのようにして対象が印を付けることを成し遂げるかは示されていません。そうするための手段は提供されません。
  2. "記臆ゲエム:(Memoree)" | 部屋を出ようとすると、おそらくSCP-1918に由来する無遠慮な力によって対象は気絶させられます。対象は施設内のランダムな区画で意識を取り戻します。中央の部屋と同一の「1」の部屋を見つければ成功です(このイベントの間、各部屋はわずかに異なって見えます)。対象は施設内の廊下全体を通じてSCP-1918に追いかけられ、それによってこのイベントには時間制限が存在するようです。正しい部屋に「○」印を付ければ対象は「勝ち」ます。
Image No #: 1918-C
maze.jpg
SCP-1918-2内部の廊下のコンピュータ生成された再現画像。
09/01/03作成

「2」の部屋に入るとSCP-1918-2は休止状態に入り、参加している対象は死亡すると推定されます。

対象が成功すると、SCP-1918は対象が現在居る部屋に現れます。そしてSCP-1918は床に"ニューゲーム"と記し、新しいイベントで過程が繰り返されます。対象が失敗するとSCP-1918-2は単純に休止状態に戻り、先のイベントに参加していた対象は消滅します。

歴史: メイン州の小さな町(人口226人)である█████で4人のインフラ関連労働者が消滅した後、SCP-1918-2は財団の注意を引くところとなりました。現地の保安事務所には地下の「金属質の引っ掻き音」についての大量の報告が記録されており、下水の鉄格子付近でもっともよく聞かれていました。

補遺A: 10/08/31に行われた実験の映像。

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