
小惑星付近で撮影された小惑星███ ███████の写真。選択されているのは"播種"枝。19██/11/18撮影。
アイテム番号: SCP-1923
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 重力と距離によって地球とSCP-1923が隔てられている以上、事実上の封じ込めが行われていると判断されています。加えて、定点カメラが███ ███████上に設置され、ルナ-█よりSCP-1923の定期観察のためにカメラプローブが射出されることになっています。外部情報源から公開される全てのSCP-1923-Alphaの写真は、公開前に改竄して下さい。SCP-1923-Alphaからのすべての信号、発信は記録され、分析されることになっています。
SCP-1923-Alpha(あるいはSCP-1923を含むいかなる天体)が軌道変更を行った場合、財団は規定の[データ削除済]手順を実行します。
説明: SCP-1923は、太陽系の小惑星帯に存在する小惑星███ ███████(SCP-1923-Alphaと指定)で発見された樹状生物です。写真分析は厚い樹冠が完全にSCP-1923-Alphaの表面を覆い隠していることを示しています。SCP-1923-Alphaの既知の寸法と現在のそれを比較した結果、SCP-1923単体はおよそ95mの高さであることがわかりました。SCP-1923のスペクトル分析によると、樹冠の反射スペクトルは地球の植物と類似していますが、わずかではあるものの有意な吸収の違いが見られます。
SCP-1923の観察の困難さにより1、定点カメラが小惑星の類似軌道に設置され、SCP-1923-Watcherと指定されています。現在、財団にはSCP-1923及びSCP-1923-Alphaの高精細画像を入手する手段は存在しません。そのため、SCP-1923に関するデータは、観察する手段同様薄弱なものです。
SCP-1923-Alphaの端から、一本の"枝"がSCP-1923の樹冠の頂点から30mの高さまで伸びています。これは、地球の椰子の木のような、他のSCP-1923から頂点部を除いた葉の落ちたもののような外見をしています2。これらの葉は、成長、成熟、落葉のサイクルを行い、落葉は一斉に行われます。財団は落葉のプロセスが、事実上の出産ではないかという仮説を立てました。████/██/██現在、SCP-1923-Alphaが、SCP-1923が生息する唯一の天体です。
補遺-1: 20██/01/06、小惑星███ ███████のアルベド3が僅かに減少し、軌道も僅かに修正されていた事実が報告されました。軌道予測によると、SCP-1923の生息している小惑星が"落葉"サイクルに入った際に、前述の小惑星がその"陰"にあったことを示しています。これは、小惑星███ ███████(SCP-1923-Betaと指定)が、現在SCP-1923を宿しているかもしれないと考える理由になります。SCP-1923-Alpha及びSCP-1923-Betaのさらなる研究が必要です。
補遺-2: 20██01/10、SCP-1923の新たな変種がSCP-1923-Alphaで発見されました。変種は小惑星の赤道上に位置しており、この葉のない個体(最終的に今まで見たことのない莢へと変化した)は、█から██週間のインターバルを空けて、太陽と地球へとその向きを変えた事が目撃されました。この発見に関連して、財団職員は、変種が地球へと向きを合わせている間[削除済み]が僅かな増加を見せている事を発見しました。現在、[編集済み]が生物学的なプロセスで起きた偶然か、また何らかのコミュニケーションの形か、それとも他の何かを示してているのかは全く分かりません4。