
SCP-1919-JP個体。
アイテム番号: SCP-1919-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-1919-JPの群生範囲である半径650m圏内では、ターミネーター遺伝子を導入したゴジアオイ種を用いて長期に渡るSCP-1919-JPの無力化処置が施されます。サンプルとして回収した300gのSCP-1919-JP-1は、サイト-8126にて冷凍保存された状態で収容されます。
SCP-1919-JPの影響によるインシデントを防ぐため、日本国内でゴジアオイが大量発生しているという情報があった地域はカバーストーリー「大腸菌による感染症」に基いて即座に封鎖、SCP-1919-JPの発見と無力化が行われ、財団フロント企業・医療機関によってSCP-1919-JPの影響を受けた人物をカバーストーリーに基いて治療するという広告を流布します。これによって回収された当該人物には適宜人工透析治療を施し、任意によるインタビューが行われます。当該人物とその関連する人物にはクラスA記憶処理の適用後、カバーストーリー「腎不全」「糖尿病」を適用してください。
SCP-1919-JPを用いた実験はレベル3/1919クリアランスを取得している職員、及びその職員による許可が必要であり、実験の際は完全密閉状態の実験チェンバー内で執り行われます。
説明: SCP-1919-JPは、異常特性を有したゴジアオイ(Cistus)と思われる植物です。一般的なゴジアオイとは違い、湿地地帯であっても群生する、SCP-1919-JPは20日~25日の間開花し続けるなどといった違いが見受けられます。SCP-1919-JPが開花している間は毎秒2~10mgの量のSCP-1919-JP-1を継続的に飛ばし続けます。
SCP-1919-JPの異常性は、SCP-1919-JPの花粉(この花粉をSCP-1919-JP-1と指定)を体内に取り入れた人物(この人物を"対象"と指定)の鼻腔等の粘膜上で発生するアレルギー反応による免疫作用によって発揮されます。アレルギー反応後、概ね10時間~20時間の時間経過後に反応によって分解されたSCP-1919-JP-1の粒子(SCP-1919-JP-1-Aと指定)は粘膜から血液中に吸収され、脳下垂体へ到達します。脳下垂体へ到達したSCP-1919-JP-1-Aは同器官に残留し、プレプロプレッソフィジン1の分泌を阻害します。結果として、腎臓での水分の再吸収が行われなくなるため、尿崩症を引き起こします2。
また、SCP-1919-JP-1-Aは排出される尿に含まれる尿素と結合することによって強酸を生成します。そのため尿が排出される際に泌尿器系・生殖器系の組織を溶解するなどして著しく破壊し、下腹部から外性器にかけてしばしば外部へと貫通する10~30個程の穴が発生するに至ります。これらのため、尿の排出時に対象は強烈な苦痛を伴います。
SCP-1919-JPの影響の回避策として対象に対して人工透析治療を施すことにが有効となっており、対象の収容にはこの方法が用いられています。
回収記録1919-JP: 19██/██/██、SCP-1919-JPは[編集済]県の山内に存在する████村で「村民全員が股間から血を流して倒れている」という通報が多数寄せられたことをきっかけとして発見されました。この情報取得後に財団フィールドエージェントによる現場調査が行われた結果、日本では自然に群生することのないゴジアオイが████村内に多く群生していたことから異常オブジェクトである可能性を考慮しサンプルが回収されました。
████村は回収後の報告により、14~82歳までの村民32名全員が死亡あるいは重症となっていることが判明しています。その為、████村は修繕不可能な被害を受けたものと判断し、カバーストーリー「大腸菌による感染症」に基づいて封鎖され、現在一般人の立ち入りを制限しています。特別収容プロトコルの確立後、同カバーストーリーはSCP-1919-JPが新たな地域で発見された場合にも同様に適用されています。